専属○○になる! という話
突然ですが、先日父が入院しました。
まぁ、すでに70歳を越えていますのでね。そういう年だよな……と思った次第ですが、それなりにバタバタしました。
元々、祖母に顔を出すと言っていた休日に顔を出したら、
「みきすけ、ちょっと髪を切ってくれない?」
と言われまして。
「え、めっちゃ不器用だけど……私でいいのか?」
メチャクチャ動揺しつつ、私に切ってほしいと言うので……
「では、僭越ながら……」
と、チョキチョキさせていただきました。なんたる光栄!
祖母は90を過ぎているので、お風呂に入るのが体力的にあまり……なようで、そういう意味での『申し訳なさ』があったようなのですが。
私からしたら、90を過ぎて自力でお風呂入るのって凄すぎじゃん? ですし、祖母に対しては祖母の抱いているような負の感情が皆無なので、
「いやいや、こっちこそこんな不器用で申し訳なさすぎて……」
なのでした。
何て言うか……感動しました。
いつの日だったか、ドラマで『どっかにタイムスリップしてしまって数人で無人島生活を強いられる』という内容のものを見ていまして。
そのときの主人公のひとりが美容師だったんです。
辛い生活の中、他の人たちの髪を切って、各々が喜ぶシーンがありましてね。いや、本当に誰かに髪を切ってもらえるのはありがたいことだな~と思っていましたので……。
自分が、祖母にとってそういう人物になれた! っていうのにすんごく感動したんですよ。
祖母は生まれたときから身近にいた存在ですし。
母がいなくなってからは祖母が変わりになっていましたし。私にとって『母の日』の対象は祖母ですしね。
いやはや、こんなにありがたいことが、あって……生きていてよかった!!!!!
最高です!!!!!
ありがとうございます!!!!!
結果、仕上がりはイマイチ……で心底申し訳なかったのですが、祖母は大変喜んでくれました。何より。
でも、私は『ぐぬぬ……』と思っており、帰りに髪切り用のハサミを見て、考え、買いました。
来月また行って、祖母の髪を整えたいと思います。
そして、腕をメキメキ上達させます!
そんなこんなで。
私は祖母の専属美容師になります。
無資格だけど、祖母からの資格は与えられたので!!!!!
おばあちゃん、私はおばあちゃんよりも絶対絶対長生きするからね!!!
お任せください!!!!!
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