佐世保中央駅(松浦鉄道)
◇◇◇朗読部門 優秀賞◇◇◇
その駅で何か におったならば、すぐ駅から出るように。でなければ……
『石炭切符』
著者=香山 悠
◇◇◇
☆☆☆講評☆☆☆
とても読みやすく情景が浮かぶ作品でした。怖さはそこまでありませんが、違和感が少しずつ積み上がっていく作品展開が、音声化した際にどのような没入感や臨場感をもたらすのか楽しみです。☆☆☆
ぬぬっ。
ものもーすっ!
わたくしエモリモエ、
えー?
「怖さはそこまでありません」でしたかー?
私、結構怖かったですけどー?
他は全面同意いたしますが。
そのコメントだけは同意いたしかねますよ!
とね。
最初は講評さんに、ぶーぶー思ってたのです。
でも、本稿を通して、私もちょっぴり進化しました。
伝家の宝刀(?)脳内音声演出モードを獲得しつつあるのです。
きっと講評さんたら、音声で読むと怖くないとかって言いたいんでしょ? むうむう。
と。
思って読み直してみたんだけど。
おかしい。
やっぱり怖いんだけどなあ?
やってくる電車の音。
荒っぽいオジサンたちの方言。
紳士的な男性の眈々とした口調。
ドアの開く音。
大勢の人がいる気配。
……怖いんだけどなあ。
確かに音にするには難しいと思われる要素(臭いとか)もたくさん入っている作品で。
より視覚的に優れているホラーではあるのよ
。
だから、そっちに引っ張られちゃうってことはあるかもしれない。
実際、私は最初に読んだ時、頭の中では挿絵が入ってる状態で読んだですよ。
ちなみに、脳内挿絵画家はティム・バートン(ダークでキュートでぴったり!だと思うんですが、いかがでしょう?)にお願いしました。
妄想だからできる遊びだね(笑)
私はたまたまティム・バートンで読んだけど。
読む人の数だけ見える情景がありそうな、そういう受け手側のイメージを刺激する作品だと思います。
良い小説ってそういうものよね(* ´ ▽ ` *)
作品の展開は講評さんも評価していて音声化が「楽しみ」だと、おっしゃってらっしゃる。
うん、うん。
大いに同意するー。
ところで。
松浦鉄道、ググってみたら、地元密着のかわいらしい電車なのですねー。
のどかな風景。
駅前の商店街もレトロで素敵です。
鉄っちゃんな主人公が憧れるのも分かる気がしますU^ェ^U
炭坑の歴史は日本近代史において強烈な光と影をはらんでいます。
いまの日本があるのは、私たちの国土に豊富な鉱物があったおかげであり、それを採掘した労働者たちのおかげであり、これを糧にして世界に立ち向かった先人たちのおかげなのですが。
一方で、地中にあった
そんな辺りまで踏まえると、良いタイトルだなあ、『石炭切符』。
穏やかな佐世保の景色の中で、可愛い電車、こわ~い話を聴きながら。
子供たちには、この場所に炭田があった事実を、楽しく知ってもらえたら良いですよねー。
こういう歴史の話は難しいです。
正直、私だって上っ面しか分からない。
けど。
難しいことは分からなくてもいいと思うんです。
忘れちゃってもいい。
ただ、子供たちが大きくなった時、なにかの折りに思い出してくれたら嬉しいなあ。と。
そういうメッセージが、この作品にはあるような気がします。
で。
それでいて押しつけがましくない距離感がいいなー。
と、勝手に共感しておりますU^ェ^U
北松炭田の資料館も、大正時代の建物でステキ。
展示内容だけじゃなく、いろいろ見どころがありそうなので、セットで楽しめたら最高ですよね。
夏休みの宿題に自由課題があったらネタになりそうだし!
素晴らしい。
苦労するんだ、自由課題は(笑)
ま、ともあれ面倒なことは置いておいて。
とにかく面白いんだから。
子供たちはもちろん、いろんな人に触れてもらいたい作品だなー、と思います。
イメージが膨らむ作品だと思います。貴方はどんなふうに読みますか?↓↓↓
『石炭切符』
香山 悠
https://kakuyomu.jp/works/16818093073818129472/episodes/16818093073818322821
どうです?
本日ご紹介の
うん、うん?
ですよねー、良いですよねー。
私もお気に入りの名店です。
ご紹介予定の名店はまだまだ沢山ございます。
美味しいお店、めじろ押し。
恒例のくじ引きで次なる名店を決めましょー。
じゃじゃじゃーん!
~次に訪問する名店~
『城下町怪遊 ~落武者の怨霊に追われて~』
平中なごん
受賞すべくして受賞した名店です。
もー、ねー、早くお喋りしたーい! ジタバタ
次回の更新予定は8月18日22時です(=^ェ^=)
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