第7話 隠しダンジョン

ねみぃ...


あれからエリュシオンを徹夜してまでプレイした。

 称号やアイテムを優先的にゲットしていたので、レベルは対して上がっていない。現時点のエリュシオンランキング第1位のレベルは34に対して、俺達は14程度だ。

 

「1日でレベル30以上って、絶対元パラディシオスのランカーだろうな。20行くだけで普通ありえねぇからな」


さて、UTUBEの方を見てみようかな。

 どれも狩りの効率や、街の風景ばかりの動画だな。登録者数が少なくとも再生回数を稼いでいる動画ばかりだな。流石、初日だけで1億人以上の同率アクセス数の神ゲーだな。


動画って稼げるのかな?


さて、ちょっと調べてみようかな。

 ふむふむ、再生回数1に対して一般的に0.1円ぐらい。もし100万再生なら10万円ぐらい...


「...うん、まずはレベル20特殊戦技解放をしてから、ウーチューブの事を考えよう」


ログインしよう


システム起動中


5...


4...



3...




2..





1..


[エリュシオン・オンライン]に接続します。


うぉ!昨日より倍以上のプレイヤーがいるな。

 そろそろ動かないと、狩場が渋滞してしまう。


リン<最終ログイン 4時間前


リンはまだ寝ているな。

 特殊戦技の為に、色々とスキルを集めないとな。まずはショップを開いて。


下級毒のポーション +999

下級麻痺のポーション +999

下級炎の魔石 +1

下級雷の魔石 +1

鋭い中級アサシンナイフ +1

下級氷の魔石 +1

下級MP回復ポーション +10


合計支払いゴールド12万と5千

残りの所持ゴールド18


「あとは墓場のエリアに行くか。流石にオークションにはまだ売られてなかったか」


俺は1人で墓場のエリアに向かう。

 名前の通り、無数の墓場が建ってある。だが、そこにはスケルトンのモンスターが徘徊していた。スケルトンには用はなく、そのまま無視をしてある墓に向かう。


「確かここだよな」


 その墓を蹴り飛ばすと、そこには下に通じる階段があった。


隠しダンジョン

 特定の条件が満たされた場合に現れるダンジョン。今回はこの墓を壊すだけで現れる簡単なダンジョンなのだ。

 俺はその中に入ると、洞窟のような道が一本奥に広がっている。


「あああぁ」


グール

 スケルトンに腐った肉を付けたような、いわゆるゾンビの様な存在。


「さて、まずはスキルの方を試してみようかな」


稲球


200MPを消費して、二つ分チャージする。

 グールのHPは約1200程度。俺の稲球の威力は 1420以上は出せる。つまり、ワンパンで仕留められる。それに俺のMPは2000、下級MP回復ポーションの回復力は300が10個、50回以上は稲球を使える。


「さぁ、やろうか」


 俺は稲球を5つチャージして、一斉にグール達に放った。それから30分、グールのダンジョンを徘徊していると大きな扉に辿り着く。


ボス部屋

 この奥にはこのダンジョンのボスがいる。グールのダンジョンだからグール系のボスがいるはずだ。


「それより、物理型攻撃系スキルが欲しいな。短剣だけじゃワンパンできねぇ」


 これからゲットする武器は効果はいいが、性能がイマイチだ。ただ斬りつけるだけじゃ火力が足りない。


ーーーーー


隠しダンジョン[グールの墓穴]のボスを挑みますか?

YES/NO


ーーーーー


「もちろん、イエスだ」


 扉が開くと、部屋の奥には眠る様にグールの巨人が待機していた。この扉の奥に入れば巨人は起き上がるだろう。


「誰だ?俺の部屋に入ってきているのは」


地面に突き刺さっている大剣を引き抜く。 

 巨人の大剣は、俺達にとってビル4階分の高さはあるだろう。今の状態で攻撃を喰らえば一撃でやられる。


ーーーーー


条件を満たしました。NPCの行動を変更します


ーーーーー


「ん?」


するとグールの巨人の身体から刺青が浮かび上がる。


「お前、悪魔の末裔か!」

「...ああ」


 まさか、悪魔の末裔の称号がすぐに役立つとは思えなかった。いや、こいつが反応したって事は...ちっ、ネームドモンスターか


「俺の名前はメラグラ!」


ーーーーー


Lv.50 ボスモンスター[グールの巨人](メラグラ)

HP:90000


ーーーーー


 まさか、2連ちゃんネームドモンスターを引くとは運がいいな。さて、こいつは生かすか殺すか、どっちが正解かな?


