運命じゃない人
朝起きて鏡を見ると、知らない人がそこにいた。
うわ、なにこれ、ブス。……って、私だ。
昨日、帰ってから散々泣き腫らしたせいで、まぶたがぷっくりと盛り上がり、重たい。
この顔で学校に行きたくない。だけど、そうもいかない。
きちんと、確かめなくちゃいけないことがある。
制服に着替えて、部屋を出る。
冷凍庫に保冷剤あったかな。冷やせば、少しはマシになるかも。
ため息をつきながら、後ろ手に扉を閉める。
「元気なさそうだけど、どうかしたか?」
同じタイミングで部屋を出たらしく、学さんが後ろから私の手を取った。
「あ、学さ……──」
とっさに振り向いたけど自分がひどい顔だったことを思い出して、すぐに目を伏せた。
「え、えっと、なんでもないんです……」
下を向いたくらいじゃ、隠しきれないだろうけど。
「……顔色悪いぞ。無理すんなよ」
きっと気づいたはずなのに、それには触れずに、学さんはそっと手を離した。
「学校で気分悪くなったら、連絡して。迎えに行くから」
優しい……。学さんは、本当に優しくなった。
ううん、第一印象が悪かっただけで、元々こんな人だったんだと思う。
背中を見送って、お互いの右手を交互に見る。今日も、赤い糸は繋がっている。
直子さんが用意してくれた朝食を食べて、先に出た学さんを見送って、瑞貴が迎えに来るまでの間、折りたたみミラーで顔を確認。
さっき、大分冷やしたから、朝一に見た時よりは腫れが引いてマシになってると思うんだけど。
でも、まだ視界は狭いなぁ。今日は、あまり人に見られたくない。
前髪がもう少し長かったら、ごまかせたかもしれないのに。
「芙結、いつまで気にしてるんだ? お前、いつもそんな顔だろ。変わらないって」
パパが、呆れたようにコーヒーを口にする。
これでなぐさめたつもりになってるから、パパはダメなんだよ。
むうっと頬がふくらんだのが、鏡の中で反転して写る。
……ますますブスに見えるな。やめよ。
ちょんちょんと指で前髪をさわっていると、玄関からチャイムが鳴り響いた。
「おはようございまーす!」
瑞貴だ……!
ソファーからぴょんと飛び下りて、かばんを手にする。
瑞貴にこの顔見られるの、嫌だな。
そう思いつつ、玄関へ急ぐ。扉を開けると、いつも通りの笑顔があった。
「おはよう、芙結」
昨日のこともあって、目を合わせるのが気まずい。今日はいつも以上にブスだし、なおさら。
「お、おはよう」
前髪をさわるフリをして、サッと顔を隠しながら、あいさつを返す。
瑞貴が小さく首を傾けたのが見えたけど、何事もなかったように、ふたりで学校に向かうことにした。
「……」
「……」
道中は、昨日の帰り道同様、無言。
たまに、瑞貴が隣をチラッと見るのを感じたけど、顔を見られたくないから、そのたびに手のひらで隠してしまった。
絶対に不自然だよね……。何かあることは気づかれていそうだけど、見られたくない。
もういっそのこと、隣を歩くのはやめて、ちょっと後ろからついてく?
