古竜ボルガ帰還
湖の河口側で野営キャンプ♪
異世界不思議の川魚釣りやエビリン取りが楽しめるとあってイソイソと準備してる
「この湖にはロブロブは居ないのかしら?」
「どうかな?エビリンが見つかれば居ると思うよ」
「じゃあクラブは?」
「それは川側じゃないか?」
「今は野営設置ですよ~!支度が済んだら遊びましょ♪」
「遊ぶ?こんな所で?」
«あるじ~ぃ!なんか飛んでくるぅ!デカイのぉ!»
「エリザ?ドラゴンかワイバーンか?」
「グリフォンかもよ?」
«ククク!この魔力を忘れたのか?»
«あっ!アハハ!そうだわ!アレよ!アハハ!»
ん?あの魔力?┅┅┅ああ!そうか!戻ってきたのか!
「キャアー!ド、ドラゴン!それも凄く大きい!どうするの!イヤァー!」
「アハハ!ソレイルは初めてよねぇ~♪ウフフ♪」
「帰られたのですね♪お久しぶりですぅ~♪」
「マッタク!迷惑考えろっての!この糞爺ぃ!」
そだよなぁ┅折角支度したのに┅┅風で滅茶苦茶だよ┅┅もぅ!
ゆっくり舞い降りるとシュルッ!
ポワ~ンっと白ヒゲ爺さんが現れた┅┅ボルガ爺ぃ!
「やっと見つけたわぃ┅」
「もう!爺ぃ!少しは考えなさいよ!風で吹き飛んだじゃないの!」
「おおぅ!フェリスちゃん!又ずいぶんと綺麗になったのぉ~♪
お尻もプリン♪として!ホレホレ♪」
「このスケベ爺ぃ!触るな!」
「ボルガ爺は相変わらずね?シルフィ様に聞いたわよ、ヴィーナスに会ったんでしょ?」
「会うてきたぞ、アレに名を付けるなぞ大層な事をしたものよ
お陰でパワーバランスがおかしくなってしもうとる
ケンジ殿の無自覚じゃ仕方ないけどな」
「なんだよ?俺が悪いみたいじゃ無いか!」
「じゃから!魔物に名を与え名乗ると言うのは恐ろしい事なのじゃぞ!ネームドとは魔物の格や能力の限界を超える事なのじゃよ
更にアヤツは覚醒進化までしおった!最早神獣同然じゃぞ?
次はどうなる事やら┅」
山脈の主であるスノードラゴンにヴィーナスと言う名を与え俺の仲間となった
ブリザードドラゴンへと覚醒して更に進化してしまったんだよな┅
【レジェンドドラゴン】
伝説級ドラゴン 進化を繰り返し辿り着く能力を備えたドラゴン
既存の種からは不可能と言われているが神の手により可能
最終進化は【神ドラゴン】
「じゃあヴィーナスが次に進化したらボルガ爺と同じと言う訳か」
「そうじゃ┅┅儂は創造神様から創られた身でのぉ、2万年生きとる、それが高々千年しか生きとらん小娘と同じになるとは嘆かわしい限りじゃ」
「ほえ~っ!糞爺ぃ!はそんなに爺ぃだったの!」
「それは古竜ですからね♪
ボルガ様は伝説とも神話とも言われてるお方ですよぉ♪ウフフ♪」
「そんな!まさか!古竜が!う~ん┅バダン」
「あらあら?ソレイルが気を失ったじゃないの、困ったものね」
「ほぅ~!こりゃ又めんこい娘がおるのぉ?ツガイが増えたのか?ケンジ殿もやりおる!
それに皆と交尾したようじゃな?カッカッカカ!メスの色香が出とる!善きかな!善きかな!」
恥ずかしい事を言うな!
何が善きかなだよ!交尾って┅
「そんな所だよ、それで?世界を見て回ってどうだった?」
「それじゃが┅┅酷いものじゃな?どの国も欲にまみれ嘘と見栄ばかりじゃ┅┅それに能力の低下が著しい┅弱い魔物に四苦八苦しとったわい
この国は少しはマシじゃが簡単に滅ぶ国が多すぎる
ケンジ殿が現れた事と言い世界は動乱の世になるじゃろうな┅┅」
ええ!俺!俺が何かしたのぉ?
イヤイヤ!俺は何もしてません!
4人とはしましたが?
「何よそれ?まるでケンジが現れたのが予兆みたいじゃ無いの?」
「予兆か┅┅シンシアの解放にソフィア?ソナタもじゃ
古の聖女と言いハイエルフの皇女がケンジ殿と一緒になるとはのぉ?それにフェリスちゃんも失われた銀狼族族長の娘
全てが偶然では無かろう?
そしてケンジ殿は少し見ぬ間に益々神格が備わっとるでは無いか、最早紛れもない事実なのじゃよ┅┅」
まぁおおよその見当はつく
俺になんやかやとお節介と世話してくれたお陰で俺は神に近しい存在になってる
もうヒューマンでも無いしね┅┅
【亜神】だってさ、称号も変なのが付いてる【創生神】┅┅
だから嫌だって言ってるのに勝手にしやがってよぉ!
