なんでもノート

第２話 ノートの秘密が暴かれた日

春の午後、大輔は家の近くの空き地で壁を走って楽しんでいた。ノートで作った「壁を走れる靴」を履いて、普段は味わえない爽快感を感じながら、壁を駆け回るのが楽しくて仕方なかった。靴の表面には特殊な溝が施されており、壁にしっかりと貼り付きながらも、スムーズに走ることができる。

「壁を走るなんて、まるでスパイダーマンみたいだな。」と、大輔は心の中でつぶやきながら、壁を上り下りしていた。

その時、大輔の後ろから「おい、大輔！」という声が聞こえた。振り向くと、はじめとさつきが近づいてきているのが見えた。二人は驚きの表情を浮かべながら、大輔の動きを注視していた。

「わあ、大輔、壁を走ってる！どうやってそんなことできるの？」と、さつきが驚きの声を上げた。

「えっと…」と、大輔は壁から降り、はじめとさつきの前に立ち止まった。「実は、この靴はノートの力で作ったんだ。ノートに描いたものがそのまま現れるっていう力があって、これを使って壁を走る靴を作ったんだ。」

「ノートに描いたものが現れる？」と、はじめが半信半疑で聞いた。「本当にそんなことができるの？」

「うん、本当だよ。」と、大輔は頷きながら言った。「実際に試してみて、壁を走るための靴ができたんだ。」

「すごい！」と、さつきは目を輝かせて言った。「それなら、他にもいろんなものが作れるんじゃない？」

「その通りだね。」と、大輔は微笑みながら言った。「実際にいろいろ試してみたけど、かなり楽しいよ。でも、あまり広めたくないんだ。」

「どうして？」と、はじめが不思議そうに聞いた。「こんなに面白い力なら、もっといろんな人と共有してもいいんじゃない？」

「それが…」と、大輔は少し躊躇いながら言った。「ノートの力を広めると、使い方を間違えるかもしれないし、トラブルになる可能性があるから、あまり知られたくないんだ。」

「分かったよ。」と、さつきは理解を示しながら言った。「でも、私たちもノートの力を見たいし、手伝うことがあれば言ってね。」

「ありがとう。」と、大輔は感謝の気持ちを込めて言った。「もし何か困ったことがあったら、助けてもらうかもしれないから、その時はよろしく。」

「もちろん。」と、はじめは笑顔で言った。「それに、私たちもノートの力を使ったアイデアを考えてみたいな。」

「そうだね。」と、大輔は頷きながら言った。「いろいろ試してみるのも楽しそうだし、いっしょに考えてみよう。」

その後、大輔、はじめ、さつきの三人は、ノートの力を使った様々なアイデアを話し合うことになった。彼らは新しい道具やアイデアについて話し合い、ノートの力を使ってどんな楽しいことができるかを考えながら、ワクワクとした気持ちを共有した。

「次はどんな道具を作ってみようかな？」と、大輔は考えながら言った。「何か面白いアイデアがあれば、どんどん試してみたい。」

「うん、例えば便利なアイテムや、実験的な道具を作ってみようよ。」と、はじめは提案した。「いろんなことができるかもしれないし、ノートの力をもっと活用できるかもしれないよ。」

「それはいいね。」と、さつきも賛同しながら言った。「ノートの力を使って、新しい発見をしていこう。」

こうして、大輔、はじめ、さつきの三人は、ノートの力を使った様々なアイデアを試すことを決めた。未来にはどんな可能性が広がっているのか、彼らの期待と興奮は日々膨らんでいくのだった。