ススッと少しずつ下がって、瑞貴から遅れていこうと試みる。
うん、これなら、見られなくて済むし──
「っ!?」
と、思っていたのに、急に前方から手が伸びてきて、ガシッと強くつかまれて、声にならない悲鳴が飛び出した。
驚いて、今までうつむきがちだった顔をハッと上げると、そこには焦った表情の瑞貴。
「行かないで。芙結は、俺の隣にいて」
「えっ、……え?」
おどろいて、隠したかったはずの顔を思いっきり見せてしまった。瑞貴は、ハッと我に返ったように手を離す。
「ごめん!」
「う、ううん」
「痛くなかった?」
「大丈夫……」
また顔を伏せてみるけど、きっともう手遅れ。
「芙結、俺の顔見たくないの?」
「え?」
「もうあんなことしないから、嫌いにならないで」
「え? え?」
どうして私が、瑞貴を嫌いに? そんなこと、絶対にありえないのに。
「待って、顔が見たくないって、なんで……」
シュンと落ち込む子犬みたいな姿に、慌てて否定をしようとして、自分の行動を振り返った。
そうだ、私、自分の顔を見られたくない一心で、瑞貴がどう思うかなんて考えてなかったんだ。
「ごめんね、違うよ。今日、顔がブスだから、見られたくなかったっていうか……」
「え?」
見られたくないって行ったのにも関わらず、瑞貴は私をじっと見る。ガン見。
そして、首をかしげて、ひと言。
「どこが?」
いつもブスだろって意味かな。
「いや、目がね、腫れてて……」
「あ、うん、そうだね。腫れてるのは、朝からずっと気づいてたけど」
「え、そうなの?」
隠しても意味なかったってことか……。
無駄なことをして、瑞貴を傷つけてしまった。
「え? ブスってそのこと? なんで? 芙結はいつも可愛いのに」
可愛い? 何が?
鏡で見た時の、自分の顔を思い出す。間違いなく、ブスだった。
「えっ、もしかして、それだけ? なんだ、よかった。嫌われてなくて」
発言に驚く間もなく、瑞貴が安心しきったように笑うから、何も言えなくなってしまった。
「そ、それだけって何。本当は、こんな顔見られたくなかったし……」
肯定されたからといって、積極的に見られたいわけじゃない。
私はまた前髪をさわりながら顔を隠すと、瑞貴はキョトンとした顔でパチパチと瞬いた。
「芙結って、俺に対してそんなこと思うんだね」
「それは思うでしょ。変なところなんて、見られるのは嫌だもん。出来るだけ、可愛いところを見て欲しいものでしょ」
「そっか。可愛くなくても好きだけどな、俺は」
瑞貴がほほ笑んで、私の手をとる。
「行こう。遅れる」
幼なじみと手を繋ぐなんて、よく聞くお話。だけどそれは、昔のこと。
私の手なんて全部包み込んでしまうほどの大きな手に、胸がドキッと跳ねる。
瑞貴はきっと、私が今もずっとうつむいている理由は、顔を見られたくないからだと思っている。それも、間違ってはいないけれど。
繋いだ手が、熱い。
学校に着くと、校門で若菜がうつむいて立っていた。
昨日ほどけた赤い糸は、まるで最初から何も無かったかのように、どこにも見当たらない。
「……若菜」
「あ、芙結。待ってたんだ」
若菜に声をかけて、空気を読んだ瑞貴は、小さく手を上げて「教室で待ってる」と、その場をあとにした。
瑞貴の背中が見えなくなるまで見送って、若菜に向き直る。
若菜も泣いたのかな。腫れてはいないけれど、目が赤い。
「芙結、あのね、言いたいことがあって」
「うん……」
若菜は緊張した面持ちで、すうっと息を吸い、右手にぎゅっとこぶしを作った。
「私、杉尾先輩のこと、諦めることにした。応援してくれたのに、ごめんね」
覚悟していたことだったけれど、改めて本人の口から聞かされると、胸がギュッと痛む。
「うん、そっか……。私こそ、何も役に立たなかったよね」
応援するなんて言っておきながら、結局は何も出来なかった。
「ううん、そんなことないよ。先輩のことが好きだって誰にも言えなかったから、聞いてくれて嬉しかった」
若菜の赤い糸は、どこにいってしまったんだろう。確かに繋がっていたのに。あれは、見間違えなんかじゃない。
「私ね、本当は……ミナミちゃんから杉尾先輩をうばいたいって思ってたわけじゃないんだ」
