第8話〜異世界幼児生活〜

480夜ほど前に赤子の身で決意をかためた俺は4.5歳児ほどの子供になっていた。

何を言ってるかわからない?俺もわからん

今は落ち着いているが竹のようにらぐんぐん伸びて身長も100cmちょいと言ったところ

「ルド〜ご飯よー」

「はーい」

母さんに呼ばれて食卓につく

「いただきます」

地球の前世の習慣でいただきますを言う

「ルドはいつもそれを言ってるな」

父さんに言われ

「まぁね」

と返して爆速で食べ終わると教会に向かう

些細な事だが俺は自分が転生者であることを両親に打ち明けたが結構"前例がある事"みたいで軽く済まされた、あ〜、あと俺の名前はルドではなく正式にはルドルフだ苗字はない


さて480夜ですっかりこの世界に染まった俺だが、なぜこうも急いで教会に行くかと言えばこの年齢になると教会で勉強をするのだ

いわゆる寺小屋に近いのかもしれない

教会に行けば勉学と同年代の子と触れ合える


はっきり言ってこの480夜暇だった。

スキルはその効果が飛躍的に上がったがそれでも新しいスキルを身につけることはなく

自分で歩けないからシスターのお話を聞くだけ、おかげでこの世界について深く知ることができたが、もうそんな事些細な事だ、教会に行けることに比べれば些細なことだ

星の"8割以上が未開拓"で王族貴族が国境付近で魔物との戦いを通して"山を消したり谷を新しく作り出している"事に比べれば些細な事だ、そうに違いない

そうに違いないのだ。


教会につくも誰もいない

まぁこんな朝早くから来るのは俺みたいなバカか教会に住んでいるシスターや牧師

その家族ぐらいだ

「おはようございます、ルドくん」

「おはようございます、先生」

「おはよう、ルド」

「おはよう、エミリー」

先生であるシスターともう一人に挨拶する

教会に住むシスターの娘さんのエミリー

俺がこの世界に生まれてから出来た初めての友人の5人のうち1人だ。


中身が18歳を超えてるのに1歳児と友人になるのか?と思うかもしれないが

体に精神は引っ張られるし両親や村の人は子供としてか扱わないのでそれに拍車を掛ける上に対等に話せる人に飢えていたからだ。

一歳児でも一向に構わん

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