「びぎゅもたぁ!?(どうしてこうなった!?)」 呪力360で危険視される世界で鍛えすぎた俺、 ◤異例◢の呪力1万3584に到達。ラスボス扱いで草枯れる【るし、あ?(俺が、呪いの王?)】
第13話はじめてのユキネちゃんパパ!(あそんでくれるかな!?)
第13話はじめてのユキネちゃんパパ!(あそんでくれるかな!?)
【ヒロイン紹介!①】
ミズホ:
お前ヒロイン降りろ。
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「何者かから連絡を受けてな。『お前の妻子が
公園に現れた黒服の男。
彼は「大方、敵対関係にある家の者からだろう」と続け、ユキネさんたちを睨みつけた。
「おい、どうしてくれるんだ? 無能な娘とその産み豚のせいで、この私まで舐められてしまったんだが……?」
男の視線に、ユキネさんとお母さんが身を震わせた。
「お父様ぁ……っ!?」
「だ、旦那様ッ! 大変申し訳ありませんでしたッ、申し訳ありませんでしたッ!」
尋常じゃない怯え方だ。
なるほど、コイツが例の暴力親父か。
娘と妻を傷だらけにしたやつだな。
「びぎゅもた(お前の罪は重いぞ)」
「むっ、なんだその赤子は。それに……」
野郎がミズホのほうを見る。
「あらごきげんよう。こんなところで
「む、たしかお前は、没落した大文字家の嫁か。……くくっ、聞いているぞ。発狂して実家からも見捨てられた哀れな女だとな!」
うわこの野郎、人の母親まで馬鹿にしやがった。
本当に人格終わってんな。
「みじゅほぎんこうしすてむしょうがい? ふっきゅうしろ(ミズホ大丈夫か? こんな野郎の言うこと気にするな)」
「あら心配してくれてるのねウタ。大丈夫よ、ママの耳に入る男性の声はウタだけ。害虫の羽音なんてナイナイよ?」
あとみじゅほじゃなくてミズホよ~惜しい! と言って微笑むママ上。
なお彼女から受けた害虫扱いに、男のほうは「なんだと貴様!?」とブチ切れていた。
「この二等呪術師、四条イラガを侮辱したな。その意味がわかっていような……!?」
「えぇ、わたくしも元術師ですから。『呪術師同士の
「『和解の余地などなき場合、実力を以って解決すべし』だ!」
イラガという男が叫ぶと、懐から札を取り出した。
「呪符よ起動せよ、『決戦結界』!」
瞬間、イラガの札を起点として公園の大部分が漆黒の膜に包まれる。
公園で遊んでいた他の母子などは、膜に弾かれて地面を転がった。
「わたみ!?(なんだこの黒い膜は!? それに人が……!)」
「ウタ、これは『決戦結界』と言って、戦いの場に呪力量の低い一般人を入れなくさせる効果があるの。――まぁ良識のある人なら、使うときには周囲の人に呼び掛けるものなんだけどね……?」
母が皮肉げにそう言うと、イラガは「知るか」と吐き捨てた。
「我ら術師は、日々妖魔より国家を守る英雄たちだ。それが無力で役立たずな一般人の、それもガキやその母親に気を使えと? 知るかよ馬鹿め。むしろ我が行動を察して動かぬほうが愚かだろう」
「しゃちょぉのむしゅこ(お前マジで嫌な奴だな)」
……元々かなり怒っていたが、さらに腹立ってきたよ。
思い出すのは前世で務めたブラック企業の上層部だ。
ヒトをヒトとも思わず、気を使われるのが普通と思いやがって。
「さぁ準備は整ったぞ! 大文字ミズホよ、我が呪法を以って貴様を調教してくれるわ!」
全身に呪力を滾らせるイラガ。
だが、
「いいえ、お前の相手をするのはこの子よ」
ミズホはそう言うと、ユキネさんに抱かれた俺へと微笑みかけてきた。
えっ。
「0歳三か月の我が息子、大文字ウタが相手するわ」
「せかんどおぴにおん!?(って俺がやるのーーー!?)」
そんないきなりーーー!?
「ちなみにウタ、やる気はある?」
「びぎゅもたぁ(炎上中だ)」
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