第10話
攻撃魔法と生活魔法と言っているが実際は攻撃に利用しやすい魔法と生活の道具として利用しやすい魔法という事だろう。
俺の「情報魔法」でも「裏図書館」とかはこの世界に実在していない、攻撃魔法
「記憶力強化」は記憶力という人間の能力を強化しているものだから生活魔法だろう。
「他にも魔法には固有魔法というものが
あります。有名なのは王家が持っている隕石魔法でしょう。」
別の生徒が
「ハイハイ先生、俺にも固有魔法ってあるのかな?」
「そうですね、みんなはまだ子供だから大人になる前に発現することもあるかもしれないわね」
魔法は個々が持つ能力の一つ、発育と共に発現して強力になっていく
だからスキルは増えなかったけど俺の「情報魔法」もできる事が増えてきた
魔力も強くなった、魔力は筋力に似ていて魔法を扱う力という意味合いだ
もちろん筋トレをして筋力を挙げられる様に
魔法を使い続ける事で魔力も上がる
「無魔法」を使おうとした時に感じたモノは
「無魔法」で生成されたオーラの様なモノでアニメやらで使われる魔力やマナとは違う
「それに固有魔法が無くてもみんなは基本属性の魔法が使えるようになるから大丈夫よ」
言葉を濁したな
そもそも強力な固有魔法、圧倒的な武力を持っているから王族と貴族という身分が成り立っている。
王家の隕石魔法はその名の通り隕石を落とす事ができる、他にも四大公爵家がそれぞれ持っている土龍魔法、爆雷魔法、蘇生魔法、破傷魔法は
地面をひっくり返したり
雷雲を発生させ爆発する雷を落としたり
軍隊規模で蘇生できたり
免疫能力が高くて病気という概念がないこの世界で病を流行らせる
とてもじゃないが有象無象の平民が束になっても敵わない、才能の格差というやつだ
「それに固有魔法が無くても武闘魔法がおぼられるでしょ?」
ライアンがすかさず
「俺、剣魔法を覚えたい」
武闘魔法、この世界で意識的に習得できる魔法の総称
例えば剣魔法は剣などを媒介として魔法としか言えない、自然法則を超越した現象を起こせる。剣術に秀でている訳ではない
そんな風に俺が「思考速度上昇」を使って先生が言った事を自分なりに考えながら聞いているうちに授業は終わり休み時間になる
ライアンともう一人が寄ってきて
「ルド、またチャンバラやろうぜ」
「俺は斧を使うけど良いよね?」
このチャンバラで斧を使おうとしているのは
ガイル、がたいが良くて母さんと同じで角が生えてる
もちろん良いぜ、などと答えようとしていると
エミリーと他の二人が
「チャンバラ以外で遊ぼうよ」
「私は別に良いけど、弓を使わせてもらうよ」
「...」
エミリーが呆れながら良い
チャンバラで弓を使おうとするルピー
全く喋らない大きな帽子を被ったトネリ
「じゃあ、何して遊ぶ?」
そんな風に俺が聞くと
ライアンがすかさず
「鬼ごっこはどう?」
みんなが了承の意を示す。
外に出てから
「じゃあ、俺が鬼になるよ」
俺が宣言する
さぁ一歳児とは思えない鬼ごっこの開幕だ
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