第2話 チュートリアルクエスト

 この1ヶ月間、俺はパラディシオス・オンラインの別れの時間を過ごした。色んな街を徘徊し、ボス級モンスターを討伐した。

 最後のパラディシオス・オンラインでの一ヶ月間はあっという間に過ぎるのだった。


「はぁはぁ、いよいよ明日か」


俺はジムで身体を鍛えている。

 ただのゲームに筋トレは馬鹿馬鹿しいと思われるが、実際パラディシオス・オンラインはリアリティを追求している。レベルが充分にあるにも関わらず、自身のレベルより低いプレイヤーやモンスターに殺される事は多々ある。いくらレベルが高くとも、うまく身体をコントロールが出来なかったら意味がない。


 実際、ゲームの為にジムに通ったり格闘術を覚える者もたくさんいる。そして、最後の準備をエリュシオン・オンラインのリリースが開始した。


システム起動中


5...


4...



3...




2..





1..


[エリュシオン・オンライン]に接続します。


ようこそ、エリュシオンへ

ユーザー名を決めてください


「アリス」


設定しました


外見の設定をお願いします


うーん、外見はこのままでいいかな?


自慢ではないが、顔には自信がある。

 目の前に現れているのは日本人とは思えない白髪に鋭い目つきをした俺の顔。このゲームは外見をいじれるのは10%程度。身長や体型も変えられるが、大体5センチ程度しか変えられない。


ーーーーー

Name:アリス Lv:1

Class:なし 称号:なし

Hp:100 Mp:100

ステータス

STR:10

DEF:10

AGI:10

INT:10

LUK:10

保有ポイント:10


Skill

なし

Ability rune

○なし

○なし

○なし

ーーーーー



武器を選んでください。


 目の前に剣、槍、短剣、スタッフ、ライフル銃、斧、弓が現れる。


「ここはパラディシオスと一緒なんだな」


 武器の種類はまだまだ存在するが、チュートリアルで選べれるのはこの7つだけである。俺は迷わずに短剣を選んだ。


 本来なら剣を選びたい所であるが、パラディシオスの時の職業クラスをゲットするには、短剣を使わないといけない。


チュートリアルのレベルを選択してください


 チュートリアルのレベルには1から9までが存在する。もちろん俺はレベル9を選択する。


「...リザードマンか。前作とは完全に一緒って訳じゃないか。逆に難易度が上がってんじゃねぇか」


 元はレベル9で現れるのはプレイヤーレベル10で倒せるボブゴブリンが現れる。

 だが、今作はプレイヤーレベル20でやっと倒せれるレベルのモンスターをレベル1での状態で戦わないといけない。


「まぁ、レベル20程度の差ならなんとかなるけどね」


 アリスがたったの3年で、パラディシオスでランキング上位ランカーに行けたのは、圧倒的の運動センスと他のプレイヤーと比にならないぐらいのコントロール能力があるからだ。


「グラァァ!!」

「まぁ、こっちはアンタのご先祖様と何回もやり合ってるから、あれと比べると迫力がねぇな」


 俺は飛び込む様にリザードマンの間合いをつめ、リザードマンの攻撃を避けながら少しずつHPを減らす、そしてトドメに短剣を逆手持ちにし頭を真っ二つに両断する。


「おっ?チュートリアルにドリップアイテムは運がいいな」


ーーーーー


装備[リザードマンの胸当て]

 

等級:レア

制限:なし

性能:HP+100 STR+10 DEF+20

効果:なし


ーーーーー

ーーーーー

称号獲得

《神童プレイヤー》

 先着10名でチュートリアルレベル9を突破したプレイヤー様に与えられる称号

効果

・戦闘時、既存ステータス5%アップ

・経験値取得2.5倍

ーーーーー

ーーーーー

称号獲得

《レベル10の挑戦者》

 チュートリアルレベル9で、モンスターからの攻撃を一度も食らわなかった場合に与えられる称号

効果:チュートリアルレベル10を挑める事が可能

ーーーーー



ーーーーー

Name:アリス Lv:5

Class:なし 称号:神童プレイヤー...

