第16話「グリフォンとおおきなカゾク③」

「うん、ぼくはまだ子供こどもだからね」


「そうじゃないかと思いました」


「こども? おにいさん、こんなにおっきいのに?」



 ロスは、アルブレヒトと自分じぶん身長しんちょうたかさをくらべた。


 そんなおとうとに、ネスはがってあたました。



「アルブレヒトさんは、きっと、もっともっとおおきいよ」



 ネスはほほみながら、おとうとやさしくなでた。



「そして、もっともっとおおきくなるのですよね」


「もっと、おおきく?」



 おとうとのロスはよくわからないように、くびよこうごかし、はてなマークをあたまにうかべた。 



 ネスはそういいながら、アルブレヒトのかげをみつめた。



はじめて、いました。本当ほんとうにいるのですね。伝説でんせつかとおもっていました」



「ふふ。内緒ないしょにしてもらう、秘密ひみつえちゃったね」



 レンはそうにわらった。



「あ、りゅうだってバレちゃったのか」



 アルブレヒトは、りゅうであることがバレてしまったが、ネスはほほみながら、くびよこにふった。



「いいえ、なにもバレてはいません。ね、ロス。わからないよね」



「うん? ぼく、なにもわかんないよ」



 つめあう、かわいい兄弟きょうだいに、アルブレヒトもほほえんだ。



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