第5話
とりあえず「完全記憶」があるので気持ちを切り替えるた為に「感情制限」を使ってみる
少しずつ落ち着いてきて
かなりの数があったスキルから「感情抑制」を瞬時に選んで使ったのは「思考速度上昇」「記憶力強化」が影響していたりするのか?
考えてみれば「完全記憶」もそうだが魔法だからと魔力やMPを消費するわけではないのかなどと考えながら
中世風な、おそらく村を眺めていると赤ん坊を抱いている人が近づいてきて
「ルドくんもお散歩ですか〜?」
「えぇ、久しぶりライアンくん」
なんて言いながら母親が向こうの赤ん坊に挨拶をしている、ライアンは金髪碧眼で赤ん坊の癖にイケメンのオーラが出ている、なんかムカつくな
いや、俺も両親がかなりの美形だからイケメンなんじゃないか?とか考えていると
「それにしてもランは10周記ちょうどに妊娠して帰ってくるんだからびっくりしたのよ」
「冒険に出てその先で結婚、妊娠して戻ってくるなんてそう珍しい事じゃないでしょ」
「そうじゃなくて夢見る少年少女だったランが若くして戻ってきた事に驚いてんのよ」
「運命の人に出会ったのよ、キャッ」
「ふふっ、そうだこの前の10周記で誰も冒険に出なかったのよ」
「あら珍しい、そうだ私たちの子が冒険に出たいって言ったらどうする?」
「どうするもこうも、冒険に出たいなら背中を押して上げるしかないでしょ?」
「そうね、血反吐を吐くほど特訓させてからね」
「血反吐って、まぁランやジョンソンさんが特訓を受け持つなら安心ね」
「任せてちょうだい」
「「ふふふ」」
なんだかよくわらんが帰ってから「裏図書閲覧」でもう一度聞くか
そんなことを考えている内にいくつか気になる光景を見たり、会話を聞いているうちに寝落ちしてしまった様だ
起きると既に家に戻って来ていた。
窓の外は何も見えない様な漆黒でかなりの時間がたったらしい。
「あら起きたのね、お腹は空いてる?」
お腹は空いていたが明確に返事をするかどうか迷ったが、今日一日で見た光景を思い出してもういいやと思い
「あい」
「よかった、今日は離乳食よ」
そっか20夜、20日?で意思疎通が取れても驚かないのか、そっかそっかと思いながら
口に近づけられるスプーンに入った肉を咀嚼する
離乳食に肉、結構うまいな、離乳食に肉、結構うまいな、野菜ないの?などと考え慣れるより慣れろ精神で咀嚼していく、色々と考えたい事があるが腹を満たそうと思いながらひたすら咀嚼した後寝落ちした。
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