「え……」
驚く顔を見た若菜は、苦笑いを返す。
「芙結は、今までたくさんの人の恋愛相談を聞いてきたから、きっと反対されるだろうなって。諦め方も知ってるかなって思ったんだ。でも、応援するって言ってくれて、びっくりした」
やっと分かった。一番初めに、若菜が相談してくれた時。「好きだけど、どうしたらいいか分からない」って。……諦め方が分からなくて、辛かっただけだったんだ。
それを勝手に早とちりして、応援するなんて言ったから……。
思えば、杉尾先輩と一緒にいる時の若菜はいつも少し困ったように笑っていた。両想いになりたいと願っている女の子の表情じゃなかったんだ……。
「ごめん、若菜」
私は、赤い糸を見ただけ。糸が見えるから、ただそれだけで、若菜の本当の気持ちは、見ようともしなかった。
「待って、謝らないで。違うの。芙結がそう言ってくれて、すごく嬉しかったんだよ」
顔の前でブンブンと手を振って、赤い目を細めて笑う顔は、妙に晴れ晴れとしているように見える。
「きっと、誰にも認めて貰えない気持ちだと思ってたから。芙結が、当たり前みたいにあと押ししてくれたから、ちょっと頑張りたくなっちゃったんだ」
えへへと笑って、若菜が頬を掻く。
「でも、ダメだった。やっぱり、ミナミちゃんのことが大好きだから。今は、ちゃんと諦められてよかったと思ってるの」
きっと、いっぱい泣いたのだろう。今もまだ、傷ついているのかもしれない。赤い瞳が、それを隠しきれていない。
だけどそれ以上に、清々しく笑う姿は吹っ切れているように見えた。まるで、縛られていたものから解放されたかのように。
若菜にとって、杉尾先輩との赤い糸は重荷だったのかな。
若菜と別れて、トボトボと教室に向かう。
リサは、もう自分の席に着いていて、そばに瑞貴がいるからなのか、今日は他クラスの男子はいない。
「あっ、芙結ちゃん」
「おはよう、リサ」
「お、おはよう、あのね……」
「昨日は、急に帰っちゃってごめんね」
「ううん、今日は元気そう……? で、よかった」
そのハテナは、腫れたまぶたを見たからだろうな。
苦笑いを向けると、リサは言いにくそうに手をもじもじさせている。
「あの、梨沙子ね、芙結ちゃんに話したいことがあるんだけど……」
リサがそう言うのを、私はどこかで予感していた気がする。
「うん、私も、リサに話したいことがあるんだ」
*
昼休みになって、お弁当を食べ終わってから、リサとふたりで裏庭にやってきた。幸いにも、私たち以外は誰もいない。
向き合って、どちらが先に話をするか、お互いにソワソワしている。
「あ、あの、芙結ちゃん」
先に口を開いたのは、リサ。
「芙結ちゃん、昨日……若菜ちゃんを見て、赤い糸がほどけたって言ったよね? それが、ずっと気になってて……」
きっと、その話だろうと思っていた。私も、同じだったから。
幼い頃の、ママの言葉が脳裏をよぎる。
『芙結、そんな話、もう誰にもしちゃダメよ。ママまで変な目で見られちゃう』
リサにも、そう思われちゃうかな。……でも。
リサの不安そうに揺れる瞳から逃げるように、目を閉じる。
普通なら、信じない。おかしいのは、私の方。嫌われる可能性だってある。
だけど、話すなら、……きっと今しかない。
めいっぱい空気を吸い込んで、胸が膨らんだ。それを全部吐き出すように、唇を開く。
「私、運命の赤い糸が見えるの」
リサが目を見開く。何かを言おうとしたのか、唇を薄く開いたけど、すぐに閉じるのが見えた。
驚いている。無理もない。
でも、もう隠さないって決めたから。
「赤い……糸? それって、えーと、愛とか恋とか、そういう人たちを繋ぐ糸……?」
動揺しながらも、リサは的確に指摘してくる。
ドキドキと、速くうるさい自分の心音を聞きながら、私はうなずいた。
「私には、それが見えるの。信じてもらえないかもしれないけど」
喉がカラカラで、張り付く。ごくんと飲み込んでも、空気だけが胃に通り抜けていくばかり。
「え? え? 赤い糸……、こういう感じで?」
頭上に、ポンポンといくつもハテナマークを浮かべたリサが、自分の右手の小指を立てて見せる。
私は、彼女に出会った時から、ずっと見えていた。そこから、赤い糸が伸びているのを。
その、相手も。
「……そう。リサの赤い糸は、瑞貴と繋がってるの」
*
今年の春、瑞貴と一緒に同じ中学校に入学した。
私は、相変わらず他人同士の赤い糸は見えていたけれど、私たちふたりの間には何もなかった。
自分の運命の相手は見つかっていない。でも、瑞貴の右手にも赤い糸は結ばれていない。
だから、少し油断をしてしまった。
入学式が終わって、新入生たちは一旦クラスに集められた。
瑞貴と一緒に教室に入って、ふと窓際を見ると、背の低い女の子がひとりでぽつんと窓の外を見ていた。
「え、何あの子、可愛くね?」
「同じクラス? ラッキー。どこ小だろ」
早速目をつけた男子が、ヒソヒソと話し合う。それに気づいたのか、女の子が振り向き、偶然私たちを見て──
瞬間、彼女と瑞貴の間に赤い糸が結ばれた。
……ああ、本当にいたんだ。瑞貴にも、運命の人が。 私以外の、結ばれるべき女の子が。
毎日、どれだけの好きをくれても、結局は瑞貴の心は彼女のものになるのだろう。
赤い糸は、運命の人をつなぐのだから。
そう考えた途端、いてもたってもいられなくて、足は自然と窓際へ向かっていた。
「初めまして。あなたすごく可愛いね。友達になってくれたら嬉しいな」
私を見て驚く顔も、可愛い。
あなたは瑞貴に恋をするのかな。瑞貴も、あなたに恋をするのかな。
それって、……すごく嫌だな。
ふたりがお互いに恋をしてしまわないように、一番近くで見ていなきゃいけない。
リサに声をかけたのは、そんな打算的な考えからだった。
その後、私は学さんに出会った。
私に繋がった赤い糸を見て、本当は悲しかった。瑞貴が運命の人にならないことは、決定的な事実としてこの目に映ってしまったのだから。
諦めようと思った。学さんを好きになろうと、努力もした。
だけど、だめだった。
学さんのことは好きだけど、何かが違った。
若菜が杉尾先輩に呟いた言葉で、ハッとした。
『杉尾先輩が、本当のお兄ちゃんだったらよかったのに』
私と、同じだった。私が学さんに求めていたものは、恋じゃなかった。
私は、学さんと家族になりたかった。
*
「ごめんね。リサに声をかけたのは、本当は自分のためだったの」
真実を打ち明けられたリサは、何度もパチパチと瞬いて、ずっとポカンと口を開けている。
「え? え? 私と瑞貴くんが? ……え?」
リサは自分の右手を角度を変えて見たりしているけど、当然彼女の目には何も見えてはいないだろう。
「……毎日、ふたりが私を一番って言ってくれるたびに、安心してた。まだ、お互いに恋をしていないんだって確認できたから」
最低だ。こんな気持ち。自分のことしか考えていない。
目をぎゅっととじる。
ずっとずっと、しまっておいた本当の気持ちを、吐き出してしまった。
リサに出会った時から、絶対に口には出せないと思っていたのに。
「……私、本当はずっと、瑞貴のことが好きだったの。リサとの赤い糸が結ばれてからも、ずっと」
一気に全てを打ち明けられて、頭が追いつかないのかもしれない。リサは戸惑いながら、何度も「え? え?」と繰り返している。
私だってきっと、これが他人事だったら同じ反応をしてしまうだろう。見えないものを信じることは、とても難しいから。
待っている時間が、とても怖い。
嫌われちゃうかな……。
確かに、きっかけは瑞貴との赤い糸だった。それがなければ、あの時、リサに声をかけてはいなかっただろう。
友達にもなっていなかったかもしれない。
だけど、一緒に過ごすようになって、すごくいい子だと分かることが出来て、一緒にいる時間はとても楽しくて。
三人でいられる日々が大好きだった。
でも、こんな話を聞かされて、リサは私のことなんて……。
「ねえ、芙結ちゃん」
「! な、なに?」
あごに手を当て、考え込む格好だったリサが、そのままこちらに声をかけてきた。驚いて、声が裏返る。
「今のって、梨沙子と瑞貴くんが運命の相手同士だから、芙結ちゃんが瑞貴くんのことを諦めるっていうお話なの?」
「え?」
妙に冷静な口調は、先ほどとは違う人みたいで、戸惑ってしまう。
まさか、受け入れたの?
