バドミントン

バトミントン

体育館は燃えている。

積み重ねた努力の量だけ

息は熱い。

その熱さで

体育館は燃えている。

シャトルの跳ねる音

シューズの鳴らす高い声

汗が滴る

ラケットが空間を切る

真剣

思い起こすほどでもない

日々の積み重ねで

呼吸は

深く深く沈み

浅く床を這う

羽を追う眼球の燃える熱さ

虫眼鏡で集めたような

思い出を燃やす熱さ

それで体育館を燃やしている。

その一振りにすべてを費やす。

だから私の心は燃えている。