第4話 スクエニはなぜポーランドを偏愛するのか? 西側と一緒くたにされる東欧カトリック圏

最近、スクエニのポーランド贔屓は酷い。トライアングルストラテジーに始まって、FF16(まだ見てない)でもそういう匂いを感じる。ファシズムの手先感満々が実に頂けない。特にトライアングルストラテジーで展開されてる第一次大戦前までのドイツのバルト海沿岸地域の失地回復主義といい、現地の首相が口が裂けても言えない極右丸出しの本音を日本人に言わせてる卑劣さは頂けない。


なので、スクエニはポーランドをなぜ偏愛するのか?というタイトルは、昔出版された本の「アメリカはなぜイスラエルを偏愛するのか?」というクリスチャン・シオニストを暴露した本から取りました。


スクエニのポーランド推しは、まるでイスラエルを支援するクリスチャン・シオニストのような熱狂を感じる。トランプ政権支持層の取り巻きのようなアレ。


このスクエニのポーランド推し活というのは、第一次大戦大戦前のポーランド領の失地回復主義も含む。ウクライナとベラルーシの国土の半数はポーランド領だったから。クレムリンが主張するNATOの東方拡大そのまんまな感じです。


ISがサイクス・ピコ協定の否定による国境線の引きなおしを主張したように、ロシアとの関係で戦後に出来上がった国境線をまた第一次大戦前に戻そうとしてる。ISみてーな事主張してるのがスクエニ。


スクエニのポーランド推し活は、チェコの無神論的ナショナリズムが邪魔くさいという露骨なメッセージを感じます。人工国家のチェコスロバキア共和国の否定という、ファシズムのグランドデザインに基づいて設計されている。


また「チ。-地球の運動について-」の漫画の主人公はポーランド人らしいですが、ぱっと見イギリス人に見えました。そこから連想できるのは、イギリスにはポーランド移民が沢山いるわけです。特にEU離脱前は140万人以上いたとか。裏読みし過ぎかも知れませんが、西スラヴ人っぽく見えない主人公って実はイギリスとのダブルミーニングなのか?というのは思い過ぎでしょうが。(笑)


ウクライナ戦争でもイギリスはポーランドを通じて介入してますしね。


教会離れが凄まじいヨーロッパでポーランドだけが(スロバキアとリトアニアも入る)熱心なカトリック国です。反露の盾になってもらわにゃとい西側の意思を感じます。


昔、NHKで報道されてのは、如何にポーランドが旧ソ連時代のロシアの支配が嫌だったのかというそんな話が。


ポーランドを西側に無理矢理含めてますけど、東欧カトリック圏は西側と宗教が同じというだけで一緒くたにされてますが、感覚がかなり違う。


遊牧民的な平等主義が入ってるので、社会主義と親和性があるのですよ。西側のような不平等を前提とする社会構造してないので。


ハンガリーなども社会に集団性があるような気がするのです。このあたりの感覚、東欧は西欧とかなり違う。


「チ。-地球の運動について-」の話は啓蒙主義ですが、ポーランドのカトリックの信仰は啓蒙主義というよりも中世的な感覚があるような気がする。


だから15世紀の地動説云々と来て、チェコの話かと思いましたもの。チェコ人は東欧カトリック圏の中では近代的な方です。


元ネタにチェコの話もあるかもですね。


聖書を現地語に翻訳するのを始めたのもフス派が始まりなのですよね。


スクエニのポーランド推し活は、戦前のナチス・ドイツの傀儡政権だった東欧の国々の枠組みというファシズムのグランドデザインに基づいて設計されている。


それらの国々のナチズムの勢力を温存しておいて、東欧カトリック圏を旧ソ連圏から引き剥がしたのが東欧の民主化革命だと。


反共主義戦線で、佐藤優の本の中に出てくる旧ソ連構成国のインテリの反共主義者は多分その系譜なのだろう。


東欧の民主化革命で味をしめた西側は、イラクやアフガニスタンに民主主義を輸出しようとして大失敗をするのですが。


フルシチョフのウクライナ問題の不始末は、西側と妥協したものだったのかも知れない。


クレムリンの言う「ナチ」というの、トライアングルストラテジーが自ら裏付けてどーすんの?


ポーランドと言えば沢山のユダヤ人移民を出した国で、アメリカの東欧ユダヤ移民はポーランド系ユダヤ人が多い。イディッシュ語もこのあたりの人たちの言葉。


またイスラエル推し活が潜んでる感じがします。パレスチナ問題を作ったイギリスといい役満な感じがします。


遠回しなイスラエル推し活アニメと考えるといい加減にせい!と言いたくなる。


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