自分で言うのはどうかと思うけど、突然友達が赤い糸の話なんかを始めて、その友達といつも一緒にいる男子とあなたが繋がっていますよ、なんて。私だったら、いったん離れて考え直すけど……。
「梨沙子が瑞貴くんを好きになったら、芙結ちゃんは諦められるの?」
リサと繋がっている赤い糸は、今でもこの目にくっきりと見えている。
私の右手にも、学さんとの赤い糸がある。
だから、この気持ちはきっと間違っている。私が一番に分かっている。でも……。
「……諦めたくない。この先、瑞貴がリサを……他の誰かを好きになっても、私は」
ちゃんと聞こえたかは、分からない。声がかすれて、発音もままならなかった。
リサは満足そうに笑って、赤い糸を見せないように右手を背中に隠した。
「言ったでしょ? 梨沙子は、芙結ちゃんが一番好き。それは、今でも同じだよ」
ああ、やっぱり可愛いな。私は、リサになりたかった。
「赤い糸って、繋がってなきゃいけないの? 赤い糸がないと、人を好きになっちゃいけないの?」
リサの明るい質問に、首を振る。
「うん、だよね。糸なんて何も見えなくても、梨沙子は芙結ちゃんが大好きだもん」
私はリサになりたかった。だけど、それはありえないことだから。
私は、私のままで、好きな人に好きって言いたい。
「リサ、ありがとう」
「うん。……でも、梨沙子ちょっとショックだった」
「えっ!?」
「芙結ちゃん、梨沙子に声をかけたのって、赤い糸があったからなんだね……」
「!!」
確かに、今の話だけを聞いていたら、リサを利用するだけ利用して、別に友達になりたかったわけじゃないって聞こえる。
「あ、あのね、リサに声をかけたのは、瑞貴と糸が繋がったのを見たからだけど。でも、それだけじゃないの。私がリサのことを好きなのも本当だし、大事な友達だと思ってるの。今さら、信じてもらえないかもしれないけど……」
そんな怖さもあって、恐る恐る本音を伝える。
私の不安を打ち消すみたいに、リサは「本当?」と、今までで一番の嬉しそうな笑顔を見せてくれた。
可愛いな……。
「じゃあ、信じる代わりに、梨沙子のお願い聞いてくれるよね?」
「え? わ、私に出来ることなら」
なんだろう? と、首をかしげる。
そんな私を見るリサの目は、いたずらを思いついた子どものよう。
「芙結ちゃん、瑞貴くんに告白するよね?」
「……え?」
「これが、梨沙子のお願いだよ」
「リサ、でもそれは……」
「お願い、聞いてくれないの?」
私の目にはまだ、瑞貴とリサの赤い糸が焼き付いている。だけど……。
「……うん、わかった」
そしてリサは、満足そうに笑った。
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