第149話
{ ――― スキルが増えました ――― }
ポニーにいきなり念話され、驚いているところに謎の声が。この念話って謎の追加スキル依存!? それとも【
まぁ、スキルが増えたことは分かったけど何かまでは分からないので『スワロー』に着いたらスキルオーブを使うことは確定だな。
( 「ラパンとお話し出来るの?」 )
( 「私ともお話出来るわよ」 )
( 「君は、ワギュ!!」 )
ちょっと待ってー、脳が付いていかないっ!! 良く分からないけど、ポニーと念話出来るスキルが生えたってことか。これは、独り言の時との意識の切り替えをしないと危険だな。
( 「【
( 「そうなんだ。ボク、ビックリしちゃった。改めて二頭とも宜しくね」 )
( 「よっ、宜しくお願……だぜ!、」 )
ブルルッ
( 「笑うなし」 )
改めてラパンから渡された【
念話の事はまだ黙っておいて、ラパンから【
初日よりはマシになってきたとはいえ馬車酔いと疲労のせいで気付けば座席で寝落ちしている。手持ちの玉砂利というか適当に拾った鉱石類を
パイク=ラックさんは【
二日目は何事もなかった。三日目は街道宿と呼ばれる場所で一泊する事になる。簡易宿所と簡易宿所の間に小さな宿屋が建つ場所が設けられていた。宿泊施設のあるオートキャンプ場って感じ。ここを通過する時には必ず『素性鑑定』を掛けられる。まぁ、一応確認しますよー…って程度だけど。そんなレベルでも諜報員や密輸業者にはそこそこ効果的だそうで。前世的なら改札を通るみたいな感じ? キセルは許さないぜ…的な感じなのか?
キャンプ場の管理人的ポジションの
パンと芋とエール位は準備できるそうなので、手持ちの食料を節約したい場合はお金を払えば簡単な食事は出来る。宿泊代替わりに道中で狩った獲物を納品する
お風呂と寝床は借りるけど、食事は自炊で済ませる。他の利用客の目もあるから豪勢に…とはいかないけれど。しかし簡易宿所もそうだったけど、炊事場ってシンクはあるけど水道は無い。水は持ち込みするか自前の魔法でお願いしますって事なんだな。昔懐かしいコンクリート水槽にタイル張りのシンクだ。前世で言うと昭和の香りってやつかな? 大正ロマンかもしれないけど。お風呂の浴槽も同様にタイル張りされてるよ。
本日利用の女性客は俺だけだったので先にお風呂を使わせてもらった。湯上がりのレモン水が最高。男性陣がお風呂を使っている間、俺はポニーの世話をしに。全身をブラッシングして
( 「ミーシャちゃん、冒険者するの?」 )
( 「ボクはメインでは冒険者はしない予定なんだ」 )
( 「ミーシャちゃんを乗せるお仕事は無いっぽい?」 )
( 「多分ね。折角仲良くなって【
( 「気にしない気にしない。仲良くなれて私は嬉しいよ」 )
( 「乗馬の練習でワギュかラパンを指定して借りればいいかな?」 )
( 「仕事で何処かに行ってなければな」 )
( 「ボク、まだラパンに乗ったことないから、『スワロー』に着いて時間が出来たら依頼するね」 )
( 「おっ、おうっ、宜しくお願…だぜ」 )
ブルッ
( 「笑うなし」 )
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