チャコの秘密! Ⅱ

20階層からは普通に肉ダンジョン

ドロップ品が肉の塊だとか

何故それが分かるか?って言うのも子爵領地にはもう1つダンジョンが有りそれは野菜ダンジョンと言われてる

そのダンジョンは丁度真逆の位置に有って対となってる


野菜ダンジョンは既に攻略されていて完全に管理されてる

その最下層でこのアリアダンジョンが肉ダンジョンと記されてた

つまり!

2つのダンジョンで肉と野菜が完成する┅┅┅微妙?


まぁとても助かるダンジョンに変わりは無いがバンパイヤとか魔人が邪魔してたから半端だったと言う訳だ┅領内の肉は高いらしいよ


20階層は普通のオーク、ジェネラル、キング、珠にボア系が少しとレアオーク


21階層はボア系が主体でスモール、ピグミィ、ワイルド、ウィルドと他にもレアが出る


22階層はサーペント、ヘビ種に鳥系でロック鳥、ワイルドバード、シュミットホーク、ハーピー

ボスはブラックサーペントとレッドサーペント┅┅Aクラスだが?


23階層は海産物で陸にはヤシガニモドキに浜ではカニ、海には多くの魚と魔物が泳いでる

かなり難易度が高いけどそんなに広くなくて壁際に道も設けてあったが狭い

ボスはクラーケンかキラーシャークで部屋が海水で満ちてる

腰辺り迄だか動きが制限される


24階層は林が有る草原地帯で鹿とか馬とかの種類と牛系もだ

この階層こそがTHE肉ダンジョンと言える

ボスはミノタウロスが複数、その時々で数かバラバラ


25階層は広い草原で難易度が上がる階層

ミノタウロスが普通に歩いてるしキラーバイソンとか気性が荒い奴が多い

ウルフ系は食用になる奴なのか?と思ったらダイアウルフだって?

Aクラスだけどな?あっ!ミノさんもだ!キラーバイソンもB+クラスだもんなぁ┅こんなもんかな?


そしてボス部屋だ!


«ここ!お宝!ブヒッ!»

「これ迄のボス部屋は肉は出なかったけど沢山の宝箱が出たぞ

急いだから開けて無いけどここがチャコの進化に必要なんだな?」


«ブヒッ!そうだじょぉ!ここの宝箱が鍵!ブヒヒヒィ!»

「チャコちゃんが進化したらどうなるのでしょうか?」

「オークみたいな2本足かな?」

「デカくなるかもよ?今は小さいからね」

「そもそも子ブタちゃんですからねぇ~♪ボアとか?イノシンみたいにキバが生えたりしてぇ~♪」

「仮にも聖獣だからもっと頭の良いのに育つのかもよ」


散々な言われようだね?

日頃の行いが定着したイメージで食いしん坊の役立たずと見られてる、カワイイのになぁ┅


ボスはなんとヒュドラ!Sクラス!それもご丁寧に5本首とは!

何故ならヒュドラは幼いと1本首で成長すると3本首、若い大人が5本で完全体は9本となる


9本ヒュドラは体長50mのモンスターでドラゴンと同じ扱いのSSSクラスだそうだ

死の森にもこの5本首ヒュドラは何匹か彷徨いてる


広いボス部屋が狭く感じる程の大きさ、15m程か?

5本首の中央首が再生能力で他の4首を助ける

あの首を落とせば後は楽だ、再生しないのだから


説明して役割分担を決めた

シンシアはひたすら中央首を狙う

フェリスは一番右首、ソフィアは一番左首、マリアンヌは残る2本首を攻撃、俺は本体を攻める


各々が魔法攻撃して来るから鬱陶しい!

風が右、火が左で隣が土でその隣が水と言った4属性揃い踏みで攻撃する


中央は恐らく光属性で回復に長けてるバランス良い奴だ


魔法攻撃には物理攻撃が適してるが中々近寄れない

しかし転移や瞬間移動を使えば問題無く切り落とせる


見てると皆の性格や個性が分かる

フェリスは魔法と拳わ合わせてるし、ソフィアは弓と魔法、隙を見たらレイピアで刺してる


マリアンヌは右と左を交互に、時にバラバラに魔法を放ち一貫性が無い、光魔法でバリアーを張ってるが水魔法で押しやられる時も有って濡れてる┅┅レベル差かな


俺は容赦なく移動して首を狙う、刀の切れは前よりあがり一振りで首を落とす


全部の首を落として4人全員が最大魔法を放って爆発

敢えなくヒュドラは敗れた、霧となって消えると宝箱が5個も現れた、首の数だから?


«ブヒッ!主!奥!奥へ行くじょぉ!»

