アイドルと父からの贈り物

運転席に父さん、助手席に母さん、俺達は後ろに乗って父さんは車を走らせる。

「目的地は君たちの学園がある街だ。そこに君たちへ美羽が残した最後の贈り物がある。」

美羽のやつ…本当にサプライズが好きなやつだ…。もう返してやれないんだぞ…。

「それ私も知らないんだけど?」

俺と麗奈が二の句を継げずにいると母さんが口を開く。母さんの言葉に父さんは苦笑する。

「話すはずだったんだよ。だけどタイミングが合わなかった。美羽が亡くなって、このサプライズもどうなるか分からなかった。智樹が麗奈さんを連れてきた時にこの計画は動き出した。美羽の最後のサプライズとしてね。」

「父さんは知ってたのか?俺が麗奈を連れてきた時点でこうなるかもって。」

バックミラーで父さんが苦笑するのが見える。

目的地に着いたらとは言われたが聞いておきたかった。

「全ては美羽のサプライズから始まったんだ。母さん。俺の携帯から着信の録音記録を流してくれ。着信は録音するようにしてるんだ。ほら歳をとると忘れっぽくなるから。パスワードは君の誕生日だ。」

母さんは父さんの携帯を手に取ると、暫くして音声が流れ始めた。

『あっお父さん?今大丈夫?』

『あぁ。大丈夫だよ。珍しいね。電話なんて。どうしたんだい?』

『サプライズを思いついたから協力して欲しいんだよね。』

『またかい?君はサプライズを思いつくと母さんではなく僕にすぐに連絡してくるね。』

『だってお母さんは隠し事に向いてないんだもん。ちゃんと直前に話すからさ。』

『わかったよ。それで?何かな?』

『お兄ちゃんと私の親友の結婚式で使う、あるものをデザインしたいの。お父さんは電話を録音するから電話では言えないかな。』

『はぁ!?智樹が結婚するのかい!?』

『今の所は10%くらいかなぁ?でも10年後には100%になる。これは私の直感だけどね。長い期間をかけてサプライズを用意したいの。今の所は一つ目処がついたんだけど、これが二つ目かな。詳しくはメッセージで送るから。』

『10年って…。それよりもあの智樹が結婚なんてにわかには信じられないんだけど。』

『まぁまぁ。最悪失われるのは私のお金だからさ。いいでしょ?』

『わかったよ。とりあえずそのメッセージを見てから考えるから。』

『ありがと!大好き!』

『はいはい。』

そして録音が終わった。

母さんはまた携帯をいじり始めると一つため息をついた。

「メッセージは消したのね?」

「うん。サプライズだからね。」

「美羽…。私は貴方から貰ってばっかり…。私は何も返せていなかったのに…。」

落ち込む麗奈の頭を撫でる。

彼女は俺と同じ気持ちを持ってくれてる。

それが純粋に嬉しい。

「サプライズなら悲しむより喜ばないとな。」

「…っ!はい…。そうですよね!」

チラリとバックミラーから父さんを見るとこちらを見て微笑んでいる。

ここにいる誰1人完全に立ち直ってる人はいない。だけど美羽はいつだって俺達を思ってサプライズをしていた。

実際、水族館のサプライズは俺の背を押して、俺は麗奈にプロポーズをした。

これが残された最後のサプライズだと言うなら俺たちにとって最高のものになるだろう。

俺にはその確信がある。後悔するくらいなら楽しもう。

「父さん、母さんは明日時間あるのか?」

「私達は暇よ。ね?お父さん?」

「いや、僕はいつだって仕事があるんだけどね…。まぁ時間は作るよ。」

「じゃあこの後、両家顔合わせをしよう。」

よし、と2人の返事を待たずに俺は電話をかける。勿論、電話先は冬夜さんだ。

「冬夜だ。どうした?」

「智樹です。今電話大丈夫ですか?」

「あぁ。君からの電話ならいつでも最優先で対応する。問題か?」

いや後回しでもいいんだが…と苦笑しながら会話を続ける。

「麗奈に正式にプロポーズをしました。」

「そうか。それはめでたい。これからも娘を頼む。」

「勿論です。こちらこそよろしくお願い致します。それで要件ですが、今両親と戻っているので是非両家顔合わせを行いたい。本日、明日で空いてる日はありますか?」

ちょっと待てと電話先で何か話している声が聞こえた。

「両方空けた。今日の夜は是非家に泊まってくれると嬉しい。」

「有り難いですが、元あった予定を優先していいですからね?」

「何よりも大事なのは君のご両親だ。正直ロートルの私は大御所という名の置物だ。」

なんてこと言うんだこの人…。

「いや頼りにしてますんでそんなこと言わないでください。でもよろしくお願いします。」

「あぁ。最高の夕食を用意しておこう。」

電話が切れる。俺は一つ息をついた。

「と言うわけで今日の夜は九条院家に泊まってくれ。両家顔合わせをしよう。」

俺の言葉に車内に沈黙が落ちる。

なんだ?何か言って欲しい。

「アンタねぇ…。」

「いや、うん。そう言うのはもっと余裕のあるスケジューリングをするべきだよ?」

思い立ったが吉日という言葉がある。こうして両親が俺達の住む街に来れるのは中々ない。

序でに麗奈の自室にある海外旅行のチケットを渡せれば一石二鳥だ。他の日付を選ぶのは勿体無いだろう。そう思い俺が首を傾げると麗奈が横でふふッと笑う。

「お父様は曲がりなりにも俳優のトップと言えます。そのお父様はたまに家族より仕事を優先する。そのお父様に無理を通せるのは後にも先にも智樹さんだけだと思います。」

俺と彼は対等な友達だ。麗奈と結婚するからと態度を変えるのは失礼だし、申し訳ない。

結婚するからこそ、ランクを上げて親友になりたいとすら思っている。

「まぁ…なんだ…?とりあえず冬夜さんの許可は取れたしいいよな?」

「そういう話なら少しはオシャレをしたかったんだけど…。」

「僕もだね。」

あぁそうか。それは俺の考えが甘かった。

「わかった。プレゼントさせてくれ。」

俺の言葉に2人が笑う。

「いや子供にたかる気はないわよ。」

「そうだね。余裕がないわけではないから。」

「あの…。私もお義母様と買い物行きたいです。そういう経験がないので…。」

麗奈の言葉を聞いた母さんが振り向いて満面の笑みで頷く。

「勿論。こちらからお願いするわ。」

麗奈の顔は安心したように笑顔になり、本当に母さんと相性が良くて良かったと思った。


「ここだ。」

止まった先で建物を見上げる。

標識にはAile d'angeと記載されている。

「エールダンジュ…。世界的に有名なウェディングドレスで有名な会社ですね。ただ中々にお高いんです。それは使っている素材に理由があるのですが…。たとえレンタルでも頭一つ飛び抜けています。ですがそれでも女性にとってここのウェディングドレスを着るのは夢です。」

麗奈の説明で合点がいく。つまり美羽は事前にレンタルの話を通してくれたのだろう。

俺はそんな軽い気持ちで父さんと母さんの後ろについて麗奈をエスコートした。

扉を開けると1人の女性が立ち上がってこちらに手を挙げた。父さんも手を上げて、母さんは呆れた顔をしてるいる。

「やっほ。理恵。優也くんは二週間ぶり!」

「雪…。アンタも私に隠し事をしてたの!?」

麗奈がそっと俺の耳元に口を近づける。

「あの人…天川雪(あまかわゆき)さんですよ。彼女はここの社長です。たった10年で今まであったブランドを押さえてその人気も一位になった。それ以来約10年、ずっとトップを走っています。」

そんな有名人が何で俺の両親と仲がいいんだ?

