サンタナ子爵領都サモエル町
この世界は残酷だ
命が軽いとは知ってたが┅┅┅
弱肉強食がまかり通る世界だから弱いと哀れだ
蹂躙や慰み者とか日常茶飯事
法律も宛にならない
正しいのは強さ、強けりゃ何でも通る世の中って?危ういだろうな
「もうすぐ子爵領都ですね~♪」
「買い取りを処分しとくかな?」
「服を買いた~い!」
「獣人用のを沢山買ったでしょ?」
「それはそうだけど┅ソレイルのを!彼女の服を買うのよ!」
「私は持ってるから┅┅それに下着を作って貰ったし┅┅」
「それはそれ!地方の服とか見たいじゃ無い!」
「ソレイル用の武具とか買いたいな、剣は持ってるので良いか┅
皆の靴は買わなくちゃだね」
「そうね┅靴はくたびれてるわね」
「ケンジ様が着用してる魔法靴がもっと有れば良いのに┅┅」
森のダンジョンから出た精霊シューズは健在だ
この先ダンジョンで同じ様に魔法の靴とか出たら良いのだが┅┅
(ここ数日なんとなく分かったわ
夜になると怪しいドアに順に入って行く┅┅その後出て来た彼女達は同じ様に顔を上気させ色っぽくて艶々してる
絶対怪しい!きっと┅┅┅)
ソレイルの訓練も順調で魔法属性が2つも増えた
彼女は敏感なのか魔力循環の時は凄く感じて艶っぽい声を漏らす
まだ完全に制御出来てなく珠に集中するんだとか┅┅┅アソコに
魔力涸渇法で量が増え走る事で体力も付いてる
面白いのはクロが訓練で指揮してるのがおかしい
かなりのスパルタだけどね~♪
俺より的確で容赦無い
言葉の攻めもかなりのものだ
ソレイルってマゾなの?
冷たく言われて笑顔なんだけど?
堪えてるよなぁ~
«腕立て伏せはチャンと腕を伸ばせ!回数に数えないぞ!
残りは重しを乗せてだ!踏ん張れ!この未熟者!»
「ハイ!こうですね!ううっ!」
«次は天秤運動!フラフラしたら駄目だぞ!真っ直ぐ歩け!
落ちたら罰として量手に水を持たせるからな!»
「ハイ!あ~ダメェ!」
«なんだその様は!水桶を持て!腕を上げろ!フラフラするな!
この愚か者めぇ!»
「ハイ!┅┅┅重い┅┅ぜぇぜぇ」
とまぁ厳しい!俺には無理!
クロのお陰で成長著しいが大丈夫かな?ボロボロだよ?
ゴブリンが珠に出て来るが全てソレイルが戦う
処理も土魔法で穴を掘り火魔法で焼いて完璧だ
剣もスラッシュ(強)が撃てる様になって瞬殺、縮地と合わせた剣撃はゴブリンを圧倒する
オークでも大丈夫だろう
野営も慣れて良く眠れてるし良く食べる様になった
華奢な体付きもそれなりにふっくらして豊かな胸も張りが出てる
下着を作る時に普通のブラジャーとスポーツブラを渡してる
そのサイズが変わったのは良い事だ、引き締まった体が胸を押し上げ無駄な贅肉も落ちてスッキリした体付き
元々グラマラス体型でボンキュッボン!だったから締まった体が若々しさを醸しだしてる
美人だしねぇ~♪
前はEカップだったけど今はEカップ+でたるみが無くなった
綺麗なおっぱいだよぉ!
お尻も締まってキュッ!て上向き!それでいて柔らかさも有るなんて!肉質が違うんだろうな♪
ゴホン┅┅┅えっと?
『ケンジ様?次の町で果物を買って欲しいです!』
『ええ!あの果物は内陸部にしか有りませんから!』
『妖精には力が宿る果物ですよ』
なんだろう?ク・ダ・モ・ノ?
サンタナ子爵は王族派で領民にも慕われてる
残念ながら領地にダンジョンが無くて農産物とエールが主な産業だ
これでダンジョンが有れば磐石なんだがねぇ
「次!身分証を!」
「はい、これで」
「冒険者か、良し!通れ!」
冒険者カードは楽だね?
税金も取られない、商業カードは税金を払わないと駄目なんだよな
商人は金稼ぎだからか?
サモエル町領都だからまぁまぁの町で賑やかだ
早速冒険者ギルドへ向かう、結構魔物が貯まってるからね~♪
「すいません?買い取りをお願いしたいのですが?」
「買い取りですか?冒険者カードを宜しいですか?」
「はい」
「D級ですね?どのような品ですか?」
「魔物を多くですけど┅┉」
「では奥から下の魔物専用へお願いします」
行くとガラーンとした解体場?
