猛暑日
磐長怜(いわなが れい)
そんなに大盤振る舞いしないでも
言いたくなるほど
夏に浮かされて汗は引くことを知らない
湿度80%に届こうと言うのに
日差しに幾分蒸発した風は
熱波でもって翻弄する
浮かされたつもりが急かされている
川に還れば魚になれそうだ
今すぐにでも 飛び込め
水は面で打ってくる
逆らって 流れに乗って 泳ぐ
会うことのない人は岩陰のヤマメ
さようならはじめまして
人間なんかに捕まるものか
カワセミからだって逃げてみせる
無敵の魚になって 泳ぎ狂いたい青空
猛暑日 磐長怜(いわなが れい) @syouhenya
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます