エッセイ・短編など

白白白自首自白白白百合白白日

 どこからどこまでが「白」なのか。

 #FFFFFFが白?

 いやいや、アイボリーやスノーホワイトなども「白」と言えるはずだ。




 古代の日本では、色は「黒し」「白し」「赤し」「青し」の四色だったという。「○○い」と形容詞で表す色が、この四色の他に黄色と茶色しかないのも、その名残だとか。

 じゃあ、灰色は「白」なのか、「黒」なのか。勿論その濃淡にもよるだろうが……、


 ……「青」らしい。


 それがよく分かるのが、野鳥の和名だ。

 田んぼや川へ行くと、大きな灰色のサギが、置物のようにじぃ……と静止しているだろう。

 日本のサギ類で最大の大きさを持つそのサギは、しかし「シラサギ」とは呼ばれない。


 蒼鷺アオサギである。私は観ていないが、映画「君たちはどう生きるか」に出てくるアイツだ。


 「シラサギ」に含まれるのは、ダイサギ、チュウサギ、コサギ。カラシラサギ、アマサギ、クロサギの白色型を含むこともあるらしい。

 ……因みにダイサギは亜種でオオダイサギとチュウダイサギがいて、大きいのか中くらいなのか良く分からない。相模原に「」という交差点があるが、いい勝負だと思う。




 例えば鉛筆画は、無彩色しかないのに着彩された絵より色鮮やかに見えることもある。


 「黒」という色は、鴉の濡れ羽色のように、光や見る者によって、その色が内包する様々な色を見せてくれる。

 「白」はそれとは逆に、そこに「ない」からこそ、見る者の心を鏡のように反射させ、やはり黒と同じように、存在しない色を見せてくれる。


 色光として考えれば、白は全ての色が混ざった色。つまり「無」ではなく「無限」を秘めているのだ。




 「白」は唯一「黒」を侵す事が出来る色だと思う。黒い絵の具に赤い絵の具を混ぜても、何となく赤くなったかな? 程度だが、同量の白い絵の具なら、明らかに灰色になる……と、いう内容が、拙作の設定用メモに書いてあった。黒い服を着た黒髪の女性キャラクターの説明として。白というのは……、そういうことです。



 最後に。

 私は白髪のキャラクターが大好きです。それも雪のように真っ白な。銀髪ではだめなのです。それが後天的なものであるとより萌えます。それは性別を問わず、です。

 例えば、忘却探偵の掟上今日子やNo.6の紫苑、とある魔術の禁書目録の一方通行とか。

 ハッキリした無彩色の強キャラ感と、純白の儚さ、そしてバックストーリーを想像させる、そんな総白髪のキャラクターが大好きなのです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

雑記(短編・自主企画) ziolin(詩織) @Kuwa-dokudami

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画