「悪魔の末裔どもがぁ!よくも、俺ら魔人を裏切ったなぁ!!」

「敵か!」


俺はすぐに短剣を抜く。

 ネームドモンスターなら、通常のグールの巨人より強い。


は?


「死ねぇ!!」


 あんな巨体からあり得ない程のスピードが出ていた。気付いたらアリスの目の前まで飛び込んでいて、持っていた大剣の刃が落ちる。


「やべぇ![瞬間歩行]」


 俺はメラグラの背後に瞬間移動して、奴の首に目掛けて短剣を突き刺す。だが、鋼鉄に叩きつけたかの様に弾きかえる。


 硬っ!最悪だ...本来のグールの巨人は、攻撃力特化のペラペラのモンスター。だが、今目の前にいるグールの巨人に喰らわせたの0ダメージ。


「やむ得ない![影武装][影の刃]」


よし、通った!4000のダメージが喰らわせた。

 俺はメラグラから距離を取り、イベントリから下級MP回復ポーションを2つ取り出す。


「残り6つか...」

「よくも!!殺す!!」

「俺もスピードには自信あるんだ。スピード勝負でもしようか」


 メラグラの攻撃を避けながら少しずつダメージを与えていた。もし持っている武器が大剣じゃなかったら攻撃は当たっていただろう。


一か八かここで決めるか。

 もう一つの俺のスキルの性能もみたいし。

俺は残りのMP回復ポーションを飲む。1700の全てのMPを消費した。


「どのくらい出るかな?[怒りの神鳴り]」


 ビリリっと、左手の親指を地面に向けて小指と人差し指を伸ばすと雷の弓が現れる。それを引くと稲妻の矢が現れて放つのだった。


「なんだそれはぁ!!!」

「?!!」


 メラグラの残りのHPは2万4千ぐらいあった。だが、今のスキルの威力は26万以上のダメージが出ていたのだ。


「...おいおい、最初から使ってたら一撃じゃねぇか。これ1番のチートじゃねぇか?もしアイツが感電してたらもっとダメージ出てたんだろうな...」


こりゃ、リンに自慢しよう...


ーーーーー


全回復します

14→26


ーーーーー


ーーーーー

Name:アリス Lv:26

Class:なし 称号:神童プレイヤー...

Hp:1700(+450) Mp:1700(+300)

ステータス

STR:59(+110)

DEF:54(+120)

AGI:144(+110)

INT:54(+100)

LUK:10(+5)

保有ポイント:65


Skill

[影の刃]、[カラスの...

Ability rune

●影の王

○なし

○なし

ーーーーー


「全部敏捷だな」


ーーーーー

Name:アリス Lv:26

Class:なし 称号:神童プレイヤー...

Hp:1700(+450) Mp:1700(+300)

ステータス

STR:59(+110)

DEF:54(+120)

AGI:204(+110)

INT:54(+100)

LUK:10(+5)

保有ポイント:5


Skill

[影の刃]、[カラスの...

Ability rune

●影の王

○なし

○なし

ーーーーー


「多分現時点のプレイヤーの中で一番速いんだろうな」





ーーーーー


(アリスのメモ帳)

・ゴールドのゲット方法は、モンスターを倒す、クエストをクリアする、他者から貰う、課金する、盗むなどがあります

・アリスはもしもの為に、毎回保有ポイントを5残している


ここまで読んで下さり、ありがとうございます。

 モチベで執筆スピード変わるので、続きが読みたいと思って下さったら、是非☆☆☆とフォローしてくれると嬉しいです!

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