スペンデル伯爵領都スペンサー町 Ⅱ

はぁ~今日はもう何もしないでおこう┅┅疲れた


『ルナルシャ姫!』

「違います!ソフィアです!」

『これは覆せない事実なのですぞ!あなた様は唯一残った正統な皇女様、今の女王は紛い物なのじゃ!ハイエルフにとってヒト族の血が入った者が女王だと笑わせるでない!』


「そう┅┅やはり叔母様が┅┅」

『あの者はどさくさに紛れて女王の鍵を得おった、それからは帝国に好きに殺られ大地は荒み精霊様達は居なくなった、そして世界樹様も諦められて自ずから枯れ為された┅┅最早┅』


「私は先代の子で今はもう関係無いのです!それにエルフの国が滅びようと知った事ではありません!追放されて奴隷となりこの身で分かりました

ヒト族の中にはどうしても受け入れて貰えない者達がいると言う事を、そして本来エルフ族は森と大地を守り世界樹様と生きる種族

それを贅沢の為にヒト族と手を取り世界樹様の身を売るなどと!

そして騙され国を滅ぼす切っ掛けとなるなんて

私の帰る場所はあの里ではありません!

帰る所はケンジ様の元だけです

シルシャさんもこの宿が唯一の場所では無いですか?

お孫さんの未来はこの場所、この国ですよね?決してあの腐れた里ではないでしょ?」


『┅┅┅┅┅┅姫様はそれで良いのかのぉ┅┅確かに世界樹様が無いあの地は不毛┅┅何を持って里と言うのか┅┅』


「世界樹様はエルフ国だけでは無いのです、死の森グランバル中央にそびえてなさいます、ケンジ様は世界樹様から呼ばれてますがまだ行かないと仰ってここにお出でです

近い内に私も彼の世界樹様にお会いする事でしょう

その時に聞いて見ます、エルフ国の事や世界樹様の事を」


『おお!あの伝説の世界樹様の元へ!じゃが?今なんと?確かケンジ様が呼ばれておる?何故じゃ!たかがヒト族ゴトキが何故呼ばれるのじゃ!』


「はぁ~アナタはこの王国に住んでいながら種族差別するのですか?それにここは宿ですよね?

主にヒト族が利用すると言うのに」

『それはヒト族から金を絞り取る為ですのじゃ、従業員をエルフにしたら鼻の下を伸ばしたヒト族が泊まりに来る様になって、馬鹿な連中じゃ、エルフの女を騙そうと来おって愚かな者じゃ』


「もう良いです!何も話す事はありません!忘れて下さい!」

『姫様┅┅┅無念ですじゃ┅┅』


っとまあ殆どソフィアが対応したんだが面倒くさい話だ

だから貴族や王族とか関わりたく無いんだ

本人よりも周りが許さない、結局己の欲や見栄なんだけど┅┅


空気が重く皆もはしゃぐ気は無くなり静に過ごした

ソフィアの笑顔が痛々しく思え誰もが早々と寝てしまった


「おはよーございます!」

「おはよ┅┅シルニヤちゃんは元気良いね」

「ハイ!お婆ちゃんとお母さんが元気なくて心配なんです

だから私が元気一杯でないと!」


「そっか元気無いか┅┅でも直ぐに元気になると思うよ」

「そうだと良いですけど、あっ!朝食運びますね!」

「手伝おうか?」

「大丈夫です!従業員の皆がする仕事ですから」


シルニヤちゃんの父親は?


「ねぇ?お父さんは?」

「お父さんは私が産まれて直ぐに亡くなりました」

「あっ!ご免なさい」

「良いんです!全然知らないし赤ちゃんの時ですからお父さんってのもピンと来ないです

ここは女の子ばかりで男のお客さんと話す事も少ないんですよ」


「それもご免なさい!」

「アハハ!良いんです!お客さんはなんか違う感じですから」

「でも俺と話してたら不味く無いかな?これでも男だよ?」

「ぷっ!アハハ!やっぱり違う!」

「そうなの?でも俺から遠慮しないと駄目だよね、話してくれてありがとう!じゃあ美味しい食事を待つとしよう」

「アハハ!面白い!」


彼女はとても可愛らしい女の子、ハイエルフの美貌はまだ幼さで隠れてるが十分綺麗だ

それにまだ13歳なのにおっぱいも見事に育ってる

あれは母親と同じかそれ以上の美貌とスタイルに豊かなおっぱいとなるだろう

後5年もしたら┅┅俺は46歳


ジジイの色惚けと笑われるだけかな?歳は取りたく無いものだ


朝食メニューは白パンと具沢山のスープにオーク肉をスライスして焼いたオーク肉エッグ?

