第4話

やはりあの後、シュガーは、無事に母さんに――こっぴどく怒られてしまったようだ


(…母様を怒らせる事は、しばらく控えないと…そうじゃないと!コッチにまで飛び火しかねないからな。)


「あら?今何か―」

「だう!!」

(いいえ!?何も…言ってませぬ)

「そう…いい子ね!それはそうと、シュガー!ちょっと、コチラに来なさい!!」

「あっ!?はい!?―奥様!!只今向かいます!!」

「はぁはぁ……!!待たせして申し訳ありませんでした。――奥様!!(お姉ちゃん!)」

「ずいぶん!遅かったわね?……何かあった…?」

「い、いえ!?何もございません!?」

「?そうなのね!それならならいいわ!!」

「(…いきなりバレるかと思いましたけど…

「お昼寝」していたから、遅れたなど!)」

、、、、言えるわけないじゃないですか!…)


「ん~~?シュガー!何か言った?」

「そ、そそんなはずは、ないですよ!」

「だったら、いいんだけど…」


「…………」

(どうせ…シュガーのコトだから『昼寝を』していて遅れただけだろう。何でそのことを…隠すかねぇ~!どうせ後でバレるんだから…正直に言えば良かったのに、ほんと「バカ」だなぁ。)

「…………」


「どうしたの?二人とも?」

「!?いえ、何でもありません…!」

「そう?…」

「ですよね!坊ちゃま!!」

「…………あ」

(いやいやいやいや…!?)


「ですよね坊ちゃま?」

「あ…うぅ」

(…おぉ…怖っ!?)


そんな、俺達を見た母様は「うふふ…二人共仲良しねぇ!お母さん嫉妬しちゃうわ」と

顔をしかめていた。


(!?何処がっ!?ねぇ!!)

「うふふ…!そのとおりです!!この私と、

『大陸一可愛い!!!』坊ちゃまは――

ラブラブなのです!!!!!!!」


(いったい!何言っちゃってくれてんの!?)


「へぇ~ッ!そ、そうなんだー」

(……やっぱりそうなるよね。うんっ!知ってた!)



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