第11話

一歳児の鬼ごっこ

それは100mを10秒のスピードで走りながら木々や建物の屋根の上を飛び跳ねるエクストリームスポーツ

何を言ってるかわからない?

問題ないすぐ慣れる。


「おらぁ、待て〜」

屋根の上を走って逃げ回る5人を追いかける

と言っても鬼ごっこをするのは初めてではない上に「記憶力強化」「感知能力強化」「思考速度上昇」諸々を併用して使う事で先読みと最短距離を導き出して4人をあっという間に捕まえる


残ったライアンが問題だ

ライアンの持つ「剣聖」は身体能力を上げる効果でもあるのか足が早い

俺は身体能力を上げる事はできなくとも

「精密身体操作」で自分が出せる最高速度を出しているので足が早い

それでも追いつけない、だから

ライアンに「分析」を使用して

ライアンの思考と神経系を分析して先読みの精度を上げて屋根から降りて折り返そうとしてきたところを鉢合わせる様になる形で捕まえる


「くっそ〜、俺の方が足が速いのになんで捕まるだよ」

「まぁ俺には情報魔法があるからな」

「なんだよ、情報魔法ってずるいぞ」

お前の剣聖の方がよっぽどずるいよ

と内心ツッコム

みんなには俺が情報魔法を持っている事、転生者であることは教えてる

後々から問題になるのは嫌だし、情報魔法を使われる事を知っていてそれを了承している人間の方が「情報魔法」を掛けやすい


「いやーライアンは足が速いね」

「エミリーだって速いよ」

「それ多分、自分より速い人に言われて良い気分になる人はいないよ」

わいわいきゃいきゃい話し出す

そんな風にして遊んでいると日が暮れてきて

みんな家に帰ることになる。


「ただいまー」

「「お帰りなさい」」

「ご飯できてるからね」

いつも通り肉が主体の夕飯が始まる。

母さんが

「ルドは冒険者になってみたい?」

脳裏にライアンの母親との会話が掠めるが

「うん、冒険者になりたい 」

「わかったわ、あなた」

「あぁ、そうだな

ルドは使いたい武器はあるか?」

口数の少ない父さんが俺に問いかける

「う〜ん?」


刀とかあるかどうか分からないけどロマンがあるよな

剣も良い片手剣、大剣、盾を持つのもいいよなー

「全部?」

「はははっ、色んな武器を使えるのは強みになるが武闘魔法を習得するために専門とする武器は必要だからな...

そうだな、体術はもちろん無難に短剣術と剣術を専門にしたらどうだ?」

自分の得意分野になると饒舌になるヲタクみたいだなと思いつつ

地球の常識が通じないのは知っているので素直に答える

「じゃあそうする」

「そうか、なら明日から特訓だな

いつもより早く帰ってきてくれ」

「わかった」

そんな会話を終えて

武器術を武闘魔法が使える様になれることに期待しながら眠りに着くのだった。


※閲覧注意

主人公ルドが異世界のケモ耳やら角が当たり前の文化に染まった事にしたので友人の外見に触れていませんが

この先、当たり前の様にそれが出てくるので混乱防止に出します。

(下書きとかないからここに残さなきゃとか思ってないし決して一発書きしてるわけではない、ないったらない)

#ルド(フルネーム、ルドルフ)

瞳孔が縦に広い、猫というよりは蛇の様な目をしている髪も目も紫がかった黒色

#ライアン

いわゆるエルフの様な外見、耳が尖っていて金髪碧眼のイケメン

#ガイル

鬼のような赤い角に赤い髪、赤い目、ガタイが良い

#エミリー

金髪に赤い目、側頭部から前の方に巻いている様な龍に生えている様な白い角と白い尻尾

#ルピー

銀色と黒色が混ざった様な髪色に銀色の瞳

猫を思わせる尻尾と耳が生えてる

#トネリ

若緑の髪と目に腰のあたりから飛行能力を有さない小さな白い翼が生えている


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