「びぎゅもたぁ!?(どうしてこうなった!?)」 呪力360で危険視される世界で鍛えすぎた俺、 ◤異例◢の呪力1万3584に到達。ラスボス扱いで草枯れる【るし、あ?(俺が、呪いの王?)】
第15話はじめての呪法発動!(ぱくり!!!)
第15話はじめての呪法発動!(ぱくり!!!)
呪法。
それは呪力操作とは全く別の『個人技能』らしい。
呪力が一定量以上に達した者が、5歳ごろに脳の
最初はわけわからんと思ったが……“呪力を脳に走らせることで発動する”と聞いて、思いついた。
それ、『プログラミング』じゃないかと。
呪力という名の電流を、脳という形の決まった電子回路に走らせる。
それで発動するのが個別の呪法。
そう考えたら、まさにプログラミングそのまんまじゃないかと。
つまり、逆に言えば。
他人の
「――なんだその呪力量はッ!? こっ、殺す! これ以上成長する前に死ねぇぇッ!」
十数メートルもの足を振り下ろすイラガ。
それに対し、俺はプニプニ赤ちゃん右手を伸ばすと、
「『しょうひょうけん』しんがい。“ゆっくりゆずは”(『獣身呪法』疑似発動。モデル“
瞬間、右手の質量が一気に増大し、変異しながら分裂。
吸盤さえも再現された深海巨大イカの複腕になり、イラガの四肢を絡めとった。
「はぁッ!? そ、それは私の呪法!? なぜっ!?」
「おしえてやるぜれいむ(お前の呪力の流れを把握して真似たんだよ。俺の顎に一撃入れた時にな)」
血液をⅩ線で見透かして、間接的に血管の這い方を見極めるように。
イラガが俺を蹴った瞬間、纏われた呪力を通して経絡系の流れが読めた。
つまり、
「だちょうは、さいだいきゅうのちょうるいだ。すぐれたしんたいのうりょくをもつが、あたまがすさまじくわるいぞ(ここで俺の未熟な赤子の脳が役に立った。まだ構造が固まりきってない分、呪力を自由な形で流すことが出来る)」
それにより奴の『獣身呪法』をコピー。
けっこう多いらしい俺の呪力を込め、世界最大級の無脊椎動物の腕を再現したわけだ。
「ばちくそあたまがわるいため(ま、所詮はコピーだがな。四肢全部を変えるのはちょっと無理っぽいが)」
「クソッ、身動きが出来ん!? ぉ――おいッ、ユキネに妻よ! このガキを止めろッ、私を助けろ!」
「かぞくのかおも、おぼえられないそうだ(このDVクソ野郎をぶっ飛ばすには、十分だ)」
叫ぶイラガを、当然ユキネさんたちは助けない。
ただただ冷めたような視線を送るばかりだ。
それが答えだった。
「おい貴様らッ!? 当主の危機なのだぞッ!? おいっ!」
「ゆっくりもんだい(さぁ決着とするか)」
触手腕で奴の四肢を拘束したまま、俺は左腕に全力の『衝撃強化』を掛けた。
そして『反発強化』で肉体の弾性を上げ、一気に跳躍。
泣き叫ぶイラガの胴体へと接近し、
「かい、けつ!(食らっとけこのボケ野郎!)」
「がはぁあああああーーーーーッ!?」
どてっぱらに全力の拳撃。
その威力に拘束されていた奴の四肢が引き千切れ、胴体だけがぶっ飛んでいった。
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