「詳しいな。」

「女性なら知ってる人も多いですよ。結婚式と言えばウエディングドレスです。やっぱり調べちゃうものですから。結婚を意識していなければ調べ無いかもしれないですが、私には貴方がいるので調べてたんです。」

成程。確かにそれなら違和感が無い。婚約してる時点で行きつく先は結婚だ。

チラリと父さんたちを見ると天川さんと目が合った。こちらにウインクしてくるので軽く頭を下げる。

すると彼女が俺に近づいてきた。

「久しぶりだね。智君。大きくなったねぇ。それに…うん。良い男になったみたいだ。そして君が麗奈ちゃんだね?」

「あっ、はい。九条院麗奈です。宜しくお願い致します。」

「九条院…。」

ポツリと天川さんが呟いて麗奈の顔をジッと見て笑顔になる。

「これも運命かな…。」

「あの…どうされました?」

麗奈の言葉に天川さんは首を振る。

「何でもないよ。私は本人を見て仕事を受けるんだ。既製品を勧めるのか、私がオリジナルを作るのか。こう見えても多忙でね。全ての依頼は受けられない。今回は受けさせてもらうよ。美羽ちゃんといくつかデザインは作ったしね。」

「えっと…有難うございます?」

麗奈は動揺している。ここはフォローを入れた方がいいだろう。

「天川さん。俺たちは実はあまり状況がわかってないんだ。説明してもらえるかな?」

「それは勿論と言いたいけれど詳しくは奥で話そうか。目立ってるしね。」

彼女がそう言って気づく。他の職員がこちらをちらちらと見ていることに。

居た堪れなくなった俺たちは彼女の案内で別室に通された。


「では改めて自己紹介をしようか。私は天川雪。君のお母さんの幼馴染さ。君が小さいころに会ったきりだから覚えてないでしょう?私は基本は海外をフラフラしてるから。美羽ちゃんと会うために何回か帰国はしたんだけど、訃報の時は海外に居てね…。どうしても戻ってこれなかったんだ。だけど今回は1年間こっちにいることにした。忘れ形見を完成させるためにね。」

そう言って彼女が何枚かデザイン画を出す。

「これは…。」

そこにはタイプの違うウエディングドレスのデザインと色々と文字が書き込まれており、その中には美羽の文字もある。

「これが美羽ちゃんが残した君たちへのプレゼントさ。この中から麗奈ちゃんが着たいと思う原案を選んでもらう。私はその原案を元に麗奈ちゃんと相談をしながら作り上げる。そういう形でいいかな?」

「大変嬉しいのですが本当に良いんでしょうか…。」

遠慮気味に麗奈が言う。それもそうだろう。天川さんは世界で活動する人だ。そんな人が麗奈の為だけに時間を使うと言っていれば遠慮もするだろう。

「君が遠慮をする気持ちもわかるよ。でも親友の子供の嫁さんだし、美羽ちゃんとの約束だしね。気にしなくていい。それにもう一つ理由もある。」

「理由?」

「君が九条院家の娘さんだからさ。こっちは君のお父さんが覚えていれば話してもいいけれど、覚えてなければ別に良いんだ。美羽ちゃんから君の名前は聞いていなかったけれど君の名前と顔で昔を思い出したよ。」

「それって…。」

「言ったでしょ?君のお父さんに聞いてみてってさ。多分覚えてないと思うんだよね。駆け出しのデザイナーの事なんてさ。まぁまぁ。とりあえずベースとなるドレスはここにもあるから試しに試着してよ。結婚前に着たら婚期が遅れるとは言うけれど、相手がいるなら大丈夫でしょう?」

「は、はい!」

麗奈が立ち上がる。

「理恵も手伝って。智君と優紀くんは感想係だから待っててね?」

「わかったわ。」

「はい。」

「わかったよ。」

俺たち三人が返事をすると天川さんは俺たちにウインクをして麗奈と母さんを連れて行ってしまった。


「母さんも天川さんのウエディングドレスを着たのか?」

とりあえず待つしかない俺は父さんに聞いてみることにした。

「あぁ。そうだよ。だけど俺たちが結婚したときはこんなに有名じゃなかった。詳しくは聞いてないけれどある夫婦のおかげで名が知れ渡ったそうだね。あの時は僕がまだ貧乏で、テレビも用意できなかったから詳しくないんだ。きっと著名な方に着てもらったんだと思うよ。」

あの感じから大体はわかる。彼女は冬夜さんと繋がりがあるのかも知れない。俺と麗奈の年の差は一歳。結婚の時期だってそんなにずれていないはずだ。なら駆け出しの彼女が出会った著名な人が冬夜さんである可能性はそこそこ高い。本人が口に出さないのは冬夜さんに遠慮しているからだろう。冬夜さんは大々的に誰かを推したりはしない。自分の子供たちだって無理に主役に推したりもしない。彼らは実力で勝ち取っているからこそ輝いているのだと俺は思う。

ガチャリと扉が開いて扉の先が見えて息を飲む。そこには天使かと思うほどの美女がいた。

あまりの衝撃に鈍器で頭を叩かれたような錯覚に陥る。

「綺麗だ…。」

こんな綺麗な人が、本当に自分の嫁に来るのか?そう思ってしまうほどに麗奈は綺麗だった。

「うん。うん。良い反応だ。これはプリンセスラインと言ってね。わかりやすいのはスカートがぶわっと広がっている事だ。見た目にインパクトがある。一応写真を撮ってもらっていいかい?決めるときの参考にするから。」

俺は頼まれた通りに前、後ろ、横と写真を撮る。

「どうですか?」

麗奈に聞かれて俺は微笑む。

「こんな綺麗な女性を嫁に出来るなんて俺は幸せ者だよ。」

「えへへ…。そう言ってもらえて嬉しいです。」

「ほらほら。まだまだ種類があるんだからどんどん行くよ!」

「は、はい!」

麗奈は天川さんに背中を押されて退出していった。なんだか大変そうだ。

「覚悟した方がいい。昔と比べてかなり種類があるし、着るのも脱ぐのも時間がかかる。」

「そうなのか…。でも色んな麗奈が見れるのは役得だから嬉しいかもしれない。」

「智樹も美羽以外の女の子に興味があったんだなぁ…。」

なんて失礼なことを言うんだこの人は。

俺だって異性に興味があるに決まってる。

「仕方ないだろ?手のかかる妹だったんだ。美羽が誰かと結婚するまでは恋愛なんて出来なかったんだよ。当然、麗奈の事には興味はあったさ。でも本当に忙しかったんだ。寝る暇すら無いのに恋愛なんて出来るわけない。」

興味があった?自分言葉に違和感を覚える。

何か大事な事を忘れている気がする。

俺は俺以外に美羽を任せる事は出来ないとすら思っていたはずだ。だが…。

「麗奈ちゃんには頼ってたんだろう?」

見透かされたように言われて言葉を失う。

たった1人で美羽を支え続け、終わらない仕事と勉強の毎日。そんな時に彼女は現れた。

『忙しい時は私が作りに来ますがどうでしょうか?』

真剣な目だった。その目は純粋に俺の力になりたいと語っていた。そうか…あぁ…。思い出した。こうやって静かな生活を送って、ようやく思い出した。

「思い…出した。一目惚れだったんだ。大事な記憶なのに忘れてた。美羽が亡くなって、過去を振り返ることが嫌だった。だから悲しい気持ちごと記憶も封印してた。そうだった。だから彼女に料理を教えたんだ。少しでも空いてる時間を彼女に使いたかった。俺の人生の比率の9割は美羽に使っていたから。いつか隣からいなくなるかも知れないのに、彼女との時間が大事だったんだ。」

父さんが頷く。

「美羽は気づいてた。美羽が生前に言ってたんだ。お前を幸せに出来るのは1人しかいない。悔しいから麗奈ちゃんには言えないけれどお兄ちゃんが初めて恋に落ちたとはっきりと言ったんだよ。でも2人には悪いけど10年は引退しないからお詫びにサプライズを用意したいってな。だから辛い記憶ごと忘れてしまった記憶と気持ちは僕からのサプライズプレゼントさ。」

