理解できない、神奈川県庁の世界⑩

霧野 ぬん

第1話 なぜ神奈川県庁はベトナムが好きなのか?

今年もまたベトナムイベントがある。

日本大通りを車両通行止めして行う。

ベトナムの味を味わうことができるお店もたくさん出店する。

いつから始まったのかよく覚えていないが、なぜかベトナム。


そういえば、ぬんにハラスメントをしまくり、ハイヒールを投げてぬんを血まみれにした高森担当課長が、県庁に来て2年目の夏、バカンスと称して、ベトナムに行った。

「霧野さん、元気?私は今、ベトナムでプールサイドでのんびりしてます。」とプールサイドで横になっている写真付きメールが来たことがあった。

ぬんが高森担当課長の台湾の仕事の失敗の後始末をしているときに、こんな写真付きのメール送らなくても、いいんじゃないの?


トップに何を命ぜられたのかは知らないが、こちらはパワハラ担当課長がいなくてホッとしているのだから、パワハラ担当課長は、静かにベトナムでバカンスしててくれればいい。


その頃から、ベトナムとの交流が始まった気がする。

ぬんは、K光課だったので、ベトナムからのお客さんを川崎大師に案内した。

川崎大師を参拝した後、飴屋さんとお土産屋さんと寄った。

飴屋さんでは、ベトナムの方が一人50袋ぐらい飴を買うので、お金を持っている人達なんだなぁとびっくりした記憶がある。


そのころから、神奈川県がベトナムといろいろな経済的なことなどで協定などを結び、ベトナムとの公式なお付き合いが始まったようだ。


でも、県民には伝わっているのだろうか?

ぬんのように、「なぜ、ベトナムだけ?」と思う人が少なからずいるだろう。

友好都市でも何でもないし、いろいろな協定を結んでいることは、県民にはわからない。

その都度、神奈川新聞に掲載してもらっているのでは?とぬんは思うが、自分に関係がない一般の人にとっては、「協定の話なんて何なの?自分に関係ないし。県が勝手に何かやっているんでしょ。」という感じだろう。

神奈川県庁と神奈川県民の距離は、そんなもの。

「神奈川県庁が何か勝手にやっているレベル。」

それで、たまたま、出かけた時に日本大通りでベトナムフェアをやっていれば、「ベトナムのフォー、とか食べてみる?今日、何のお祭りなのかな?」と言う程度かなぁ。


県職員の少数派は、わかっているかもしれないけど、県職員でもベトナムフェアの意味合いがわかっている人がどのくらいパーセンテージなのかは不明。


県民にあるいは他の都道府県に、ベトナム祭りでフォーを食べてもらうことだけではなく、神奈川県庁のベトナムとの施策をわかってもらうべきではないか。

まず、そこから始まらないと、ベトナムフェアはチャラチャラしたお祭り騒ぎってだけになってしまう。


そういうことがぬんをいびりぬいた高森担当課長と篠崎君を自死に追いやった本口部長がこそこそやっていたことだと考えると、この世界って嫌だなって思ってしまう。

全てが良いことなはずなのに、こそこそやるから、意図がつかめない。

高森担当課長は任期切れで県庁を辞めたし、本口部長はもう天下っている。

辞める前に、二人に言ってあげたかったが、ぬんの上司である高森担当課長の肉体的パワハラがひどすぎて、また、血まみれになり、今度は一生、車椅子生活になったら困るので、ぬんには言えなかった。

(今度、血まみれになったら、警察を呼ぶなぁ。以前のように課長たちに隠蔽させない。絶対に。・・・詳しくは「道に迷った人たち・・・」を読んでください。)


残念!!


まあ今年もベトナムフェアやるみたいだから、スタッフの県職員には頑張ってもらいたい。


今日はこれでおしまい。














  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

理解できない、神奈川県庁の世界⑩ 霧野 ぬん @kiri-nun

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る