第11話「グリフォンとひとつのしっぱい」

 むかしむかし、ずうっとむかし。


 いまはイタリアというくにがある場所ばしょに、グリフォンという不思議ふしぎがやってきていました。


 グリフォンは、おおきなおおきなワシというとりつばさをもっています。


 それから、おおきなおおきなライオンのからだをしており、ねこのようにうごいています。



 グリフォンはいいました!


「よおし、きたかおう!」



 すると、あかいかみをなびかせたおとこアルブレヒトはいいました。


 アルブレヒトの本当ほんとうのすがたはドラゴンのため、ヒトにけているのです。



きただ?」



 すると、しろくて十字架じゅうじか背中せなか背負せおった、きつねのレンはいいました。



「いまはあさだから、太陽たいようにむかってんでいったら、きたへでられるよ」



「ようし、それじゃあんでいこう!」



 アルブレヒトときつねのレンは、グリフォンにるとそらんでいきました。



 ところが、笑顔えがおでうんうんとしろい神様かみさまあわてていいました。



「いまは夕方ゆうがたじゃー!!」



 グリフォンは神様かみさまこえ気付きづきましたが、意味いみがわかりませんでした。


 アルブレヒトはをあげて、うぉー!とさけんでいました。


 きつねのレンは神様かみさまをみつめると、にやにやとわらっています。



「こらー! レーン!」



 かぜのいたずらで、もうこえはとどきませんでした。




=====


 あらあら、ちがうほうへ とんでいってしまったみたい。


 きつねさんは いたずらっこだね。



 イタリアという くに から、ゆうひを めざすと どこへいくのかな?


 きた は、どんなところだったんだろう!


 さんにんは、ちゃんと きたへ いけるのかな


 つづきは またこんどだよ 

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