第16話
模擬戦も終わりみんなで反省会をする
ガイルが
「トネリの魔法はすごいけど、もっと急所を狙ったり足を狙って転ばせたり、した方が良いと思う」
それに加えて俺が
「それと魔弾魔法は軌道を変えることができるんだから相手から見えない様に円を描く様に打ったりしても良いんじゃない?
軌道を変える技術は早いうちに身につけた方が良いと思うし」
「確かに、今までとにかく数を意識してたから...うん、頑張ってみる、ありがとう」
ライアンが
「これ以上トネリが強くなったら、絶対に勝てないよ〜」
トネリがすかさず
「ルドより身体能力高いんだからもっと視野を広くして魔法の軌道を読めばいいのよ」
「うぅ〜」
俺に「情報魔法」があることを考慮してもライアンは視界が狭く少し先を予測して動くのが苦手だ
図星を突かれたライアンは沈み込む
ルピーが俺に
「私はどうしたら良い?」
と聞いてくる
俺は「情報魔法」のおかげで完璧とも言えるアドバイスができるのでこんな質問をよくされる
「ルピーは今まで通り弓魔法と剣魔法の習得、弓と短剣の技術に磨きをかけるべきだと思うよ。
風の加護はルピーの成長に伴って強くなっていくから大人になった時はトネリにも勝てる様になるかもね」
ルピーは頷く、ものわかりが良くて助かるね
エミリーがこっちを見てくるので
「エミリーは祝福魔法を磨くべきだねエミリーが思ってるより色んな事ができるすごい魔法だと思うよ」
「そうかな〜?
まぁルドが言うならやってみる」
エミリーは半信半疑だが真面目な子なので手は抜かないだろう
「ガイルはまぁ、大丈夫だよ」
「適当だなオイッ」
ガイルは格闘魔法、斧魔法を既に習得している上に、格闘技術も斧の扱いもうまい
鍛錬を欠かさず行っていて基礎に忠実だ
多彩な技を持つべきなのかもしれないが
「鉄人」があるガイルには今のスタイルがあってるだろう
「おいライアン、さっさと起き上がれって不貞腐れてんなよ
トネリの言ってる事が正しいのはわかってるんだろ?」
「くそ〜、なんだと視野を広げるって
先を読むって」
「そのままだよ、とりあえずやってみろって」
ライアンは不貞腐れているが悪態はつかないし天才肌なので、とりあえずやってみれば案外なんとかなるのだ
そんな会話をしていると反省会は終わり少し早めだが各々帰宅する
あーにしても5人が羨ましぃ
この世界に来た、当初は俺つえーができると心の底で思ってたのに俺つえーをする人間を補助する人間だった
まぁ自分に適用できるし「情報魔法」は大概チートなんだろうけど
いかんせん地味なんだよなー
洗礼の儀が待ち遠しい
ちなみに洗礼の儀はあと6周後ほど
実際はいつでも受けられるのだが自分の将来を考える事に直結する事なので10周記より少し前が良いだろうとのこと
いや、今すぐにでも良いけどね
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