暇ですねぇ?
「おう!なんだ?」
「買い取り品を卸しに来ました」
「そうか┅┅その辺に出しとけ」
「はぁ?量は?」
「良いから出せ!」
では!ドサドサ!だしますよぉ~
最初はパーティー用バッグ!
「なんだ?┅┅┅マテマテ!なんだ!その量は!」
「はぁ?まだほんの少しですよ?」
「少しって?┅┅なんだって!オークジェネラル!オーガジェネラル!どこで狩って来たんだ!」
「王都から3日程の所とここから3日程の所でしたか?」
「王都から来たのか┅┅後はどれくらい有るんだ?」
「3倍は有りますかね、彼女達も各々マジックバッグに収納してます」
「全部は無理だ!それに時間も掛かる!高ランクは控えてくれ」
「ええ、そうします」
やっぱり難しいか┅┅
後は商業ギルドと薬師ギルドに振り分けるか┅┅
「精算は明日だな┅┅昼までは用意しとくぞ┅┅やれやれ」
「明日の昼に来ます、受け付けで良いんですね?」
「ああ┅全部買い取りだな?」
「お願いします」
各ギルドで出来る範囲で卸した
出発は明日の昼過ぎだ
それまで買い物してゆっくりするかな┅┅
「宿に泊まるの?」
「どうする?」
「買い物して外に出ない?」
「宿は窮屈じゃ無いですか?チャコちゃん達も居ますし」
「そうだなぁ┅┅夕方出ようか?」
「少し早めに出たが良いわよ?それも門から見えない所」
「じゃあ市場で買い物するのと服を買うのと、武具かな?」
「服は私達だけで行くわ、ケンジは市場へ行って、落ち合うのは武具屋でってのはどう?」
「そうしようか?武具屋は薬師ギルドの近くの店で!」
「「「ハ~イ!」」」
「うん?シンシア?向こうじゃ無いの?」
「ええ!ケンジ様1人だと心配だからと私が付いて行きますよぉ~♪」
「心配?なんで?信用無いなぁ」
「ウフフ♪だってケンジ様の買い物は豪快ですからね♪
買いすぎは駄目ですよ?」
「ハイハイ分かりました!」
ウ~しっかり者のシンシアをお目付け役としたか!
仕方ない、目当ての果物を探そう
【ポリアンカ】この実は大陸内陸部でしか育たない珍しい果物
雨が少なく温暖な土地で肥えた土壌を好む
薬としても使用可 主に回復ポーション用 しかし甘く汁を含んだ実は食用として高価なせいで薬としては使われない
上質品は王室に献上される
ポリアンカ♪ポリアンカ♪
「ウフ♪なんです?それ?」
「いやね?ニア達が欲しがってる果物の名前なんだけど初めてだし珍しいんだってさ」
「妖精さん達が?どんな果物でしょう?」
「凄く美味しいんだって、ニア達は食べると能力向上するって言うから食べて欲しいよ、でも王室に献上される程だから」
「優しいですねぇ~♪私もおねだりしようかな?ウフフ♪」
「シンシアのお願いは聞くよ!絶対だからね?なんだろう?」
「今は有りません!考えときます!その時はお願いしますねぇ~♪」
手を繋いでルンルン気分♪
市場で野菜売り場や果物専門店を見るが無い┉┉
聞いても知ってるヒトがいない?
どこに有るんだろう?
「ケンジ様?あの薬屋さんに果物が置いてありますが?あれはなんでしょうか?」
「薬屋に?どれどれ?」
「聞いてみますね?すみません?この果物はなんと言う果物でしょうか?」
「ああそれ?ポリアンカって言うのさ、誰も買わないけどね」
おお!こんな所に!なんで?
イヤ!そんなのどうでも良い!買わなくちゃ!
「すいません!その果物を下さい!」
「これかい?変わってるねぇ?薬師なのかい?」
「いいえ!だってその果物は凄く美味しいんでしょ?」
「まぁそんな話しも聞くけどね、
高くて誰も買わないし食べないよ」
「い、いくらですか?」
「1つ金貨10枚だよ、これでも安くしてるんだよ」
「12個有りますね!全部下さい!」
「ええ!全部?買うのかい?ホントかい?」
「はい!これ!金貨120枚!」
「ヒャヒャ!これはこれは!今日はもう店じまいだね!
ハイどうぞ、好きに持って行きな!ヒャヒャヒャァ!」
ヤッタァ!ゲットだぜ!
こりゃ運が良い!アハハ!ん?
