「びぎゅもたぁ!?(どうしてこうなった!?)」 呪力360で危険視される世界で鍛えすぎた俺、 ◤異例◢の呪力1万3584に到達。ラスボス扱いで草枯れる【るし、あ?(俺が、呪いの王?)】
第11話はじめての公園デビュー!(おともだちできるかな!?)
第11話はじめての公園デビュー!(おともだちできるかな!?)
・ここまで狂った母親としか会話してない。
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「外よ~!」
「しっこうゆうよッッッ!(外だ~!)」
しばらくぶりの外である。
葬式の日以来になるなぁ。
「おつとめごくろうさまでした(おでかけだ~)」
俺は0歳児らしくベビーカーに乗せられ、ミズホに街をがらがらされていく。
「どうウタ? おそとの景色を見た感想は?」
「かれはじゃい(街並みは普通にコンクリートジャングルだな。ただ)」
あちこち見れば『呪術』関連の店がちらほらあるや。
呪力の通り道である『経絡系』に効くと謳うマッサージ屋。
呪力を通すと動く『呪具』の専門販売店。
そして基本的な呪力操作に戦闘技能も教えてくれるという『呪術師』トレーニングスクール。
などなどなど……!
「くろぬりしりょう(まさに異世界の建物って感じだ! 中がどんなか見てみたいなぁ!)」
「あら気になる建物がいっぱいなのねウタ!?」
「こらぼ(ああ、どこも一回お邪魔してみたいだぜ)」
俺がルンルン気分になるとミズホも同じく上機嫌になる。
こりゃずっと元気でいないとな俺。
「あぁそうだウタ。家を出るときに渡した『隠蔽の指輪』は外しちゃダメよ?」
「わたみ?(この黒いヤツか)」
むちむちな俺の赤ちゃんハンドを見る。
その右手の人差し指には、漆黒の指輪がはめられていた。
かっこいいぜ。
「その指輪は呪具の一種でね」
「るしあ(へ~)」
「術師から溢れる呪力の気配を抑えることができるの。いわば偽装ね」
「どやこんが(へ~)」
「まぁ、使われる機会は限られてるんだけどね。なにせ一般的な術師はむしろ、『自分はこんなに呪力量があるんだぞ!』って呪力ブンブン廻して周囲を威圧するものだから」
「やくきめろー(あぁ、昔の極道とかが肩イカらせて歩くようなものか)」
呪術界って男社会だからな。
そういうメンツの張り合いみたいなのが起きてるわけか。
「その点ウタは、わざわざ気張らずとも他の男たちより呪力がずっと……ふふっ。とにかく母が良いというまで、その指輪をつけておかないとダメよ?」
「ぷり(うす)」
「ハイいい子。ウタには今度、もっと素敵な指輪を薬指に買ってあげるからねぇぇ……!」
ニチャァ~と笑うママ上様。
特徴的な笑顔だけど元気みたいだからまぁいいだろたぶん。
オリジナル笑顔で駆けだしていけ。
「さて約束の時間も近いわね。公園目指してママ走るわよー!」
「なごや(うお~~~!)」
ミズホに押されて公園にゴーだ。
さてさて、彼女のママ友さんってのが気になるところだぜ
あと向こうの中学生の娘さんもご一緒すると言っていた。
二人ともどんな人か気になるな~っと。
そして。
「――ミ、ミズホ様、ごきげんよう。あまり家を空けられないから、手短に話してくださる……?」
若奥様と、彼女の娘らしき中学生の子。
二人ともあちこちボロボロで包帯を巻いていた。
「びぎゅ、もたぁ……?(それ、誰がやった……?)」
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【主人公紹介】
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↓ご感想にご評価レビュー、お待ちしています。王道作品です。
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