第34話
―――――― 今回はジョー=エーツ視点の回です ―――――
ミーシャがまたやらかしてくれた。やらかしたといっても料理でなんだが。今日の料理も美味かった。美味かったから許す!と言えないのがなんとも残念なんだ。
素材は何の変哲もない【茄子花芋】。その芋から白い粉を取り出し、保存の効く麺、ミーシャ曰く “芋麺” を作り出した。その芋麺を使った料理も美味かった。あの人気のない野菜、【食用マンドラゴラ】と【
芋麺を油で揚げる!? エールを冷やす????? ノリと勢いで面白いことをするだけじゃなく、ちゃんと料理にしてみせる手腕と発想力。俺も集落の皆も年甲斐もなくエールの件では燥いでしまった。
それよりだ、ミーシャはまだ職業も修業先も決めていないというのが信じられない。いや異常だ。当人にやる気がないというか何をしたいのか決めあぐねているというか、それにしてもあれだけの逸材を放置して腐らせておくのは大人として不甲斐ない。氏族名が無くて困っているのなら養子もしくは庇護氏族にしてもいい。この集落のメンバーなら学校や就職先宛に紹介状も書ける。
早めにまた集落のメンバーで会議をしないと…だな。
と思っていたらミーシャが家に戻っていった。これは会議のチャンス到来だな。ん!?皆も同じ思いだったのか。丁度いい、このまま会議にしちまおう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます