【楽しい障害生物であるために】2024年9月10日「喜び、怒り、哀しみ、楽しむ！」 - エッセイ投棄ポイント（真里谷）

前のエピソード――【語】2024年8月31日「私は好きなものに嫉妬し、良くない言葉を使って自らの現状を語る。だが、そこに諦念は一片たりともない。老醜はあるかもしれないが」

ヘイ、毎度ながらFANBOXからの転載ですよ。長い自分探しの旅だったなァ！

人でなしと呼ばれ続けた恨み。こいつを押し隠すから暗くなる。「ぶちのめす」気持ちを忘れていた。

憤激なくして、安楽は得られねェ。振幅が私の本質だった。

戻ってきた。やっと。

https://mariyatsu.fanbox.cc/posts/8535812

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楽しい文章を書く時に深刻な顔をして、深刻な文章を書く時に楽しい顔をしたほうがいい。人生ってなァ、そういうもんじゃござんせんか。

そいつをね、私ァ忘れてた。

すでにご存じの方もたくさんおらっしゃりましょうが、私ァ熊本県の熊本市出身。ええ家に生まれたんですよ。今風に言えば、上級国民なんです。家ガチャなる単語を聞くたびに、私はグサグサ刺さる。かように放蕩息子をやっとるんでね。

さて、私はたまに言うとるとおりに、ローカルでは悪くないほうの熊本県立熊本高等学校っちゅうところに通ってました。

そして、その前に通ってたんが、熊本市立白川中学校ってところです。最近調べたら、県下有数の中学校になってるって？

ハッ！

進学実績が上がらないから、帯山中やら出水中やらにどんどん置いていかれていた学校が！

中高層のマンションが増えたし、ええとこのお子さんが増えたんでしょう。私を階段から蹴り落とした教師もさぞ喜んで……いや、あの先生、噂だとその情緒不安定の末に亡くなったって話だったな。

と、大人も子どももストレスフル。氷河期世代とゆとり世代の狭間。1983年生まれの私は、ギリギリ氷河期世代でござんしょか。

重度の発達障害なんでしょう。原因は。でも、性格もあったと思います。小学校時代から中学校時代までの私を知る人は、間違いなく「いつもキレてる"足りない"やつ」で記憶しとるでしょうな。合唱コンクールでもハーモニィの何たるかを知らないから全力で歌って、同じクラスの某君に舌打ちされたのをよう覚えとります。

どうだい、これがIQ148の記憶力だ！　

標準偏差24で持ってるんで、ウェクスラー式の標準偏差15に直すとIQ130。

ねえ。こいつが「足りない人間」と言われ、実際に喧嘩になったら相手に間違いない殺意を持って仕掛けてて……でも、薬剤性と不摂生のデブだったから、普通に負けるわけです。

大学に行けば、生きやすくなると思った。

何が最高学府だ！　早稲田！　あんなのが知性か！　講義中に騒ぐのをやめられない野生動物の群れが大学生、恥知らずが一丁前に親から金をせびっている！　私のように！

パニック障害の発作を起こして(当時はまだ原因を突き止められとらんかったわけです)退室する私を、「ぜぇぜぇ言ってるデブ」と学部掲示板に書いとるわけですよ。早稲田大学法学部、8号館に幸あれ。

反抗期も決して歯向かわず、本来の情緒不安定も押さえに押さえ、ひたすらに感情を押しつぶしてきた半生……。失敗だったとは言わないですが、私にゃ合わん生き方でした。

今日、たぶんここ10年で一等か二等にキレたんですよ。大した話じゃないんですよ。ネタ引用に正論がついただけなんだから。

日本エスペラント協会さんの反応は正しい。「拓け満蒙」は後の文脈も考えりゃ他動詞です。でも、同時に自動詞としての解釈の美しさもある。そして、本邦にとってはまったくタチの悪いネタです。私の親戚も当地で死んだり、赤痢になって内地で死んだり……。

けれど、その反応が「テキストというものが与える印象をまるで考慮していないように見えた」。

私は、生まれて物心ついてから、自分が劣等者だと思ってきましてん。謙遜じゃあない。遠足からは勝手に帰るし、キレる系の教師には蹴られるし、成績が極端すぎるから「死んだほうがええ」と言われ……(熊本弁は「打ち殺すぞ」といい、物騒な方言が多いのです。つまり、発達障害には向かない土壌です。そして、その風土が地場企業にはあると思っています。誇張抜きで)

人生でなめられ続けると、謙虚が自己卑下になる。そして、今年、友人が死にました。たくさん死にました。今月までにこうっと15名。幸い、両親は流行り病から生き残った。でも、友人は帰りません。難病者は人間ではない。我ら人間にあらず。

そして、ご覧あれ。健常者なるものが作った世界が、これか！

適切な怒り方を忘れていたから、今日も危ういところで、まったく人としての品性を落とす暴言を書き込むところでした。

残念ながら、私の人品はそういう底辺にあるので、ずぅっと糊塗してきただけのこと。立派な家族から出た、穀潰し。

しかし、今日はその自己卑下で終わるわけにゃいきません。私は自分の感情にも性格にも問題があろうと、ほんのわずかに優越できる部分で生きてみせる。

祖父の人の良さにつけこんで、金を借りるだけ借りたと思えば、祖父が急逝してすぐに反故にした悪党ども……。何が肥後もっこすか。誇りは肥前に及ばず、武勇は薩摩に及ばない半端者の群れ！　新政府がかの谷干城将軍、土佐出身にして期待通りに官軍から転向せずに戦い抜いた彼を指名したのは正解でした。

本州から見た九州は蛮土で、差別的な男尊女卑を言い立てる。これでまた論争が起きる……でもね。残念ながら、ありゃ、熊本の一部じゃちゃんとある。全部じゃない。そこが重要です。歴史も、文化も、「全部じゃない。一部はあるかもしれない。史料の検証と比較が必要だ」が肝心です。

喜怒哀楽の、喜びと楽しみだけなんて、そいつはとんだディストピアだ……。40歳、そして41歳にしてようやく、その一端に気づきました。怒りと哀しみがなくては。

「喜怒哀楽」は『中庸』を原典とし、それぞれバランスが大切っちゅう話ですが、私はそんな器用なことはでけん。今日、もはやエスペラントは学ぶまいという気持ちになったし、恩義と尊敬を新たにした人たちもいた。

私は、経済状況の悪化が1ヶ月前からわかっていたにもかかわらず、ほとんど手を打てなかった。「人間の成り損ない」が「人間に奉仕させられる」構図が、ひどく屈辱的だったから。

知能指数なんておためごかし……前例主義で通り抜けるセーフティネット。無論、これは私が悪い部分もあります。他人の前では完全に健康に振る舞う。そのように教育されてきたので、無理にでもそうする。損な性格だなんて自分じゃ到底言えません。ただ、愚かなだけです。せいぜい「愚直」までが使える単語でしょう。

私を能力ベースで雇ってくれたのは、ソフトバンクとサイバーエージェント(の系列会社)だけでした。だから、IT企業には今でも好感を持っている。どっちもそのサービスは……正直アカンやろと思う点も多いけれど。この2つで働いた経験は、「障害者を助成金のための駒」として扱ってきた企業よりだいぶいい。「うちの犬の食費より給料安いんだね」と煽ってきた企業よりだいぶいい！

忘れはしませんが、せせこましい復讐はしません。そいつは芸がなさすぎる。華々しくない。私にはやりたいことがたくさんある。

それにしても……。

今日は本当に、「怒り」を覚えた。この衝撃は本当に大きかった。あるいは、それが8割の正論だったからでしょう。本当は10割かもしれない。だけど、私は私の言い分を押し通したいから、2割を詐取します。こいつァ譲れません。

いつか、私の痛みとPTSDのフラッシュバック現象が再現できたなら、どうか見せてやらねばと。全身の骨が灼けた鉄芯のようになり、天井や壁には死んだ親類や友人の顔が浮かび、そこかしこにいつか見た魑魅魍魎が蠢いている。

見たものは、現実になる。

私にとって虚構など存在せんのです。人間は、そうなりうる。私は、その人間から、欠けたるものとして扱われる。

その屈辱を思い出すと同時に、私はまたこれまでに受けた優しさも思い出しました。

今日は、いい日だ。

ああ、健常な人間になんて、なるもんか。

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■前回以降した記事

【Wikipedia私家訳】「建神論（God-Building）」