第4話 助っ人召喚

「仕方ない。今回は我が横揺れしてやろう。」


ここまでくると意地になってきている。本来の偵察の文字を投げ捨てて神はという文字をみたいのである。


なぜ見たいのかと言われれば嬉しいというなんとも子供じみた答えが来る。

だがそれでいい。神は絶対だから。


「やはり民の前に出るとなるとこの恰好と小ささではまた驚かれてしまうだろうな。なんせこんな生物登録してないし。」


ここで神は閃いた。


「は!登録した生物に神の使いがいたな!」


早速神は瞬間移動でとある生き物のもとへ向かった。


「何奴!?」


突然背中に乗られた哀れな生き物は龍。

現実にはいないと思われる生物でも神なら楽々見つけ出せることができるのだ!


「我は神。貴様の主である。」


「知らないっす。」


「え。」


即オチがついたところで神は必死に偵察の件と横揺れの件を龍に伝えた。

もちろん龍は困惑している。

空を飛んでいたら神に横揺れしろと言われたらどんな生き物でも困惑である。


「もうよくわからないけど、面倒くさいからするよ。これでいいっすか?」


「さすが我が使いに選んだ生物!」


選ばれた覚えないんだけどと呆れながら龍は横揺れを開始した。この龍の移動速度はかなり早く、頑張れば新幹線を追い抜かせるほど速い。その速度で横揺れすると上に乗っていた神はどうなるかというと


「おわああああああああああああああああああああああああああ!!!」


振り落とされまいと必死に龍にしがみついているのである。無様。


神は結局振り落とされて地面に埋まった。龍は落とされた場所へいき


「じゃあ、これで。」


と言ってどこかへ飛んで行ってしまった。


「おのれ…。我をなんだと思っているのだ…。」


お話できる変なTシャツきた生物。

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