第2話 大学でもないのに警備員がいるのはやっぱりおかしいと思うの

 俺の袖をつかみ屋上の入り口に立つと


「んじゃ、どこにいこうか?」

「決めてなかったんですか……と言うかどうやって学校に入っ……不法侵入したんですか?」

「……そこ訂正しなくていいよね?」


 お姉さんがそういいながら扉を開ける。すると重々しい音を立てながら扉が開く、なぜ学校の体育館や屋上の扉はこんなにも重いんだろうか。


「俺のプライドが許さなくて」

「自殺志願者にプライドとかあるんだ」

「殴りますよ?」


 そんな会話をしながら階段を下りていく、芸能学校と言ってもある程度都心にある学校だからとてもでかい、図書室やトレーニングルーム、ダンスや動きの確認のためのダンスルーム、発表会の為の劇場、何なら大学にしかいないような警備員の、、、警備員の、、、?


「もちろん俺らは抵抗するぜ?」

「どこの21歳ですか」

「誰かいるのか?」


 この学校、警備員いるんだった。


「逃げるぞ、君!!」

「えっ!?」


 お姉さんは俺を担ぎ上げると、ものすごいスピードで走った。


「いや筋肉どうなってるんですか?」

「乙女にそれは禁句だよ」


※※※


 そして、逃げた先が


「どうして俺の家なんですかねぇ!?」

「このちょうど蚊が多い時間帯に外に出ろと?」

「あなたパーカーじゃないですか」

「暑いんだよ。クーラーの温度はせめて23度にしてくれない?」

「暑いなら脱いでください」

「いやんえっち」

「殴りますよ」

「もちろん俺らは抵……」

「それはさっき聞きました。それと不本意ながら、移動したんですしそろそろバイトの話をしてくれません」


 学校から移動したと言っても、現役DKの家に上がり込んでるわけだからどっちにしろ犯罪臭はするが。


「バイトっていうのはね……」

「バイトと言うのは?」

「私の協力者になってほしいんだ」

「は?(疑問)」

「いやーよかったよかった。この計画ちょっと危険でね。いつでも死ねる覚悟持ってる人でもないと、頼むのためらっちゃうんだよねぇ」

「は?(驚愕)」


 死ねる覚悟が必要?これってヤバいやつなんじゃ……まぁいっか


「お受けします」

「早いねぇ、さっきまで「は?」しか言ってなかったから、理解してすらないと思ったよ」

「どうせ、今日死ぬ予定でしたし」


 俺の言葉を聞いたお姉さんは少し考えた後立ち上がる


「そういえば、なんの計画を手伝わせるか言ってなかったね」

「その前に俺が承諾しましたし」

「私の計画いや、目標はこの世界の救世主になること」


 そう言い切ると俺に向けて指を突きつけて


「その前哨戦として、君の悩みを晴らそうではないか」


 自信満々にそう言い切った。


(あぁ眩しいなぁ)


 不覚にも、、、また逃げ出したくなった。


※※※


あとがき

私に文才はない(もはや挨拶)

いやーここからやっと本題、主人公はどうしてこんなに描写が下手なのかやっとわかりますね!!(主に作者のせいなので関係ない)

ここまで読んでくれてありがとうございます。

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