第44話 復讐
「私の血統魔術は私を中心とした
半径百メートル内の構造、配置を
全て知ることができるの。」
「だから今のでこの船がどんな構造でアイツがどこにいるのかアンタの荷物がどこにあるのか私には手による分かるようになったって
わけ。」
「すげー。」
俺は目を輝かせた。
「お前ってただプライドが高いだけの嫌な奴
なわけじゃないんだな。」
「は!?当たり前でしょ!?
バカにしてるの!?」
「いやぁすまんすまん。悪気はない。」
「で、俺の荷物はどこにあるんだ?」
「フンッ。この上の部屋にあるわよ。」
「どうやら私達はこの船内の
最下層にいるみたいね。」
「この牢屋部屋から出て右に行くと階段が
あって、そのまま上に行けるわ。」
シエラフィルはそのままこの船の内部構造に
ついて説明を続けた。
その後定期的に血統魔術であの男の位置を
把握しながら、俺の荷物を回収しに行った。
「あの角を右に曲がって2番目の部屋よ。」
よし、"アレ"さえ使えればどうにか...
そんなことを考えながら
俺は部屋のドアを開けた。
だが視界に入ったのは俺の荷物ではなく、
俺を攫いシエラフィルを騙した
赤い短髪の男だった。
「よぉ。勝手に脱走しちゃダメだろ?」
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