第5話「グリフォンとちょっとおおきなキツネさん①」

 

「きつね?」


「キツネってなんだい?」



 アルベルトとグリフォンはおなみぎ方向ほうこうよこへ、くびをかたむけた。



「みてわかるだろう。この毛並けなみ、このみみ、このしっぽ! どこからどうみても、立派りっぱきつねさ!」


「ねえ、グリフォン。きつねってなに? おおかみだよね」


「ねえ、リュウさん。キツネってなに? オオカミだよね」



 二人ふたりはまたしても一緒いっしょに、今度こんど逆方向ぎゃくほうこうひだりがわくびをかたむけた。




「きみたちは、きつねらないのかい」



「うん。しらない」


「しらないなあ」



 すると、きつね名乗なのったおおかみ


 あらためて。


 しろくてすこしおおきなきつねはニヤりとわらった。



「じゃあ、いいことをおしえてあげよう」




きつねはおおきくえるように、しっぽをフリフリした。



=====




 どんな、いいことかな?


 かんがえながら、つづきをよんでみてね!

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