第6話 インスタントダンジョン②

「あれでいいの?」

「しゃーない。実際殺さなかった事にクエストが発生しまんだ」

 

 インスタントダンジョンを攻略すると、1週間は復活しない。ここで得られた報酬を確認する。


ーーーーー


装備[ゴブリンのボロボロの剣]


等級:コモン

制限:AGI+3

性能:なし


ーーーーー


ーーーーー


装備[ゴブリン戦士の指輪]


等級:アンコモン

制限:なし

性能:STR+10 AGI+5

効果

なし


ーーーーー

ーーーーー


装備[ゴブリンの革靴]


等級:アンコモン

制限:なし

性能:AGI+15

効果

なし


ーーーーー

ーーーーー


消費アイテム[ゴブリンの笛]


等級:レア

制限:なし

性能

・笛を吹くと1体のゴブリンを召喚する(耐久5/5)


ーーーーー


「うん、やっぱりいらねぇな」

「指輪はもらっていい?」

「ああ、革靴は俺が貰うか。笛とかはいらねぇか?」

「いらなーい」

「そうよな。これは売るか」


オークション機能。

 1Gゴールド、100円という相場。リリース初日から等級レアなら高く買われるだろう。性能はイマイチだけど...


「街に戻るついでにレベル10にさせるか」

「今アリスのレベルはどのくらい?」

「8...リンは?」

「6!」


 1時間以内でレベル10にしてやると意気込んだが、色々ハプニングが重なり、2時間ちょいかかってしまった。そしてレベル10になった俺達は転職する為に転職の塔に向かう。


「アリスは何受ける?」

「俺は暗殺者になる。リンは剣士だろ?」

「うん!」

「んじゃ、ここは一旦お別れだな」

「そうだね。じゃ、またあとで!」


 あっ、そういえばランダムスキルブックがあったな。まずはヒーロー級ランダムスキルブックを使ってみよう。


ーーーーー


スキル[稲球]


等級:ヒーロー

属性:雷

効果

・MP100を消費して、稲球を一つチャージする(最大5つまで)

・チャージした稲球は、自由に自在に操り相手に10×INTのダメージを与える

・一定の確率で感電を付与する


ーーーーー


 見たことのないスキルだな。これは今度見てみるか。さて次はエピックだな...もし、オークションに出したら1千万はくだらないだろう。まぁ、売らないけどね


ーーーーー


スキル[怒りの神鳴り]


等級:エピック

属性:雷

効果

・雷の弓を作り、稲妻の矢を放つ。

・MPを消費した分×(INT+STR)の重撃ダメージを放つ

・相手が感電中、相手の防御力を20%無視する

・確定的に相手に感電と火傷を付与する


ーーーーー


 当たりだ!こりゃ、とんでもないチートスキルをゲットしてしまった。それにどっちも雷属性のスキル。今日は運がいい!


「ようこそ暗殺者ギルドへ」

「暗殺者に転職したいんですが」


右目には大きな傷の大男が受付に立っていた。

 普通はここは美少女とかじゃないのか?と思ったが、それは心の中にしまっておこう。


「30Gで暗殺者に転職可能だ」

「なら、こちらです」


俺は30Gを支払った。


ーーーーー


クラス[暗殺者]に転職しました


ステータス

AGI+10 AGI+20


スキル取得

[瞬間歩行]


等級:アンコモン

属性:無

効果

・MP50を消費して、5メートル先を瞬間移動する(クールタイム1分)


スキル取得

[雲隠れ]


等級:アンコモン

属性:無

効果

・MP100を消費して、6秒間相手から見えなくなる(相手のレベル差によって効果適用しない)


ーーーーー


「あと、スキルを購入したいが。身代わりの術と心臓打破はあるか?」

「あるぞ。初心者の兄ちゃんには買える値段ではねぇぞ?」

「それは大丈夫です」


 チュートリアルの報酬でたんまりゴールドを稼いでいるからな。


「全部で500Gだ」


うんギリギリだったな、今の手持ちは512G。

 この2つのスキルブックを買うだけで5万円と考えるとえげつないな。


ーーーーー


スキル取得

スキル[身代わり]


等級:レア

属性:無

効果

・MP150を消費して、1秒間相手からダメージを80%カットする防御状態になる

・防御状態に攻撃をされた時、ランダムで3メートル先を瞬間移動する

(クールタイム10分)


スキル取得

スキル[心臓打破]


等級:アンコモン

属性:無

効果

・MP150を消費して、心臓部分に打撃技を放つ

・攻撃を成功した場合、相手は2秒間気絶を付与する(クールタイム10分)


ーーーーー


「毎度あり!また、欲しいもんがあるならいつでも来な」

「ありがとうございます。ここで一番近い練習場ってどこですか?」

「え?あー、この奥に行けば練習場があるが...冒険者なのに珍しいな」


冒険者とは俺らプレイヤーを示す用語。

 確かに練習場より、狩りやクエストをやった方がレベルが上がりやすいだろう。

だが、この練習場では真の目的が存在する。それは装備や保有ポイント以外でステータス値を上げれることが可能だから。


1コンボ

2コンボ

3コンボ...


 コンボ技とは、1秒以内に次の攻撃を行うとコンボすることが出来る。10コンボずつ攻撃力が0.1%アップする機能がある。俺はこの打ち込み台でコンボを繰り広げる。


100コンボ

101コンボ

...

123コンボ


バキッ!


ーーーーー


打ち込み台の破壊成功


報酬

・ステータス値をランダムで1アップする

(STR+1)


ーーーーー


 100コンボ以上すると、一定の確率で打ち込み台が壊れることがある。それによって報酬としてステータス値をランダムで1つ上がるのだ。レベルアップによってステータス値を上げた方が速いのは知っている。だが、今後の事を考えると果たしてこの打ち込み台は無意味と言えるのだろうか?


 同じ装備で、同じレベル本来なら合計ステータス値は同じになるはず。だが、この打ち込み台の裏技をやったのなら、同じ装備やレベルでも合計ステータス値が20も30も変わっていたら全然違うだろう。


リン>アリスどこ〜


あれから4時間の時間が流れる。


「はぁはぁ」


 ゲームとは言え、ずっと動いていたら体力の限界を迎えていた。だが、努力したら必ず報われる。


ーーーーー


見事な功績!!


追加ステータス

STR+20

DEF+20

AGI+20

INT+20


 これ以上打ち込み台を破壊しても追加ステータスを得る事はありません。


ーーーーー

称号獲得

《初心を忘れない努力家》

 練習場での追加ステータスの上限値を超えた者に与えられる称号

効果

・経験値取得3倍

・NPCからの第一印象が良くなる

ーーーーー


「リンからメールが来たって事は、リンも上限を達したって事だな」


アリス>今向かう





ーーーーーーー


(アリスのメモ帳)

・アイテムと消費アイテムの違いは、名前の通りアイテムは永遠に使えるが、消費アイテムは何回が使用すると壊れる


ここまで読んで下さり、ありがとうございます。

 モチベで執筆スピード変わるので、続きが読みたいと思って下さったら、是非☆☆☆とフォローしてくれると嬉しいです!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る