第4話 始まりの国

「さて、まだっぽいな」


始まりの国、中央広場に転移される。

 周りを見渡すと、プレイヤーが沢山いる。3時間以上もチュートリアルやっていたんだ。俺より先にチュートリアルを終わらせているプレイヤーなんて大勢いるだろう。


 まぁ、まだ焦る必要はない。どうせ、難しいクエストはクリアできないんだ。それにあと何時間はかかるのかな?俺はスピード重視のアタッカーだが、アイツは火力重視のアタッカーだからな。もしあの下級天使とやり合ってるならまだ時間はかかるだろうな。


俺は1人でこのゲームを始めたわけじゃない。

 もう1人、前作のパラディシオスで共に行動したプレイヤー。パラディシオス・オンラインランキング第1位のPVP最強のプレイヤーだ。結局最後の一ヶ月間はアイツから一位の座を取り戻せなかった。


リン<ありすー、今終わったよー!


さて、待つところ1時間半。

 暇だったので適当に、エリュシオン関連の動画をUTUBEウーチューブを見ていた。やはりザファーストで現れるクエストやモンスターもどれも前作にいたモンスター。


「アリスー!」

「...なんだ、あのローブ?」


 中央広場に現れ俺を見かけた瞬間、手を振りながら近づいてくる。赤髪のサイドテールに赤い瞳、そしてチュートリアルを終えたのにも関わらず、等級が高そうなローブを着ている。いや、あれはまるで俺の魔人のローブと似ている。違いと言えば色だけだ。


「おーまた!」


ランキング第一位リン

 リア友であり、前作のゲームを2人で行動していた。俺は対モンスターに対してリンは対プレイヤーが得意。


「何そのローブ」

「え?これ、レベル10のボスモンスターの報酬でもらったの。確か名前は天使のローブだったかな?」


ーーーーー


装備[天使のローブ]

 

等級:エピック(成長可能)

制限:神聖属性を持っているプレイヤー

性能:HP+350 MP+350 STR+100 DEF+100 AGI+100 INT+100 LUK+5

効果

・神聖属性の魔法の追加ダメージ25%アップ

・闇系モンスターに対しての追加ダメージ40%アップ

・特定のNPCの行動を変える


ーーーーー


「うわー、マジで俺のローブと性能が逆って訳か。ん?てか、なんで俺天使を倒したのに悪魔の装備を貰ったんだ?」

「天使?なんの話?」

「レベル10のボスモンスターは下級天使だっただろ?」

「え?ボクの時は下級魔人だよ?」

「え?」

「え?」


 チュートリアルで現れるモンスターはみんな一緒のはず。プレイヤーによってモンスターが変わる事はないはずだ...あっ!


「そう言えばボスモンスターが現れる前に2つの宝石みたいなのが現れただろ?何色の奴を選んだんだ?」

「え?ボクは真っ白なヤツを選んだよー」


 なるほど、それでボスモンスターが変わったのか。


「あ、てか見て見て!魔人を倒した時ドロップ品が3つも落ちたの!」


 流石、持ち前の豪運だ。本来ドロップ品は1つ落とすだけでラッキーなのだ。2つ同時に落ちる事は少なく、3つ目となると余計に確率が低くなる。


ーーーーー


装備[下級魔人の指輪]

 

等級:ユニーク

制限:レベル50以上 

性能:HP+500 MP+500 AGI+200 INT+200

効果

・闇属性の魔法の追加ダメージ50%アップ

・攻撃した際、ダメージ分の10%回復吸収する

・特定のNPCの行動を変える

ーーーーー

ーーーーー


アイテム[ドラゴンのタマゴ]


等級:???

説明:ランダムでドラゴンが生まれる

条件:MPを注入すると24時間後に孵化する


ーーーーー

ーーーーー


装備[ヴァラットの魔剣]


等級:ヒーロー

制限:剣士系のクラス

性能:STR+30

効果:相手が放った闇属性の魔法を50%吸収し、相手に弾き返す


ーーーーー


「初めて見る武器だな。エリュシオンでの初武器だな」

「剣は使えそうだけど、指輪の方が使えないんだよ。ボク闇属性系が使えないんだ」

「?!なら、俺の指輪と交換しないか!」


 お互い使えない指輪を持っていても意味がない。逆に売るのも勿体無い。なら、交換すればいいんだ。


「いいよー!」


よし、これねレベル50になった時には楽しみだな。


ーーーーー

Name:アリス Lv:5

Class:なし 称号:神童プレイヤー...

Hp:1000(+450) Mp:1000(+300)

ステータス

STR:15(+110)

DEF:15(+120)

AGI:45(+110)

INT:15(+100)

LUK:10(+5)

保有ポイント:0


Skill

[影の刃]、[カラスの...

Ability rune

●影の王

○なし

○なし

ーーーーー


 うわー、これならレベル50のプレイヤーと戦っても勝てる自信はあるぞ。


「そう言えば、リンはランカー特権何を引き換えたんだ?」

「んー?それは、黄金獅子の鎧だよー」

「...そう言えばそんなチート装備あったな」


ーーーーー


セット装備[黄金獅子の鎧]


等級:エピック(進化可能)

制限:剣士系のクラス 善人であること

性能:HP+6000 MP+2500 STR+200 DEF+100 (セット効果によって上昇する)

効果

・《獅子の威圧》戦闘時、相手のステータスを10%ダウン

・《セット効果》 黄金獅子のセットを装備した時に封印が解除される

・《セット効果》 黄金獅子のセットを装備した時に封印が解除される

・《セット効果》 黄金獅子のセットを装備した時に封印が解除される

・《セット効果》 黄金獅子のセットを装備した時に封印が解除される

・《セット効果》 黄金獅子のセットを装備した時に封印が解除される

・《セット効果》 黄金獅子のセットを装備した時に封印が解除される

・黄金獅子を装備している時、他の黄金獅子の装備に惹かれる事がある


ーーーーー


 うわーいつ見てもチートだな。エピック装備にも関わらず制限難易度は難しくない。これ全部セット効果を解放した時のリンの攻撃力は、この黄金獅子のセットだけでも1万は超えるからな。


「あれ?セット効果って全部で6つだったか?」

「えー、この鎧、ガントレット、レックガード、肩当て、兜だねー...あれ?確かに一つ多いね」

「もしかしたらこの装備も上方修正されたんじゃないか?」


運営頭おかしいんじゃないのか?こんな装備も余計に強くしたなんて...


「それで、どうする?」

「んー、まぁまずはリンの装備を装備可能にするにはまずは転職をしないといけないだろう」

「なら、レベル上げね!」

「レベル10程度なら俺達なら1時間あればいけるだろ」

「うん!」






ーーーーーーー


(アリスのメモ帳)

・HPとMPはそのまま、STRとDEFとAGIとINTはステータス、LUKは特殊ステータスの3種類に別れている。

・ルーンは一度使用してしまうと、絶対に変えることは出来ない。死んでも不可能


ここまで読んで下さり、ありがとうございます。

 モチベで執筆スピード変わるので、続きが読みたいと思って下さったら、是非☆☆☆とフォローしてくれると嬉しいです!

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