シンシア?なんでジト目?
なんでそんな顔を?辞めてぇえ!
「はぁ~全く!少しは値段交渉とかして下さい!言い値で買うなんて!損してますよ?」
「良いんだもん!手にするのが大事なんだから!もう出会え無いかも知れないんだよ?」
「でも薬屋に有ったなら他の薬屋にも有るかも知れないでしょ?」
「まさかぁ~?」
えっと?なんで?なんであるんだよぉ!それも金貨5枚?
「フフン!ホラ有りましたよ?それも半額ですよぉ~♪ウフフ♪」
「負けた┉┉あの婆あ!ぼりやがってぇ!くそぉ!」
「あのお婆さんは悪く無いですよ?馬鹿正直に言い値で買ったケンジ様の責任ですよぉ~♪」
そうだけど!くそっ!
「なんだ?買うのか?」
「ええ!全部下さい!」
「おお┉そんなに意気込むな!残り8個だぞ?金貨40枚だ」
「┉┉┉ハイこれ」
ううっ┅┅情けない!もう!
「ウフフ♪その顔?とても可愛いですよぉ~♪惚れ直しますよぉ~♪好き!」
ハイハイ!どうせ惨めな奴ですよ!慰めは良いから!
それから調味料を買い込み野菜もジャガイモとニンジンに芋を買って武具屋へと向かった
「ハ~イ!こっち!こっち!」
「あれだな?なんか袋を抱えてるぞ?」
「かなり買ったのでは?」
「なんでバッグに入れないんだろ?」 「さぁ?」
何でもその袋はトレンドで持ってるとスリや泥棒に襲われないらしい、服屋の旦那が騎士団勤めで過去に襲った泥棒が酷い目にあったらしい
それから評判になって袋を見せて歩く様になったとか?
「もうすぐ出来るわよ」
「優しいヒトで良かったね♪」
「ええ!とても親切に用意してくれましたよ」
「へぇ~良かったね」
「待たせたねぇ!これでサイズがバッチリだよ」
「ありがとう!助かったわ」
えっ?女性?珍しいな?
女性鍛冶師って初めて見たよ┅
「革の武具で防御付与されてるんだよ」
「柔らかくて着心地も良いわ、動き安いの!」
「私は投擲用にこの変わったのを買ったわよ」
見ると?クナイ?おお!珍しい!
あの鍛冶師さんクナイを知ってるのか!凄いな┅┅
「そのクナイまだあった?」
「ええ!籠にいっぱい有ったわよ」
「全部買おう!さぁ!行くよ!」
「ちょ、ちょっと!」
買いました!200本!全部!
いやぁ喜んでた!
在庫一掃セール!整理だよ!
普通銀貨1枚だけど半額で売ってくれた、これを元に量産しますかね、投擲用は無くなるからね
早めに門を出て裏手へと向かった
城壁から放れた場所へ行って野営する事にした
周りを見ても察知しても大丈夫だ
そこに土壁でぐるりと囲む
フェルとクロ、エリザも出て行った、チャコは風呂を待ってる┅┅
「ニア!ポリアンカを買って来たよ!」
『ホント!うわぁ!ありがとうございます!』
「20個有るから好きなだけ持って行ったら良い」
『それなら┅┅3個!3個だけ!1つずつ食べますから♪』
「遠慮しなくて良いぞ」
『いえ┅┅多すぎます┅もし宜しかったら取って置いて欲しいです、ケンジ様の収納は時間停止でしょ?お願いします!』
「わかった、欲しい時は何時でも言ってよ」
『『『ワ~イ!ハ~イ♪』』』
では俺達も食べて見ようかな┉
食後の後に食べよう、冷やしておくか┅┅
夕食を作ってると女性陣が風呂へ入っていく┅ソレイルも一緒に┅
(ああ~!皆とても素敵なカラダ┅┅
それに若々しくて肌の艶が凄い!同い年なのに┅┅
やっぱり経験すると違うのかな?私も?┅┅
ふぅ~そうなれるかなぁ┅┅)
男と女の事に疎いソレイルはその事を夢みる少女の様に美化してる┅┅
好きなヒトと結ばれる事は甘い幸福┅┅┅┅乙女の淡い思い
身を捧げる相手ケンジが王子に見えてるソレイルは最早恩人と言うより憧れる恋の相手としか見ていなかった┅┅┅┅奥手だねぇ~♪
注目のフルーツ!初めて食べるポリアンカ!食べましょう♪
全員風呂に入り食事も済ませてまったりしてる~♪
そしてみんなでワクワクして食べたら┅┅
もう!大変な事になりましたとさ!
はぁ~なんでだよ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます