第31話 エステルのおっぱいは俺のもの 勇者ヴァイス視点
【勇者ヴァイス視点】
――オウガがエステルと郷土料理の店にいた頃、一方ヴァイスは……
「あの店に入っていったか……」
エステルとブライラントの跡をつけていた俺は、物陰から郷土料理の店を見ていた。
やはりブライラントは、主人公の俺の地位を奪おうとしているな。
ブライラントは、絶対に殺さないといけない……
だが、俺の創ったメインヒロインは、できれば生かしておきたい。
どうすれば……?
「あ、そうだ……! いいこと思いついた!」
郷土料理の店の近くに、冒険者ギルドがある。
冒険者ギルド――栄光の盾。
王国のギルドの中でも、トップレベルの名門ギルドだ。
AランクやSランクの冒険者たちが多数在籍している。
こいつらをまず催眠魔法で操って……
「ははは……っ! 俺は頭がいい! やはり神だ!!」
高ランク冒険者たち、あの店を襲わせる。
そこに颯爽と勇者である俺が現れる。
まさにヒーロー参上! ていうやつだ。
そこで神である俺が、高ランク冒険者たちをなぎ倒すのだ。
「こうすれば、エステルは俺に惚れるに違いない……!」
エステルは強い男に服従することを求めている。
自分より強い男に惨敗して、身体を要求される。
その瞬間に「くっ! 殺せ!」というのが大好きなエステルだ。
普段はノブレス・オブリージュのある侯爵令嬢で、誇り高い「氷の姫騎士」――俺の創った最高のヒロイン。
それをブライラントは、汚している……
主人公の嚙ませ犬、ただの踏み台にすぎない悪役なのに、神からメインヒロインを奪うとは……何度殺しても足りない。
「俺が強敵たちを倒して、エステルを救い出せば、俺は本物の勇者になれる……!」
いくら古代魔法が使えるブライラントでも、高ランク冒険者たちが束になってかかれば、絶対に負ける。
多勢に無勢、というやつだ。
で、高ランク冒険者たちがブライラントをぶっ殺した後、ピンチに陥ったエステルを俺が助けるのだ。
「うん……マジで完璧すぎる計画だ」
神の俺が考えた計画だ。
万が一にも間違いは起きない。
ブライラントより強い男を見つけたエステルは、俺の奴隷になるだろう。
神である俺こそ、エステルを幸せにできる……っ!
「ブライラントが死んだあと、俺とエステルは……」
まずエステルの服を脱がす。
神である俺しか見ることができない、氷の姫騎士の裸体。
なにせ神絵師に頼んだ、最高の美少女の身体だからな!
「ふふふ! ブライラント、羨ましいだろう?」
お前は氷の姫騎士の裸を見られずに死ぬんだっ!
一生、お前は拝むことができない美しいもの。
お間のようなざまぁ対象は、ウンコでも拝むのがお似合いだ!
「はあ……エステルの大きな柔らかいおっぱい……じゅる!」
エステルは全ヒロインの中で、一番大きなおっぱいをしている。
乳輪の形までこだわって、神絵師に注文した。
まさに俺の理想のおっぱいだ。
あのおっぱいを揉む権利があるのは、神である俺だけ。
ブライラントは、エステルのおっぱいを見ることさえできない……!
「ブライラントには、俺のエステルに触れさせない!」
手をつないで王都を歩いていたが、それがエステルに触れる最後だ。
これ以上、ブライラントはエステルに触れられない。
俺が絶対に阻止してやる……っ!
「エステルと俺は裸で抱き合って、キスをして、それから……」
想像するだけで、俺は高ぶってしまう。
俺のマイ勇者がでっかくなってしまうぜ……
「どうだ? うらやましいだろう? こんな美少女が俺に裸で抱き着いて、『あなたの奴隷になりたい』と言っているんだぞ? はははっ! お前には一生無理だな! ばーかばーかっ!」
ブライラントが死にそうになったら、治癒魔法を少しかける。
で、俺とエステルが抱き合う姿を見せつけてから、殺してやろう……っ!
「ブライラント、神に嫉妬しながら死ね……」
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