自然と涙が流れた。でもこれを麗奈に伝えることは無いだろう。

随分と遠回りしてしまったし、これは俺の初恋だったなんて今更言えない。

ガチャリと扉を開く。俺は急いで涙を拭く。

「うん。とても綺麗だ。」

俺は自分でもびっくりするほど心からの笑顔を向けたと思う。麗奈は少し驚いた様な顔をして俺の元へと歩いてくると俺の事を抱きしめる。

そして俺の頭をそっと撫でた。

「どうした?ドレスにシワができちゃうぞ?」

「ごめんなさい。今の笑顔はもう二度と見れないと思っていたので。だって今の笑顔は貴方が美羽に向ける笑顔だったから…。」

グスッと耳元から聞こえて、俺は麗奈を抱きしめる。そうか…どうやら俺は笑い方すら忘れていたらしい。

随分心配もかけたみたいだ。本当に情けない。

扉の先では母さんが泣いていて、天音さんが母さんの頭を撫でている。天音さんは俺を見て優しく微笑んだ。

こんなに周りに迷惑をかけたんだからちゃんと幸せにしないといけないなと俺は苦笑した。


「さてと一通り着たけどどれが良かった?」

「私は…智樹さんに決めてもらいたいです。一番似合ってるのはどれですか?」

麗奈が真っ直ぐに俺を見る。

これは責任重大だ。俺は順番にじっくりと写真を見る。ふと顔をあげると麗奈と目が合う。

その顔が一気に赤くなってあわあわと目が泳ぐ。一体どうしたのかと思っていると天川さんが苦笑する。

「真剣に悩んでる君がなかなかにイケメンだからね。どう?決まった?」

「マーメイドライン。これが麗奈によくあってる。俺はそう思う。」

「うん。この背の高さと胸の大きさ、全体的なスタイルの良さを加味するとそれが正解だと思うよ。」

そう言って天川さんが一枚の紙を差し出してくる。

「基本は花の刺繍を使うわ。背中は大胆に。これくらいやらないとマーメイドラインの醍醐味が出ないから。このドレスの形は美羽ちゃんが最初に書いてきたものよ。間違いなくマーメイドラインを選ぶと確信していたわ。せっかくだから大きなバストも生かしてざっくりいく?」

「えぇっと…。」

麗奈は困ったようにこちらを見る。

「麗奈の素体を生かせるようにして欲しい。」

「わかったわ。任せて。似たような依頼はいくらでもこなしてきたから。柄に追加の希望はある?」

俺と麗奈は顔を合わせて、そして頷いた。

『何処かに羽をモチーフにした刺繍を。』

俺達は声を揃えて言う。天川さんは2、3回パチクリと瞬きをした後に分かったわと笑った。

「麗奈ちゃんは女優よね?当然披露宴はするんでしょう?」

麗奈は首を振る。

「私は家族だけがいいです。私の家族、智樹さんの家族だけで行いたい。」

「ふぅん。まぁいいとは思うけどね。智君は?どうしたいの?」

「2人だけ呼びたい奴がいる。」

麗奈は首を傾げる。

「和樹と海斗。この2人は呼びたい。」

「じゃあ咲さんも呼ばないとですね。」

麗奈は微笑んでそう言ってくれた。

和樹は親友で、海斗は麗奈の兄貴分だ。俺たちの晴れ舞台を見て欲しい。

「披露宴をしないならとりあえず他のドレスはいらないわね。フルオーダーで約半年。完成したら一旦見に来てね。直しが必要かの確認もあるから。」

『わかりました。』

俺達は天川さんに頭を下げて外に出ると父さん達が車でも待っていた。

せっかくなら2人で選びなさいと2人は言って、車に戻っていたのだ。

時刻は16時。あっという間に時間が過ぎた。

昼は取りそびれたが先ずはラフな格好できた2人の服をなんとかする為に俺達は移動をすることになった。

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