玉子が乗ってたからそうだろう

野菜にブロッコリーみたいなのが添えられてたから名前を聞いたらブランコだって┅┅┅┅おい!


このネーミングセンスにはがっかりだ、魚もそうだし野菜もだなんて┅┅

トマトがトマルだと!キュウリがキュキュット?洗剤か!

レタスはタストでタマネギがタマギル┅┅┅勘弁してくれ!


覚えたくも無い!フン!俺は俺で行くぞ!何がタマギルだ!クソッ!


今日は買い取りを済ませないと、それに商業ギルドで話を聞かないと駄目だな


「町へ出るよ」

「最初はどこへ?」

「冒険者ギルドかな、買い取りに時間掛かると思うよ」

「二手に別れるってのは?」

「そうだね、俺は1人で冒険者ギルドかな」

「私がお供します!」

「じゃあ私とフェリスね?」


「じゃあお金を渡しとくよ、服とか買い物したら良い」

「そうね、下着は要らないけど服は欲しいかな、それと雑貨とかも欲しいかな?」

「冒険者ギルドが終わったら商業ギルドへ行くよ、その後は市場かな」

「じゃあ市場で落ち合いましょ!」


と言う訳で来ました冒険者ギルドへ!パチパチバチィ!

決まりのウェスタン扉ではなく解放された扉だとは!

予想を斜めから裏切るのか!


ふんふん?やはり多いねぇ、それに酒を飲んでるのも多い

何で冒険者ギルドってのは酒場を中に作るのか?不思議だ?ねっ!


「ご用は?」

「実は冒険者では無いのですが買い取りはできますか?」

「ええ、買い取りは誰でも出来ますが冒険者でない場合はお安くなりますよ?」

「それは知ってます、帝国でも25%取られました」


「帝国ですか、でもここでは15%です、どうされますか?」

「助かります、量が多くて困ってたんですよ、この後商業ギルドでも買い取りして貰おうと思ってるんです」

「商業ギルドですか?そんなに有るのですね?」

「ええ、帝国から来る途中で倒した魔物が多くて、アハハ」


「冒険者登録はしないのですか?」

「この伯爵領は王都へ行く途中なんです、冒険者登録は王都でしようと皆で決めてますから」

「王都ですか┅┅分かりました、こちらへどうぞ」


案内されるのだが┅彼女も可愛い!それにスタイルも抜群だ!

冒険者ギルドの受付嬢は大抵が美人だと評判だよね~

ムフ♪見事なお尻をプリプリさせてモッコリと歩く後ろ姿!

タイトスカートに食い込む尻の割れ目が!


これは少し大きめのサイズにしてるからか?ピッタリだと線が見える、だから彼女はわざと緩めのスカートなんだな┅┅┅あざとい!


ヒップ95くらいか?括れてるから大きく見える

背丈は160cmくらいで小柄、痩せていても胸はDカップ+だね

栗色の髪が可愛らしさ倍増で小さな顔は整ってる、美人だね!


「ガヤンさん!買い取りですよ!」

「おう!サラちゃんか?買い取りにここへ来るとは珍しい」

「量が多いそうです」

「承知した!おう!兄ちゃんがそうか?俺はここを預かってるガヤンだ、解体も有るのか?」

「いえ、全部買い取りでお願いします」

「わかった!ここに出しな」

「う~んここ一杯になりますよ?」

「構わねえ!多けりゃ片付けるさ、おおーい!てめぇら出て来い!仕事だぞ!」


奥の部屋から5人出て来た

ではお構い無しに出しますよぉ~


魔物専用収納から出すは出します!

オーク30体、オーガジェネラル15体、ワイルドボア25体、スモールボア30体、ワイルドボーン30体、ロック鳥15羽、ハーピー8体、ジャックスネーク15匹と


「オイオイ!オーイ!まだ出すのか?」

「これでも半分行って無いですよ」

「えっ┅┅無理だ!これだけでも無理だぞ!」

「そうですか、じゃあ後は商業ギルドかな」

「なぁおめえさん、もしかしてAランクとか隠してねぇか?」

「隠してはいません、多いのを先に出しただけです」


「なら高ランクの魔物も持ってるんだな!」

「ええ、ランクは良く知りませんが強い奴ならあります」

「はぁ~冒険者なら魔物のランクや素材を勉強しとけ!それが収入に大きく左右されるんだぞ」

「それは良い事を教わりました、やっぱり冒険者登録して講習とか受けないと駄目ですね」


「はっ?おめえ冒険者じゃ無いのか?」

「ええ!まだです!一応商人のマネゴトはしてます、商業ギルドには登録済みですよ」

「めぇったな、悪いがここまでだ、そして俺からのお願いだが良いか?」


「ははん?さては高ランクの魔物ですか?」

「悪い!出来たらウィルドボアはねえか?それとレッドサーペントだ」

「デカイイノシシと赤いヘビですね?確か何匹か収納してました┅┅ああ!あった」

「ヒャア!助かるぜ!出してくれ」


あらよ!っと出すともう大騒ぎ!

ウィルドボアは全長15m、レッドサーペントは全長30mする大物

初めて見る職員は見習いか?

悲鳴をあげてる

そして何事か?と多くの冒険者達も来てまぁ大変!


「このイノシシは小さい方ですしヘビもそんなもんです、大きいのは別の収納だったと思います、このヘビ毒を吹いて変な奴ですね?イノシシもこんなに太るって馬鹿ですよね?アハハ」

「オメェ┅これはAクラスのモンスターなんだがな┅それをイノシシとヘビって┅┅」

「ん?何か言いました?じゃあお願いしますね」

「そうだな┅悪いが明日の昼で良いか?それならキッチリ査定出来てるしこのワイルドボーンは肉屋に高く売ってやる、良いか?」

「明日の昼ですね?了解しました」


まぁ減ったから良いか、後は商業ギルドと残ったら薬師ギルドだな


気持ち良くシンシアとギルドを出て手を繋いで歩く、彼女は何も言わず黙ってたがニコニコしてた

何が嬉しいのやら?終始ニコニコしてる、今もだ!はて?


(これはデートと言うのですね♪柔らかな手の温もりが伝わります┅┅はぁ~幸せとはこんなに満たされるのですね┅┅ケンジ様♪)


冒険者ギルドでは?


「ねぇ?サラ?さっきの子!凄くイケメンじゃなかった?」

「ああ!あのヒトね?スッゴク綺麗だったわよ!女の子と間違えたもん!あんな顔したヒトがいるのね?」

「何してたの?」

「買い取りよ」

「等級は?」

「冒険者じゃ無いのよ」

「「はぁ?冒険者じゃ無い!」」


「珍しいわよね、でも帝国から来たって言ってたわ、それに王都で登録するんだって」

「なによそれ、ここで登録しても同じなのに」

「でもそれだと登録し直しになるわよ、だからかな、この町は直ぐに出るとか言ってたし」

「もう!良い男は直ぐに出て行くのよ!残りはカスばかりよねぇ~」


好きに言いますなぁ~残念!


「おい!さっきの子!すげぇ綺麗だったぞ!」

「ああ?あの銀髪の2人か?」

「この町じゃあ珍しい髪だな、しかし綺麗でスタイルも良かった」

「しかしなぁありゃお貴族様じゃねえのか?」

「下手したらヤバイぞ!」

「あんな女と仲良くなれたら最高だがな!」

「寝言は寝て言え、誰がおめえみたいなオークなんか振り向くか!少しは痩せろ!」

「けっ!そう言うおめえだって痩せすぎだぞ!スケルトンみたいだ!その内臭くて鼻が曲がるかもな!ガッハッハハ!」


暇な冒険者はこんなもんでしょうか?昼前から酒を飲んで依頼を受けないなんてお馬鹿ですよねぇ~


「おい!サラちゃん!大至急領主様に連絡してくれ!」

「どうしたんですか?」

「ヘっヘヘ!とうとうレッドサーペントが出たんだ!」

「本当ですか?でもそれはあのヒト?」

「そうだ!彼のケンジとか言う奴だ、おまけにウィルドボアも持ってやがった、これで伯爵からの頼みも叶えたな」


「ギルマスには?」

「後で良い、それより伯爵が先だ!」

「はい!」


「いやぁまさかランクAのモンスターがポロリと出るなんてな!ありゃ他にもSクラスとか持ってるぜ、てぇした奴だ!」

「えっ!そんなぁ!」


(Sクラスのモンスターってワイバーンとかヘビモス┉┉それをあのヒトが?はぁ~逃がした魚はデカイのね┅┅)


一方ソフィアとフェリスコンビ!


「この服良さそう♪」

「それで5着目ね?ソロソロ他へ行きましょ」

「ハ~イ!次は雑貨屋さん?」

「ううん、武具屋さんに行きたいの」

「武器を買うの?」

「欲しいのが有るのよ、見るだけになるかも知れないけどね」

「それなら私は投擲用のが欲しいかな」

「行きましょ♪」


服を5着ずつ買ってシンシアにもワンピースを3着買ってた

彼女は小柄だがスラリとしてるから何を着せても似合う筈と決めて買ったようだ┅┅流石!


「へへ┅なぁ俺達と遊ばねぇか?」

「良い事しようぜ!」

「気持ち良い事を教えてやるからさぁ!へへへ」

「大人しくついて来いよぉ~痛い目は嫌だろ?」


お決まりのチンピラ達、手を出してはいけない相手だとは全然思ってない

それよりも飛びっきりの美人が2人、そして金も多く持ってるとあって浮かれてる


「黙って無いでなんか言えよ!」

「怖くて何も言えねぇんだ!ククク、脅せば漏らすんじゃねえのか?ガッハハ!」

「そりゃ良い!漏らしたら脱いで貰おう、そのおっぱいは犯罪だからな!ヘッヘヘ!」


すると音もなくキラリと光る物が通った?

その後は無残!頭の天辺に有る筈の髪の毛が無い!

そして4人のチンピラがズボンをストンと落とす


「随分とお茶目さんですね?路上でハダカですか?」

「たまに居ますよねぇ~ハレンチな露出狂が、でも4人もだと汚いですね?」


シュン!ビシュ!ビシュ!


ああ!なんと言う事でしょうか!

あの貧相なパンツが落ちて汚いモノがぶら下がってます!


「こら!公衆の面前で何をやってるんだお前達!大人しくしろ!」

「これは違うんだ!俺は何もしてない!そうだ!この女がやったんだ!」

「うるさい!なにを馬鹿な事を!これでお前達は鉱山送りだな!馬鹿な奴等だ」

「「「「いやだ!違うんだ!」」」」


ありゃ引っ張られて行きました!

明るいのにフルチンは駄目でしょ!目が腐る!


商業ギルドではすんなり買い取り出来て査定が済んだら口座へ入れておくとの事

便利ですな!アハハ!次は!

薬師ギルド!残りを片付けるぞ!


