第6話

それから、1週間ほどユアさんのこと調べたけど、なにもないし、気分も上がってないらしい。


「友人はいないみたいだな…」


「たぶん?」


昼間は出かけることがあったが、買い物程度で、他にはどこにも行ってない。誰とも遊ばないみたいだ。


「まーじ、眠いんすけど」


「仕事の時間だろ。もう行っていい」


はぁー、悠星さんなんなんだ!1人でしろ!


「あ〜隼人〜、俺眠いから仕事できねーよ」


「なに?眠れないのか?」


「そうじゃないけど?」


「は?ならなんだよ」


「仕事してんの」


「…まぁ、頑張れよ」


「そんだけ?今寝ていいとかない?」


「ねぇわ」


ひでぇ。


仕事終えて、悠星さんと合流。ユアさんが家に帰るまで悠星さんが監視してる。なにもなかったようだけど。


「悠星さん、まだやらないとダメ?」


「親父の知りたいことはまだわかってない」


「いや、サイコメトリしたら早くね?」


住職は、物を触りその人の記憶を読むことができる。その能力をサイコメトリと言うとか?


「やってもわからなかったらしい。彼女は、短期記憶が相当あるとか?で、最近の記憶が多すぎて、それがごちゃついてるとか」


「なんすかそれわけわかんね」


「俺もわからん。雪見が彼女の記憶に入れたらいいが、タイミングが」


「まじ?えー俺?えー嫌だー」


「嫌がるな」

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