「宝箱じゃ無いのか?」

«奥の宝箱!来てぇ!ブヒヒヒィ»


ついて行くと奥の壁が光ってる?

それを蹴破ると大きな宝箱があった!なんだ?魔力が凄い!


«主!早く運んで!»

「取り出すのか?重そうだな?」

«ブヒッ!バカなの?収納して出すんだじょぉ!ブヒヒッ!»

「そうか?そうだよな┅┅ご免な、収納!」


シュルッ!と収納して皆の所へ行くと宝箱を開けて騒いでた┅┅


「凄い!宝石よ!」

「そのダイヤモンドは大きいわね」

「このサファイアもよ!」

「これはルビーネェ~♪綺麗な赤ぁ~♪」

「やれやれ、やっぱり宝石は好きなんだね?全部開けたの?」

「ううん、2つだけよ、でも2つでこの量と種類よ!凄いわね」


「収納してる他も凄そうだ、後でゆっくり見よう、でも今はチャコの宝箱が優先だよ」

「この部屋はしばらく使えるんでしょ?」

「ボスを倒して出れば次までの時間は3時間らしい、出なければ1日は大丈夫のようだ」


「セーフティエリアが無いからね、30階層まではボス部屋が休憩所代わりよ」

「1日なの?出るまでじゃ無いのかな?」

「誰も確認してないから定かじゃ無いんだ」


1日と読んでテーブルを広げ休憩モード!

宝箱より食い気が優先!食事にする、時間は昼の2時頃お腹空いた


「先へは進まないの?」

「転移陣が10階毎だからなぁ┅20階層へ戻るか?30階層へ進むか悩むね?」

「最初話してたでしょ?後でゆっくりドロップ品を蓄えるって」

「そうよ、全然採取してないよ?薬草に果実もあったのに!」


「そうだな┅┅別に攻略は考えて無いから戻りながら肉と果実や薬草をたんまり稼ぐとするかな?」

「ミノタウロスの肉は高級品でしょ?それとサーペント肉も、美味しい肉を沢山取れるなら言う事無いわ!」


そうだよねぇ~♪ミノタウロス肉は牛の高級品でサーペント肉は淡白で柔らかく色んな料理に使える高級肉だ!

魚やエビにカニも魅力的だよねぇ~♪

時間停止のバッグは11個、特大4つと大4つ中も3つだ、後は普通?のが大4つに中4つとアイテムBOXに最悪空間収納で全て収納出来る

バッグ多いな┅┅


普通のバッグ大に買い取り品をまとめて入れると後で楽だしな

マジックバッグを多く持てて良かった!

盗賊のアジトは美味しいからこれからは積極的に盗賊狩りはしよう


お腹が満たされイヨイヨだ!


「さぁ!チャコの宝箱を開けるぞ」

「何が出るのかな♪」

「「「ワクワク~♪♪♪♪」」」

«アタイのだじょぉ!下がって!下がって!ブヒヒヒィ!»


空間収納から大きな宝箱を出して開ける┅┅罠は無い


ピカッーッ! うわぁ!

「みんな!離れろ!」


凄く光って眩しい!


«ブヒッ!これ!これ!ブヒッ!»


チャコはお構い無しに宝箱の中に入ってしまった?

そしてなんと!閉めてしまう┅┅


シーン!とした空間┅┅

皆は呆気に取られ何も言えない

残された宝箱をジッと見るみんな


いったい何があったのか?


ゆっくりと宝箱が開く┅┅?

そして白いモヤが立ち込めドライアイスのモヤみたいに一面に広がる┅┅┅チャコ?


モヤの中から少女が現れる、しかしその姿は精霊と同じ半透明だ


『ウフ♪完全体にはまだ進化が不足だわ~♪主?主には見えてるでしょ?この姿はまだ精霊体よ♪』

「チャコなんだな?完全体だとヒトと同じ様に体を持つのか?」


『うん♪この箱には霊玉が納められてたの、それを取り込んで進化したのよぉ♪もう一回取り込んだら完全なの、でもこのダンジョンには1つだけだった┅┅

だから一緒の時は今まで通りの姿かな♪』


「そっか、完全体のチャコは今の姿なんだな?」

『どうかな?このおっぱい主は好き?お尻も?』

「好きだよ!綺麗な顔だな?」

『ウフフ♪主の顔を参考にしたの♪カラダはシンシア、これで完璧よぉ♪』


はぁ~性格はチャコのままなんだな?ふてぶてしい!それにアザトイ!俺の好みを知ってやがる!

でも凄く可愛くて綺麗だ!スタイルも言う事無し!

しかし不思議な生き物達ばかりだ

進化かぁ┅┅┅俺もなの?


そしてチャコは元の姿に戻るべく宝箱から出て俺の隣に来て抱きつきキスした?その瞬間シュルシュルッと変身!


