第15話 時間を止める腕時計

ある日、放課後の教室で、大輔、はじめ、さつきの三人は新しい道具について話し合っていた。


「今日はどんな道具を作る?」とさつきが興奮気味に尋ねた。


「前から考えてたんだけど、時間を止めることができる腕時計を作ってみないか?」とはじめが提案した。


「時間を止めるなんて本当にできるのかな?」と大輔が疑問を抱きながらも興味を示した。


「ノートの力なら可能かもしれないよ。試してみようよ!」とさつきが背中を押した。


三人は放課後、再び大輔の家に集まり、ノートを取り出した。大輔がノートに「時間を止める腕時計」の絵を描き始めると、はじめとさつきはそのプロセスを興味津々で見守っていた。


「よし、できた!」と大輔が絵を完成させた瞬間、ノートが光を放ち、目の前に腕時計が現れた。


「これが時間を止める腕時計か…」とはじめが感嘆の声を上げた。


「試してみよう!」とさつきが興奮気味に言った。


大輔は腕時計を手に取り、ノートに書かれた指示通りにボタンを押してみた。すると、周囲の時間がピタリと止まったように感じられた。教室の時計の針も動かなくなり、外の音も完全に消えた。


「本当に時間が止まったんだ!」と大輔が驚きの声を上げた。


「すごい!これでいろんなことができるね!」とはじめが笑顔で言った。


「でも、使い方には気をつけないとね。」とさつきが真剣な表情で言った。


三人は時間を止めたまま、いろいろな実験をして楽しんだ。しかし、時間を止めることには限界があることに気づいた。腕時計のボタンを押してから数分後、時間は自然と元に戻ってしまったのだ。


「長時間使うことはできないみたいだね。」と大輔が少し残念そうに言った。


「でも、短時間でも十分楽しいことができるよ。」とはじめが励ますように言った。


「そうだね。もっといろいろ試してみよう!」とさつきが笑顔で答えた。


次の日、三人は学校で再び腕時計の力を試してみることにした。昼休みの間、人気のない廊下で大輔が腕時計のボタンを押すと、周囲の時間が再び止まった。


「すごい、本当に止まってる!」とさつきが興奮気味に言った。


「これを使って、どこまでできるか試してみよう。」とはじめが提案した。


三人は時間が止まっている間に教室内を探検したり、先生の机の上にいたずらを書き込んだりと、楽しんでいた。しかし、時間が戻ると、彼らは元の位置に戻らなければならなかった。


「もっと時間を止められたら、いろんなことができるのにね。」と大輔が少し不満そうに言った。


「でも、これだけでも十分楽しいよ。」とさつきが励ますように言った。


「次はどんな道具を作るか、考えておかないとね。」とはじめが言った。


その夜、大輔は再びノートを手に取り、新しい道具のアイデアを考えた。ノートの力を使って、どれだけのことができるのか、彼の想像は広がるばかりだった。


「もっとすごい道具を作って、みんなを驚かせたいな。」と大輔は心の中で思った。


次の日、三人は再び集まり、新しい道具のアイデアについて話し合った。彼らの冒険はまだ始まったばかりで、これからも多くの驚きと発見が待っていることを感じていた。


「次はどんな道具を作る?」とさつきが興奮気味に尋ねた。


「どうせなら、飛べるようになる靴とかどうだ?」とはじめが提案した。


「それは面白そうだね!」と大輔が笑顔で答えた。


三人は次の冒険に向けて、新しい道具のアイデアを膨らませていった。彼らの友情とノートの力が、これからも彼らの生活を楽しく彩ることを予感させた。


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