第17話「グリフォンとおおきなカゾク④」

「そうか。二人ふたりなかのいい兄弟きょうだいなんだね。それだけで、すっごくいいね。うらやましい!」


大切たいせつにしてね」


「ロスはおにいちゃんのこと、まもってあげてね」



 ロスはおとうとなのに、とおもいながら笑顔えがおでうなづいた。



「うん? うん! もちろんだよ」




 レンはそういうと、アルブレヒトの足元あしもとへトコトコあるいていくと、足元を尻尾をからめた。



「ぼくらもなかがいいから、えらいんだよ」



「ぼくもー!」



 ワッシーというワシにけているグリフォンは、アルブレヒトのかたると、くびかおにすりよせた。




ほか兄弟きょうだいたちとも、仲良なかよくして、立派りっぱくにをおさめます。いいくににします」



 レンはこえなかったフリをしながら、横目よこめでネスをつめた。



「というわけで! このわきでたみずは、きみたちのものだよ。使つかえばなくなるから、大切たいせつ使つかってね!」



「そうですね。なくならなくとも、みず大切たいせつです。きるためにも、みず大切たいせつにつかわせていただきます」



 ネスの言葉ことばに、おとうとのロスもうなづいた。



「おみず、たいせつ!」



「そうだ。ロス、みず大切たいせつだ」



「そうだよ、ロス! みず大切たいせつだよ! それじゃあ秘密ひみつにしてね!」



「わかりました!」


「わかった!」



「ふたりとも、かしこく、たのしく過ごしてね」



 アルブレヒトの言葉ことばに、二人ふたりはうなづいた。


 二人ふたりりながら、みずうみをしらせに家族かぞくもとはしっていくと、レンはアルブレヒトへむかっていった。



「もう! かげのない真夜中まよなかじゃないと、りゅうだってバレちゃうよ!」



「うん、そうだね! でも、レンがうそ方向ほうこうおしえるからだよ!」


「あはは! ごめんね。ここはひとるから、すぐにきたかおう!」


「えー! ぼく、もうだよ~」



 ワッシーはつかれて、すぐにグリフォンの姿すがたにもどってしまった。


=====



 よるの20じでも、まわりは まだあかるい くに があるんだって。


 かいがいはすごいね!


 こんどこそ、きたへいけるかな?


 つづきはまたこんどだよ!



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