第2話

目が覚めて気持ちも落ち着いてきた。

一旦状況を整理しよう、まず熱中症で死んで異世界転生なるモノをした。


異世界だが言語は日本語、時折り和製英語なるモノも聞こえるから英語の様な言語も存在する、あるいはしていたのかもしれない。

母親はランと呼ばれていて鬼に生えている様な黒い角、紫色の髪に紫がかった黒色の瞳、体型はグラマーだ。

父親はジョンと呼ばれていて、黒色の髪に爬虫類を思わせる目、尻尾、翼があって筋骨隆々、母親とは頭一個半ほどの身長の差がある。

地球では見られなかった特徴を持っていてリアルな3Dモデルの様に美しい、地球にいた人類とは全く違う生き物なのかもしれない。


そして一番気になっていた魔法についてだ。

魔法と言われているのかは知らないが異世界転生したら魔法を使うことを誰もが夢想するのでは無かろうか?早速魔力を探ってみたりするが反応なしとしたら"鑑定"心の中でそう叫ぶと

スキル

「情報魔法」「自己分析」

とゲームの画面の様に表示される。

おぉ何か出たーと思うと同時に鑑定無いじゃんと心の中でツッコむ。

今度は自己分析と念じてみると

「自己分析」

自身を分析して情報を取得する。

そのままやないかーい、と思いながらも

「情報魔法」に「自己分析」

情報にまつわる事に関して自然法則を超越した技能を使うことができる。

つまり情報にまつわる魔法、意味わからん。

ただ情報というなら意識が完全に覚醒する前の記憶を見ることはできないか考え、それっぽいこと起きろーと念じていると

「完全記憶」

「裏図書館」

「裏図書閲覧」

の三つがスキルに追加される、それぞれに「自己分析」を使ってみると

「完全記憶」

感知した全ての情報を完全に記憶する。

「裏図書館」

「完全記憶」で記憶した情報を自身の肉体に依存せずに完璧に保持する。

「裏図書閲覧」

「裏図書館」にある任意の情報を様々な方法で閲覧する。

この三つは内容も理解できるし活用方法も簡単に思いつく。スキルが発現する前の記憶に対しても使えるかわからないが「裏図書閲覧」を使用してみると本が出てくるが、表紙に転生後、大学入学式とら書かれているモノを見つける。

とりあえず大学入学式と書かれた本に触れると視界に黒いモヤだったりがあるが実際に大学の入学式にいるかのように感じる。懐かしさを覚えながらも「完全記憶」の効果は今さっき始まったモノで「裏図書館」にあるのは元々記憶していたモノしかないことを確信する。

今度は転生後と書かれた本に"俺が認知していない個体や個体に関する情報とだけ念じて触れると母親にルドと呼ばれる記憶を追体験する。

なるほど俺はルドと呼ばれているらしい。



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