でも┅┅なんか違うんだよなぁ?


「これがチャコなの?白?」

「前と違うわね┅┅白毛がなんか凛々しい感じね?」

「全然違いますよ!前の姿より綺麗ですよ!チャコちゃん♪」

「子ブタから太ったフィル?違いますネェ~?」


「良く見てよ、変わったよね♪

大きさと部分、パーツが違うし?それに目は前と違って大きくて金目だよ、耳が茶色から銀色だし、小さいのは同じだけど┅

指が全然違ってるよ?長くなってしっかり掴めるんじゃないか?

尻尾も1本尾っぽが小さいまん丸モフモフで体全体がモフモフじゃん♪」


そう!子ブタ姿からカピパラ風に変わってるけど!

毛並みが短毛だけどモフモフで真っ白!お尻が前より大きい?

カワイイ!顔も鼻先が長くなってるから子ブタ顔じゃなくなった

カピパラだねぇ~♪


皆はカピパラを知らないからピン?と来ないみたい♪


カピパラの白毛でモフモフ♪

尾っぽがオマケの毛玉みたいで決まってる!やっぱ美人顔だ!


«ふぅ~疲れたぁ~半分進化だからねぇ┅もうブタとは言われないのは良い事よ»

「ん?喋り方も変わったんだ?なんか大人っぽいな?」

«ウフ♪でしょ?能力も上がったの、年はそれなりだから当然よ»


「チャコ様は何歳なんでしょう?」

«えっとね?3?4だったかしら?»

«サバ読むな!5000年は過ぎてるだろ!5300歳だったか?»


「「「「「えっぇぇええ!」」」」」


「そんな歳なのか?」

«聖獣は大抵1000年以上ですよ♪私は教えませんけどね♪フフフ»

「エリザはなんと無く分かるけどね、じゃあクロもスゲェ爺さんなんだな」

«主!私は爺さんでは無いぞ!まだまだ若いのだ!»

«フン!私の歳を教えておいて!失礼しちゃうわね!

アンタも同じでしょ!それにネコの姿なんて!猫を被るとはアンタよ!»


えっ!やはりクロも進化前なのか!それにネコじゃ無いんだ!


«この姿を気に入ってる、前は酷かったからな┅┅いずれ変わるから今はこれで行くのだ»

«主に嫌われ無い様にするのよ!一応賢者なんだから!»

«もう言うな!それ以上言うならお前の事をバラすぞ!»

«フン!痛み分けね!良いわ»


う~ん?何やら因縁が有るのか?

はぁ~神獣や聖獣は理解不可能だな┅┅神の使いとかだけどね


「ケンジ様┅ちょっと良いでしょうか?」

「どうしたの?」

「チャコちゃんの事で少し┅」

「チャコがどうしたの?」

「あのですね┅┅私の記憶が正しければチャコちゃんは多分ですが┅┅」


なになに?なんなの?


「チャコちゃんは正式な神様ですよ?」

「はっ?神!どういう事?」

「ボンヤリ見えた顔やお姿は生命神ヴィラン様そっくりでした」

「えっ!えっぇぇええ!どういう事!ヴィランって男だよ!」


「はぁ~あ?男?神々は全員女神様ですよ」

「イヤイヤ!それは無い!だってモームは爺さんでガムレムは筋肉隆々の脳筋バカでヴィランは研究者みたいな奴だぞ!」

「あのぉ?何の話しでしょうか?」

「神が全員女神ってのはあり得ないんだよ!」


「おかしいですね┅古くから神々11柱は女神様ですよ?

まぁ創造神様だけはお爺さんでしたが女神様だったのを見ましたから┅┅あっ!あの時の男の方々!もしかして┅┅」

「なんかこの世界の神扱いはおかしいぞ?」

「ならば教会へもう1度行かれたらお分かりになります

像は創造神様以外は女神像ですから」


なんと言う事でしょうか?

これは絶対に見ないと!

それにしてもチャコが神と同じだと?まぁ聖獣だからなぁ┅

でもヴィランは男神で下界では女神かぁ┅空想の女神像だがなぁ?

それに似てる?何だかなぁ┅┅?


そう言えばチャコの能力を把握してない、そればかりかクロもだ!

エリザは分かるよ、フェニックスだからなんと無く知ってる

しかし┅┅┅クロとチャコねぇ?

フィルはフェンリルだからこれも知ってる、それにまだ子供だ


そうなると森の家にいる連中はとんでもないなぁ┅あっ!

そう言えば小さなドラゴンみたいなのも居たな┅┅

ちょっと不安┅┅怖いかも?


はぁ~知らん知らん!はぁ~

教会で確認だな、それとアイツ等に聞かないと!



なんなんだよ!ばかぁ!



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る