世界樹救出!

空には無数の星が散らばってる

あの2つの月も何時もの様に見てるのかな?

草原には光虫が飛び交い幻想的な景色を演出してる


そしてその景色を見ながら風呂に浸かってるのは俺1人

最近1人で風呂に入るの無かったなぁ┅┅ん?チャコ?


チャコは何時も一緒に入る

彼女達とは入らないのが不思議なんだよねぇ

俺が先に出ると一緒に出るんだ、だから拭いてあげると喜ぶのがカワイイんだなぁ~♪


チャコは見た目子ブタだがよ~く見ると全然違う

耳が短くて目がクリクリして大きい、そして毛が柔らかくピンク色で分かりにくい

肌で誤魔化されるが結構毛深い

シッポもブタキュンじゃなくて真っ直ぐ、短いけどね


皮膚は肌色では無くてピンク色に近い茶色も珍しい

手足は2つに割れてると思うでしょ?

ちゃんと5本指で短いから分かりにくいけどカワイイ!

その短い指で肉を掴み食べるんだ

変わった生き物┅┅┅ブタで良くね?


一番懐いてるのか離れないし側に居る、クロは距離を置いて見てるがチャコを尊敬してる伏しが有る


フェルはフェリスにべったりでエリザはソフィア好き好きだ

アンとリンは俺に首ったけで直ぐに顔を擦り付ける


«ブヒッ!主?アタイ進化するかもだじょぉ~♪»

「えっ!チャコが進化?孟獣から何か別のにか?」

«何かは知らないじょ!でも進化の兆しだじょぉ~»

「何かが必要なのか?」


«お願いだじょぉ~この先にダンジョンがあるんだじょ!そこに連れて行ってぇ!ブヒッ!ブヒッ!»


「そのダンジョンにチャコの何か必要なのがあるんだな!

よし!連れて行くから!チャコは家族だ!頼みは飲むさ!アッハッハハ!」

«あるじぃ~♪好き♡»


そうして行き先が決まった!


「何よ!1人で風呂なんて!」

「壁で遮るなんて卑怯よ!」

「どうして今日はそんな事をしたんでしょうか?」

「ほぇ~!じゃあ何時もは皆さん一緒ですかぁ~♪羨ましいですぅ~ケンジさんのオールヌード!みたいですねぇ~♪フッフフン♪」


女4人で入ってるけど凄い様子だよね?

これは覗かれたらヤバイ奴だ!

凄い美少女と美女がハダカなんだよ?

それにお戯れで乳揉み合戦とかしてるし┅┅

マリアンヌさんのおっぱいって破壊力が凄い!

お尻もブリンブリン!


治ったアレには凄く毒なんだけど?一緒に入る気マンマンなんだよねぇ

俺、この先持つのかな?

ガオーッ!ってならないかな?


それを期待してる彼女達ってどうなの?良いの?

俺の貞操が守れるのか?

どうしてもロマンチックにDTは卒業したいんだ!

好き同士と結ばれるってのが夢だったから┅┅┅青臭い?フン!


「これは!凄く美味しいですぅ~♪それになんですかぁ?この料理は?」

「ハンバーグだよ、それとこれはポテトサラダ、このポテトフライもどうぞ」


「この料理┅┅なんだか懐かしく思いますねぇ~むか~し食べてたような┅┅」


これは記憶の欠片?イヤイヤ!それは無い!多分隔世遺伝子がそう思わせてるのかな?

実際はこの世界で産まれた事になってる筈だからね


でもなんで5歳で孤児として見つかったんだ?

その前はどうしてた?

これはガルーダさんに確認しないと!あっ!世界樹!

忘れてた┅┅┅でもチャコが気になるしなぁ┅


『ケンジさま~♪やっと町から出ましたね♪これから一緒ですぅ~♪』

「ニア!チトにリリも!ご免な?放って置いて、シルフィは?」

『シルフィ様は世界樹様の所へ、何でも他の精霊様達が集まってるとか』


「それはホント?じゃあ精霊王も?」

『ハイ!大精霊様や王様が集まってるらしいですよ』

「俺┅行かないと不味いかな?」

『どうでしょ?』

『遠いですよぉ?』

『無理は駄目なのです!』


「創造神からも言われてんだよねぇ~行かなきゃっとは思ってる」

『創造神様!ヒャア!ケンジ様はやはり!』

「違うから!これは考えないと」


こうパッと行ってパッと帰れたら良いのかな?

やはり転移だよね?転移┅┅

どれどれ?【転移】!


あっ!できた!瞬間移動じゃない!やった!


「おおーい!夜中に何してるの!」

「いつの間に?」

「ベッドから消えましたよ?」

「見てましよぉ~あそこに突然現れましたぁ!」

「アハハ!転移魔法だよ!できたんだよ!アハハ!」

「「「「転移魔法!」」」」


あんなに出来なかったのにアッサリ出来たな?

これはガルーダさんの仕業だね!

ならば行かなくちゃ┅┅だね?


「明日の朝から森へ行ってくるよ、だからみんなはダンジョン目指して進んで」

「ダンジョン?」

「アリアダンジョンですぅ~♪フィンゲル子爵領のダンジョンですねぇ~♪」

「へぇ~そんなの有るんだ」

「でも私達冒険者じゃ無いわよ」

「それは大丈夫ですぅ~♪私が居ますからねぇ♪」


「どうして?」

「ウフフ♪私は神官ですよぉ?それも1級神官ですから冒険者ギルドは何も言えないのぉ~

逆らうと治癒して貰えなくなりますからねぇ~だから領主でも逆らえないのぉ~よぉ!」

「それは教会の圧力と横暴よね?」


「教会に嫌われたら困るのは誰でしょう~ねぇ~♪ウフフ♪」

「なる程ねぇ、冒険者達は怪我するのが仕事みたいな物よ、治癒院を使えないと不味いわよね」

「それに凄く高くされたりしたら困るもの」

「ポーションだけではねぇ、お金掛かるもんねぇ」

「だからダンジョンへ入る許可を貰えますよぉ~♪」


なんだか狡い気もするがチャコの為だ目をつぶろう!


「直ぐに戻るから大丈夫だよ、それに3人なら問題無いだろ?」

「ええ、それは問題無いわ、でもマリアンヌのレベルアップはどうするの?」

「それもダンジョンで一気にやれる、パーティーにすれば経験値が振り分けられるからね」

「そうか!ケンジは経験値必要無いんだもんね!私達がレベルアップするのね♪」


「ん?ケンジさんの経験値?どうして?」

「良いから!さぁ!寝よう!」


と言ってもなぁ┅

なんで自分の部屋で寝ない!

マリアンヌさんが居るのに!駄目だろ!


「この馬車は凄いですねぇ~♪空間拡張の部屋?なんですかぁ~?そんなの聞いた事ありませんよぉ~でも居心地良いですぅ~♪フフン♪フフン♪」


なんとまぁ?性格なのか?このおおらかさ?

全部受け入れちゃうよこのヒト?

大物?お馬鹿?なんだかなぁ~?


早速朝から転移して森の家へと移動した、ニア達も一緒にだ


『ウフフ♪凄いですね?一瞬で来ました!』


イヤハヤ!前と全然変わってた!

妖精達の楽園とは聞いたが凄い事になってる

そして神獣や聖獣達も伸び伸び過ごしてる様だ


「ニア?世界樹の場所を教えてくれ」

『あの先ですよ、ずっと真っ直ぐ行った所!』


千里眼と索敵で見ると地図となる?なんだこれ!


【全方位マップ】千里眼と索敵に気配察知、魔力感知~統合して作ったスキル

敵意もしくは悪い事を考えてる相手は赤いマーク表示 黄色はまだ敵では無い 青は味方


これは凄く助かる、地図として先が見える、確かアニメでもこんなだったな┅┅活用してねぇ!


そう!俺はすっかり記憶の優位を使ってない!

料理くらいだ、魔法や素材にモンスターとか記憶を使えばもっと簡単に出来るのに!

ドンマイ~♪愚かな俺!


地図に大きな木が表れた、無数の青マーク!これは精霊達

しかし世界樹の表示がおかしい?

黒く表示されてる?なんで?


転移!シュル!おお!


目の前に巨大樹が!これが世界樹とは!デカイ!

頂点が見えない~い!首が痛い!


『なによ!やっと来たわね!』

「おお!シルフィ!いたのか?」

『いたのかじゃ無いわよ!手遅れになったらどうしてくれるのよ!』

「何を怒ってる?生理か?」

『バカァ!精霊がそんなのするか!』


見回すと凄い大勢の精霊に妖精が集まってる


『ケンジ?アナタを待ってたわ

世界樹様を助けてあげて 』

「精霊王か┅┅なんで俺なんだよ」

『アナタしか無理なの┅┅創造神様が教えてくださったのよ?ケンジなら治せるって』

「ガルーダさんか┅確かに言われたよ?世界樹の所へ行けってね、それがこれなんだな?

この世界樹は弱ってる、枯れる手前だよ」


『やはり┅┅ケンジ?あの祠へ入りなさい!私達は入れないの、アナタなら入れるわ』

「なんでヒトの俺なんだろね?神は関与しないと言うが間接的に関与してやがる!クソッ!使いぱしりじゃん!」


文句垂れながら祠へ入ると弱々しい声が聞こえた


『お主が使徒か?我をどうする?』

「どうもしねえよ!俺は行けと言われて来ただけだ!何も聞いてないぞ!」

『フフフ┅┅そうか┅┅お主┅┅ヒトでは無いな!頼みを聞いてくれんか?』

「なんだよ!」

『お主のオーラを解放してくれんか?』

「良いのか?この辺り吹き飛ぶぞ」

『ヨイヨイ、まぁ精霊達や妖精達は吹き飛ぶだろうがな?フォッホホ!』


「ちっ!なら教えないとな!おーおい!おまえ達!どこか隠れろ!吹き飛ぶぞ!」

『優しいのだな?』

「フン!当たり前の事だろ?じゃあ解放するぞ!良いか!」


ブォォォオオー!体から紫色のオーラが全身を包み込みそして金色の光となった

その光りは辺りを照らし世界樹の周りが照らされる程

精霊達はその力に震え怯えてる

妖精達は吹き飛び何処かへ?

世界樹の葉がポトポト落ちて丸裸!根元は葉っぱで積もってる

それから葉がみるみると息吹き新しい葉を揺らしてる

木肌もスベスベとなって艶を出し根が走る!

早送りを見てる様だ┅┅


「もう良いか?」

『フフフ!ウォホッホホ!我復活!感謝するぞ!』

「復活?あんなんで良かったのか?」

『十分過ぎるわい!ほれ?見るが良い!花が開いておるじゃろ?』

「どれどれ?おお!白い花が満開!桜に似てるな!」


『ケンジ!なによこれ!』

「なんか復活したとか言ってるぞ?そしたら花が咲いたとさ」

『ありがとう!ケンジ!アナタはなんて素敵なの!』


抱き付く精霊王!おっぱいが当たるちゅうねん!

柔らかい!お尻も手が!ええわぁ~♪


『皆の者よ!我は復活した!そこのケンジの力が蘇らせてくれた!

彼を讃えよ!崇めよ!ヒトではなく神の化身様じゃ!』

«おお!化身様!»«化身様が顕現された!»«ケンジ様!»


おいおい!俺はヒト!そんなじゃ無いぞ!


『ウフフ♪ケンジ?どう?私と子を作らない?天子になるのよ?アナタの子が天子から神へとね?ウフフ♪』

「ありがたい申し出だが遠慮するよ、まだそんな甲斐性が無いんでね」

『そう┅┅待つから!ずっと待つわよ、私の初めてはアナタだからね?ウフフ♪好き♪』


はぁ~なんで精霊王が欲しがる?

そりゃそのカラダは魅力的だよ?

おっぱいも好みだしお尻も好き♪

でもなぁ┅俺はヒトで彼女は精霊だよ?

上手くは行かないと思うよ┅┅


『ケンジよ!話があるぞ!祠へ入るのじゃ』

「なんだよ?」

『フフン!ケンジに我の実を与えようぞ、この花が散り実となる頃にまた来るが良い

そしたら全部を摘んでくれないか?放っておくと腐って落ちるだけじゃ』


「世界樹の実って美味しいのか?」

『アッハッハハ!美味しいだと?初めて聞かれたわい!そうか食べるのか?』

「だって木の実だろ?美味しいなら良いけどな」

『ククク┅アッハハ!愉快じゃ!お主は変わっておるのぉ、それとも何も知らんのか?』


「俺は転生者で異世界からの魂だぞ!この世界を知らないのは仕方ないだろ?今は勉強中だ」


『ほっほほう?異世界からの転生者┅┅それなら多くが転生しておるが?』

「俺は前世の記憶が有るんだ、それにガルーダさんが赤ちゃんから産まれるんじゃ無くて成人したままこの世界に落としたんだ」


『ほう?創造神様直々にその姿で落としたとな?

だからその力を持っておるのか?じゃが何故マナを産み出しておる?それは我の力と同じじゃ、それと精霊の力だぞ?ヒトでは到底無理な事を?』


「知らないよ、俺はアフロディアからこの森に住む事を世話されたんだ、ガルーダさんは落としただけだがな」

『なんと!アフロディア様が!』


「他にも神々が世話しまくってるぞ、大きなお世話なんだがな!お陰で能力の加減が難しいんだよ」


『┅┅┅それは贅沢な悩みじゃな?神々が世話するとは┅』

「なぁ世界樹の爺さん?俺はこの世界に来てまだ5年にもならない、知らない事が多すぎるから教えてくれよ」


『そうか!ならばお礼としてこの場所を自由に使うと良い、それとヨイショ┅┅その部屋も自由にな?中の物は全部ケンジにやるから好きにするんだな』


スゥーッと開いた木の壁に部屋が現れた

その中には書物や武器に武具等多くの物が溢れてた


「良いのか?」

『ヨイヨイ!お主は転移が出来るのじゃったな?それなら空間収納に全部納めよ、ここには誰も来んと思うが魔族や魔人は入れるやも知れん、用心に持ってたが良い』


「魔族は滅んで無かったのか、魔人も居るのか」

『魔族は滅んだが生き残りが多いのじゃ、魔人はダンジョンに隠れ潜んでおる、それに愚かなヒト族が魔落ちして魔人となるのじゃ、悪魔も静かにしとるがこの先どうじゃろうな?』


「へぇ~悪魔も居るんだ、天使が居るからか?」

『天使は知っておったか?そうじゃ!天使共が間違えば悪魔が成敗する、創造神様がそうお作りになった』


「ふぅ~ん、なんでも知ってるんだな?何年くらい生きてるんだ?」

『我はもう2万年の時を生きとる、確か古竜も永く生きとるぞ』

「古竜ってエンシェントドラゴンかな?」

『知っておるのか?』

「ああ、俺の家族だよ、今は世界を見てくるとか言って旅してる」

『はぁぁぁああ?古竜が家族じゃと?なんでそうなる!アヤツは古の者達が崇めて治まってた筈じゃが?』


「それは違うぞ、ルタルニア国だったか?その神殿で封印されてたんだよ、生贄に聖淑女と言う巫女を添えてな」

『なんと!ルタルニア国はアヤツを裏切ったのか?

それで滅んだのじゃな?聖淑女は神の使いとされてるがそれを生贄とは┅┅』


「その生贄も家族になってるぞ、423歳の少女だがな」

『┅┅お主と話すと驚く事ばかりじゃな?その少女には会えるかな?』

「ああ、暇になったらみんなで見に来るさ、世界樹は珍しいからな」

『フフフ!アッハッハハ!そうか!珍しくて見に来るか!アッハハ!愉快じゃ!ホンに面白い奴じゃな?それに可愛い!

これから末永く頼むぞ!』


「ああ頼まれた!それじゃ俺は行くよ、これからダンジョンに行かないとだからな」

『ほう?どこのじゃ?』

「リンデルン王国のフィンゲル子爵領でアリアダンジョンだよ」

『何故そんな所に?』

「家族に孟獣がいて進化するって言うんだ、そしてそのダンジョンで必要なのが有るらしいからさ」


『孟獣とな?┅┅┅古の聖獣様┅┅なんでケンジが!』

「いやぁ知らない内に紛れてたんだ、他にもフェニックスやフェンリルに聖猫とかね?」

『みな家族なのか?』

「そうだよ、それに森の家にはもっと居るぞ、シルフィに任せてる」

『ちょっと待て!シルフィとは精霊じゃな?家?森に?そこにも聖獣様が?』

「ああ、神獣も沢山居るぞ、助けたからな」


『はぁ~なんと!ヨイヨイ後でシルフィとやらに聞くから

して孟獣様が進化するとな?それは凄い事じゃ!我も立ち会いたいくらいじゃぞ?

きっと素晴らしいお姿じゃろうな?フフフ♪』


子ブタからの進化だぞ?

きっとイノシシみたいな奴だよな?どうしようかな?

デカクなるだろうから町は入れないぞ、困った┅┅


まだ知らないチャコの進化の先を

そして孟獣が何かも知らない

世界樹爺さんは言った!

古の聖獣と┅┅格が有るならチャコは最高位の聖獣様

そのお方が進化するのだ!普通では無いのだが?



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る