第4話 不思議な道具の冒険

大輔、はじめ、さつきの3人は、ノートの不思議な力を使って新しいアイデアに挑戦することに決めた。今回は、単なるアイテムではなく、もっと冒険心をくすぐる道具を作ってみようと話し合った。


「今度はもっと不思議な道具が欲しいな」と大輔が提案した。「例えば、空を飛べる道具とか。」


「それいいね!」はじめが興奮気味に言った。「でも、空を飛ぶのは少し怖いから、まずはもっと安全で面白い道具を考えよう。」


さつきも頷き、「例えば、時空を移動できるような道具とかどう? それなら、今ある問題を一気に解決できるかもしれないし。」と提案した。


「時空を移動する道具か…それはかなり面白そうだね」と大輔が言いながら、ノートを取り出した。「じゃあ、試しにそのアイデアを描いてみよう!」


3人は、学校が終わった後、さつきの家に集まってノートにアイデアを描くことに決めた。さつきの家は広く、居心地の良いリビングがあったので、ノートの実験にはぴったりの場所だった。


「まずは、時空を移動できる道具のイラストを描こう」と大輔が言いながら、ノートを広げた。「この道具は、普通の時計のような形にしようと思う。」


大輔がノートに描き始めると、時計のような形の道具が徐々に形になっていった。彼が描くたびに、ノートのページが微かに光り、線が確かに実在するものとして見えてきた。


「それで、こういう形の道具ができたよ」と大輔が完成したイラストを見せた。「これを使って、時空を移動できるようになるはず!」


「すごい!」はじめが興奮して言った。「試してみる?」


「うん、試してみよう!」さつきも賛同し、道具のイラストが実物になるのを待った。


数分後、大輔がノートに描いた通りの道具が、ノートの隣に実物として現れた。それは、普通の時計のような形をしており、時計の針の部分にいくつかの奇妙な記号が刻まれていた。


「これが時空を移動する道具か…本当にできたんだ!」大輔が驚きながら言った。


「早速試してみよう!」はじめが興奮気味に言い、道具を手に取った。


「でも、どうやって使うんだろう?」さつきが不安そうに尋ねた。「使い方がわからないと、危険なことになりそう。」


「そうだね、まずは試しに少しだけ使ってみよう」と大輔が言った。「この時計にあるボタンやレバーをいじって、どうなるか見てみよう。」


大輔は慎重に道具を操作し始めた。ボタンを押すと、時計の針が動き、奇妙な音が鳴り始めた。少しの間、周囲の空気が変わるような感じがして、3人はその変化に驚いた。


「何か変わった?」はじめが不安そうに聞いた。


「まだわからないけど、もう少し試してみよう」と大輔が言った。


再びボタンを押すと、道具からまばゆい光が放たれ、その光に包まれると、3人の周囲が一瞬にして変わった。気がつくと、彼らはさつきの家のリビングからまったく異なる場所に立っていた。周りには、見知らぬ風景が広がっていた。


「ここ、どこ?」さつきが驚きながら言った。「さっきまでのリビングとは全然違う場所だよ!」


「どうやら、時空を移動できたみたいだね」と大輔が言った。「でも、どこに移動したのかはわからない。元の場所に戻れるかどうかも心配だな。」


「少し落ち着いて、ノートに戻る方法を書いてみよう」とはじめが提案した。「それで、元の場所に戻れるかもしれないし。」


大輔はノートを取り出し、戻りたい場所のイラストを描き始めた。ノートに描いたイラストは、さつきの家のリビングの景色だった。すると、再び道具から光が放たれ、周囲の風景が一瞬にして変わり、元のリビングに戻ってきた。


「元の場所に戻ってきた!」さつきが安堵の表情を浮かべながら言った。


「よかった…」大輔も安堵しながら言った。「この道具は本当にすごいけど、使い方には気をつけなければならないね。」


「そうだね。これからは慎重に使おう」とはじめが同意した。「でも、こういう冒険ができるのは楽しいね!」


「確かに」と大輔は笑顔で答えた。「この道具を使って、もっと面白いことができるかもしれない。」


その後、3人はその日の冒険を振り返りながら、ノートの力を使ってどんな新しい道具やアイデアを試すか、楽しく話し合った。ノートの力がもたらす新たな冒険の可能性に胸を膨らませながら、彼らは次の挑戦に向けて準備を始めるのだった。

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