この称号は誰が見ても神だよね?
【創生神】新しい神 その名の如く万物を創り生かす神
万物創生の力を持つ 【天地創造 】【 森羅万象】と同じような神業
まだ亜神だからそのまんま神では無いようだ┅┅だから称号?
種族が亜神から創生神となれば神なんだって┅┅知らねぇし!
嫌だし!なりたくねぇし!
何が悲しくて神なんぞになるか!
俺は人間!ヒト!なんだよ!
確かヒト落ち出来たよな?
そうなったら直ぐにヒト落ちしよっと!そうしよう!うん!
「ねぇ?爺ぃは私達と一緒に旅するの?」
「そうじゃぞ?ケンジ殿に付いて行くと言ったでは無いか?」
「良いんじゃ無いの?お爺ちゃんと一緒なら変な目で見られないわよ?」
「そうですね?ボルガ様が加わると何の疑いも掛けられませんね?それと楽しいじゃないですか♪」
「ボルガ爺は仲間で家族だからね
シンシアは嬉しいだろ?
それに一緒にって言ったしね」
「付いて行きますぞ!シンシアは言わば身内でもあるしのぉ」
「でもボルガ爺は邪神の化身でもあるのよね?大丈夫?」
「フォホホ!邪神の魂は消えこの竜となってしもうた、それにケンジ殿が儂の全てを浄化して甦らせたのじゃ」
「爺はドラゴンだけど元々は竜人族なんだよ、破壊神が魂を乗っ取り変な事になったけどそれも浄化して元に戻ったって訳さ
何の問題も無いよ」
「そうじゃぞ?それでだ?ケンジ殿よ?竜人族の郷へ行って来たが是非とも訪れてくれと言っておった、何やら感謝とお礼をしたいそうじゃ」
「別にそんなの良いのに、でも竜人族の郷へは行ってみたいな」
ソレイルはまだ気を失って寝てる
起きたらチャンと話そう
ボルガ爺の騒動が済んでからは釣りとかして楽しんだ
やはりエビリンが多くいてロブロブも仕掛けを投げといたよぉ~♪
夕食にはエビリンの天婦羅やフライが揃い久しぶりの魚料理に舌鼓して皆満足だったよぉ~♪
ソレイルも目を覚ましどうにか納得して楽しく食べてた
どうやら考えるのを辞めたようだ
正しい判断だと思うよねぇ~♪
あり得ない事が次から次に目の前だもん!仕方ないよねぇ~♪
ボルガ爺から世界の情勢や状況を夜通し聞かされた
俺からも別れてからの事を話して驚くやら感心するやでその度に詳しく教えて貰った
【孟獣】とは古の生き物で現在は聖獣としてか生存してないとの事
創造神ガルーダが創った生き物の中でこの孟獣、神獣フェンリル、聖獣フェニックス、そしてクロ事【聖猫】がお気に入りで特別な力を授けたそうだ
フェニックスには大地の安寧と再生、フェンリルには強大な物理攻撃能力と風魔法に雷魔法
聖猫には大賢者の知恵と知識
そして孟獣には超回復能力と天地再生能力
エリザ(フェニックス)は荒れ果てた大地を豊かに戻す能力と精神荒廃の生き物を治癒する
フェル(フェンリル)はなんと言っても暴力特化で神をも食い殺す程の力
魔法も強大で神位最上位の魔法を使う┅┅┅まだまだ無理だけど
クロは前からその能力全開だよ
知らない事は無いらしく話さないだけ┅┅┅勿体ぶるな!
知能が優れ知識豊富、そりゃ何万年も前の事も知ってるからねぇ~
ユニークスキルに予知能力が有るそうだ┅┅┅だからだね┅
チャコ(孟獣)はあんな姿だが仮初めらしい、進化!覚醒!とかやかましいのは本来の姿は大精霊と同じで女神に近い姿らしい
ほんのりと現れたあの美女がそうでなんで子ブタなのかはガルーダさんが好きだからだって┅はぁ~
強大な能力ってのが本当だけど他にも色違いの孟獣が後3匹
4体でこの世界の安定を担うんだってさ
古の聖獣だから2万年近く子ブタ姿!可哀想に┅┅だから急ぐの?
他にもあの小さなドラゴンとか鹿さんとか沢山いたけど全員がこの世界を安定させる鍵だとか┅
なんで俺の元へ?
ボルガ爺が言うには俺がイレギュラーな存在で神々が世話してるからだろうって?
それと肝心な原初神カーオスが深く関わってるのも何かあるそうだ
そもそも下界では原初神カーオスって誰も知らない
ボルガは元破壊神だから知ってるだけで世界樹爺ちゃんは知らないそうだ
原初神カーオスってのはこの宇宙や多次元を創造した神で神々の祖でもある
つまり創造神や他の神々は子供同然で凄いお方だとか?
カーさんだろ?凄いとかより温もりしか感じないけど┅┅
それと女性問題も前世の常識や記憶は捨てる事だと念を押された
この世界では女性過多で一夫多妻が当たり前
だから意識が全然違うのだから遠慮なく好きになったらバンバンやれ!とかだって┅┅でもなぁ
この絶倫王はガルーダさんが付けた奴で企みが有る筈だと言う
種付けとか俺の子孫を残すだとか意味が有るそうだ
だから4人なんてまだまだ少ないってさ!フン!
好きな相手なら良いけど!
誰彼お構い無しってのは嫌だぞ!
出来るけど┅┅好きだからねぇ
ハーレムとか好きになれない!
それに複数相手のエッチは嫌なんだ、一対一でなら喜んで♪
ポリアンカの実で乱交になったけど嫌だったんだ
錯乱してたから仕方なかった
ソレイルとは男と女として抱いたから良かったけど
本能だけとか快楽だけ!とか抵抗感が強いんだ
まぁエロAVとか嫌いだったし┅
しかしだ!話して凄くスッキリしたし覚悟も出た
後悔しないように好きに生きる事が大事な事だしね
彼女達を幸せにするのが役目だよ
彼女達だけじゃなくチャコやフェルとか皆で楽しく幸せな毎日をすごす事が俺の生き甲斐でも有るし
神々には感謝しか無いよ
それとアフロディアとガルーダさんには失礼な事が多いけど親しみからの甘えなんだ
ガルーダさんは言わば産みの親?でアフロディアは育ての親?
他の神々は叔父さんとか伯母さんみたいな親戚の感じ
みんな身内みたいに思ってる
ありがとう!
「これからどうする?」
「目的地は辺境の地だよ、次は伯爵領でソレイルの家族に挨拶しないと駄目だから
嫁にしたのを許して貰わないとだしね?」
「それは必要無いわよ?だって私の母は一緒に住んでないもの
父の伯爵は3人の嫁がいるの
その中の1人が私の母で他は嫌いよ!兄弟姉妹も大嫌い!
後継ぎのお兄様はまぁ許せるけど┅┅」
なんだか複雑な家庭らしいぞ?
しかしだ!父親は1人!
話しは通さないと駄目で後は母親さんともだよねぇ~緊張するなぁ
ガーランド伯爵領にはダンジョンが1つ有ってまだ未踏破
現在最下層攻略は38階層らしい
麦の耕作地はまぁまぁ広くダンジョンの恩恵が大きいらしい
近くの森には魔物が多く冒険者達が活躍してる
中部地区では大きな町で栄えてるとか、少しはゆっくりしても良いかな?
ロブロブ用に仕掛けた網を引き揚げるとロブロブは元より他にも面白いのが入っていた
カニだ!それも小ぶりのカニ!
毛ガニ?手足短くズングリしてる
足が旨いのに!ハサミも!
毛ガニはガニ毛だとさ!クソッ!
知らん!知らん!毛ガニだ!
「これって食べれるのかな?」
「カニだから食べれるさ、俺の知ってるのなら美味しいよ」
「やっぱり煮て食べる?」
「そうだな┅┅カニクリームコロッケ?とかサラダも、カニシュウマイとか後は鍋かな」
「ジュル┅なんか美味しそうな名前ね!そのコロッケとか特に!」
フェリスはヨダレ流して目が光ってる!コワ!
「カニは美味しかったですからねぇ~♪また食べたいですよぉ~♪」
「ホント!居ないのかしら?」
「だから川だって!湖にもいるだろうけど川が好きみたいだぞ」
「「「川!」」」
はぁ~なんでかな?カニへの執着
ホント女性はカニ好きだよねぇ~
湖での野営を終えて先へ進む!
川を越えるのに全員をルームに収納!馬車も収納して転移して渡った
そしてのんびりと馬車で揺られて小道を進むと急に開けた場所!
渓谷!凄い!岩が張り出した崖
切り立った崖がそびえ流れの早い川が流れてる!
その川沿いに道が続きクネクネと曲がる道が面白い
「凄い渓谷ね?」
「崖が迫って迫力満点ですね?」
「風が冷たい!それに沢山の鳥や動物?チョロチョロしてるよ!」
「あれは魔物ではなく獣じゃな、天敵の魔物がおらんのは精霊が多いからじゃろう」
キラキラと光る精霊達
とても賑やかに馬車の周りを飛んでる
«良い匂い!»«この薫りが好き!»
«妖精がいるよ!»«暖かい!»
«好き!好き!»
相変わらずうるさい連中だ!
下位精霊が多く浮遊精霊は川に流され遊んでるのか?ホントに多いな?精霊┅┅
しかし!この素晴らしい景色は凄く楽しめるぞ!
変わった植物も多くて飽きない
魔物がいないのも気持ち的に余裕が出る
異世界の大自然は圧倒されたり癒されたりとファンタジーに溢れてる!
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