異世界で冒険を

@tainosioyakki

第1話〜異世界転生〜

大学一年生になってから三ヶ月ほどたったある日

暑い、なぜこんなにも暑いのかこれが地球温暖化とかいうやつなのか

そんなくだらない事を考えているとめまいがしてきて...

「あっこれ、やば...」

視界が暗転した。


意識が微睡みはっきりとしない、今自分は泣いてる

意識が暗転する

声をかけられている、誰かに撫でられている

意識が暗転する

目を開ける、強い光が目に入る

驚いて泣いてしまう、情けない

意識が暗転する

見えているのに何があるのがよくわからない

怖くて泣いてしまう、情けない

意識が暗転する

...意識が暗転する

...意識が

...意識

...い

...意識が覚醒する。


知らない天井だ、首を動かすことができない体の動きも鈍いので勢いで体を横向きにする

「あぅあぅあぅ」

病院じゃない?...今なんて?

現状把握、朝から晩までの時間の時間を掛けて現状把握と精神を落ち着かせた。


...異世界転生してるなコレ

中世を思われるレトロな感じの家具今世の両親が来ている服にさりげなく使っていた魔法としか言えないナニカ

期待もあるがそれ以上に父さんに母さんに弟も妹もいたのに家族仲は決して悪くないそれどころか仲の良い家族で...

熱中症なんかで、クソッ、もう自分の中でケジメはつけたつもりなのに、これからの事を考えるべきなのに、切りをつけたハズの思考を繰り返す。


いやだめだこんなんじゃ、今世の事を考えないとそんな何度目かもわからない決意を決めると同時に

「♪〜♪〜」

今世の母親であろう人がぐずった俺をあやすために聞いたことがない旋律の鼻歌を歌う。

それに申し訳なさと悲しさと母親が自分に

向ける愛情とそれと同じくらいの母親に

対する自分の愛情を確かに感じながら

眠りに落ちた。

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