Hp:500 Mp:500

ステータス

STR:15

DEF:15

AGI:15(+10)

INT:15

LUK:10

保有ポイント:30


Skill

なし

Ability rune

○なし

○なし

○なし

ーーーーー


 レベルアップ機能も変わらないのか。レベル1が上がるつれにHPとMPは100ずつあがり、LUK以外のステータスは1ずつ上がる。LUKを上げるには3つの方法があり、アイテム、クエスト、そしてこの保有ポイントを振り分ける。保有ポイント1につき、HPとMPは10ずつ、その他のステータスは1ずつ上がる。だがLUKだけは保有ポイント10につき1しか上がらない。


 ラックを上げるのは悪くないが、どうせアイツの組むんだ。ラックを上げる必要はないかもな。



ーーーーー

Name:アリス Lv:5

Class:なし 称号:神童プレイヤー...

Hp:500(+100) Mp:500

ステータス

STR:15(+10)

DEF:15(+20)

AGI:40(+10)

INT:15

LUK:10

保有ポイント:5


Skill

なし

Ability rune

○なし

○なし

○なし

ーーーーー


 さて、次は称号の方だな。前作ではゲットできなかったが、やっぱりこの称号は実在するんだな。このゲームにおいて称号は重宝される。


「チュートリアルレベル10は初めて見るな」


《レベル10の挑戦者》を触れる。


ーーーーー


チュートリアルレベル10を挑みますか?

YES/NO

*NOと答えた場合、チュートリアルは終了します

*YESと答えた場合、チュートリアル10のモンスターと戦闘をします。モンスターの経験値を得る事はできません。


ーーーーー


当たり前だ!受けるに決まっている!


ワープするか様に俺の周りが光が回る。

 目の前に現れたのは、2つの宝石だった。右は黒左は白となっている。俺は思わず黒い方の宝石に触れる。すると宝石は俺の体内の中に入り込んだ。


「?!」


ーーーーー


称号獲得

《悪魔の末裔》

条件:プレイヤーの中で一番最初に黒い球を触れる

効果

・闇属性魔法の追加ダメージ+50%

・全ての魔法に深淵属性が付与される。

*深淵属性とは闇属性の上位属性

・神聖属性から受けるダメージを−30%

・光属性の魔法が使えなくなる

・特定のNPCの行動が変化する


ーーーーー


 深淵属性...それに神聖属性なんて聞いた事がないぞ。これってなんだ?光魔法が使えなくなるのは痛いが、闇属性魔法の追加ダメージは美味しいな


ーーーーー


ボスモンスターが現れます


ーーーーー


「?!」


目の前に天使が現れる、

 下級天使だけでもパラディシオスで終盤に現れるボスモンスターだ。5人のプレイヤーレベル200でやっと倒せるレベルだ。


「流石に難易度上がりすぎじゃねぇか?こりゃ無理ゲーすぎだろ」





ーーーーーーーー


(アリスのメモ帳)


初心者装備

[初心者の短剣]

AGIを10上がる

[初心者の剣]

STRを10上がる

[初心者の弓]

INTとAGIを5ずつ上がる

[初心者のスタッフ]

コモンスキルランダムブック(魔法系)を一つとINTを5上がる

[初心者の斧]

STRとDEFを5ずつ上がる

[初心者の猟銃]

STRとINTを5ずつ上がる

[初心者の槍]

STRとAGIを5ずつ上がる



・エリュシオン・オンラインでは、身バレ防止の為に顔を変える人はいるが、身長や体格を帰る人は少ない。下手に変えてしまうとその体格に慣れていなく、コントロール力が低下してしまうから。


ここまで読んで下さり、ありがとうございます。

 モチベで執筆スピード変わるので、続きが読みたいと思って下さったら、是非☆☆☆とフォローしてくれると嬉しいです!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る