「フフフ!オークキングが丸ごと!遂に運が向いて来ましたね!これならオークションでも鼻が高いですよ!ケンジ様様です!」


オークキングは肉は最高級で睾丸はとても貴重!それに皮や牙に目玉と多くの部位が素材となる

それも高価格で買われる

そもそもオークキングはこんな綺麗に倒せない

大抵がボロボロで売れる物も少ないのだ

傷1つ無いオークキングなんてのは奇跡と言える品だ


「たのもぅ!」

「なんだい?いやに元気良いねぇ」

「買い取りをお願いします!」

「ギルドへ直接かい?珍しい坊やだね?」

「魔物と薬草にポーションですが宜しいですか?」

「フッフン!ポーションねぇ?坊やが作ったのかい?」


「まぁ暇つぶしに作った物です、下級ポーションと中級ポーションと魔力草とヒール草です」

「魔物はなんだい?」

「何が良いですか?」

「そうだね、依頼してたポイズントードとか有ればブラックサーペントとかだねぇ、なければ買い取りはしないよ」


「どこに出せば良いですか?」

「へっ?ああポーションかい?それならここにお出し、薬草もだよ」

「いえ┅魔物は?」

「持ってないなら良いから早くポーションをお出し、私ゃ忙しいんだよ!」

「だからポイズントードとブラックサーペントですよね?どこに?」


「┅┅┅本当に有るのかい?」

「ええ」

「こりゃたまげた!冗談で言ったのに、坊や?何者だい?」

「そんなの良いからどこ?」

「ウヒャヒャ!こっちだよ」


地下に広い倉庫みたいな場所に通された、そこにポイズントードとブラックサーペントをスルリと出すと驚く婆さん


鑑定 ブリエル・スペンデル

ドアーフ族 320歳


えっ!スペンデルって伯爵の?


「驚いたね!こんな綺麗な素材は初めて見たよ、どんな倒し方をしたのやら?フム┅┅」

「これで良いかな?」

「上出来だよ、坊や?薬草を見せてご覧」

「これだよ、かなりの量を持ってるよ」

「これも上等だねぇ、新鮮で魔力が抜けて無いし扱いも丁寧だよ、恐れ言ったねぇ、坊や?名前はなんと?」

「ケンジだよ、こちらはシンシア」

「シンシアです、ドアーフのお婆様は伯爵様の?」

「フフフ、鑑定持ちかい?ドアーフ族だよ、それと伯爵は孫だよ」

「ヘェ~貴族がギルドで働いてるんだ、変なの」

「アッハハ!そうだね?変なのさ!アッハハ!愉快だねぇ!」


このお婆さんは先々代の領主婦人で錬金術に長けて魔術師でも有るそうだ

受付は道楽で相手するのが楽しいらしい┅┅質の悪い事で


「しかし驚いたね、坊やくらいなら冒険者なら精々D級だよ、それなのにAランクを倒すなんてねぇ、そしてこのポーションは下級でも中級並みだよ?この中級も質が良すぎるねぇ┅┅坊やは隠してるけど相当な能力者だね?

まぁ良いさね、変に目立つのが嫌なんだろ?

私も同じだから分かるよ、でも用心するんだよ?

能力者は目をつけられたら厄介だからね?私ゃ伯爵ん所とは距離を置いてる、誰にも言わないよ

王都に行くなら薬屋へ行くと良い、この手紙を頼むよ」


一方的に喋って金と手紙を渡すと奥へと消えた

面白いお婆さんだ、でもなんか好きだな

あんな貴族も居るのか、初めて知った喜びだね♪


お金は金貨300枚と白金貨1枚、高いのか安いのか全然わからん!

これは言われた通り勉強だな!

ガヤンさんに感謝!


「市場へ行く前に教会に寄りませんか?」

「教会?そう言えば言ってたな┅┅教会で会えるとか」

「教会での祈りは聖女の能力を押し上げるんですよ♪」

「ヘェ?そうなの?じゃあ行こうかな」

「ハイ♪」


手を繋ぎ恋人みたいに歩くとなんか胸が熱くなる

そう言えばこんな事は初めてだな

女の子と手を繋ぎデートするなんて┅┅┅

これからでも遅く無いのかな?

青春の甘い時間なんて俺にはなかったよ┅┅

出来なかったが正しいのか┅┅

後悔と言うより無念かな?

普通に若い時を生きて無かった

友達と馬鹿騒ぎとか┅┅友達がいなかったしな


恋人なんて諦めてた、喋れなくなって固まるだけの男だった

知らぬ間に大学生で周りにけしかけられ嫁に求めた

何度か振られそして就職が決まったら向こうから来た

彼女の打算に乗った結婚だが浮かれたね♪


こうしてシンシアと恋人みたいにしてるのは楽しい♪

やり直す事が嬉しく思えたのは初めてだな┅┅これで良いんだよな?そして心から愛せば良いんだよね?

素直に誠実に真っ直ぐ見れば良いだけなんだよね?


アフロディア?俺は正しく生きてるのか?

これで良いのか?

答えてくれ┅┅┅



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