巨大湖フェルナリィ

皆が寝静まった深夜、目が冴え眠れない┅┅┅

外に出て夜空を眺める

あの月が見てるような気分になるのは何時も2つの月を不思議そうに見るからか?


森を出てからフェリスとソフィアに出会い次々とアクシデントに見舞われた毎日

そして伝説の魔獣達、神獣と聖獣にも出会ってシンシアとも┅


森にいる時は自分の事だけをしてたからか気を揉む事はなかった

今は触れ合う仲間が多く自分の事だけとは行かなくなり気を揉む事ばかり


前世では女性と話す事が苦手で、おっぱいばかり見る癖で良く思われなかった


これは性癖なのか?女性と対峙すると初めにおっぱいを見てそれから顔を見る

話してる時にお尻もチラチラ見るから変態と思われても仕方ない


そもそも欲が強く興味はあっちばかりのDT男だから自然と目が向くのは悪いのか?


今は3人の美女とハダカで一緒にお風呂に入る事を思えば成長したものだ


そう言えば結婚当初は嫁が嫌がってたなぁ┅┅しつこく求めるから

毎日夜の営みを何度もやるから呆れてたんだよなぁ

子供が出来てからは流石に一回だけだった┅┅好き者


後悔してるのは【優しく】してやれなかった事

仕事ばかりして帰ればエッチばかりしてろくに話しもしなかった


『私はアナタのダッチワイフじゃ無いわよ!いい加減にして!』


とか言われたなぁ┅

盛る事ばかりでなんも考えてやれなかった┅┅最低だね


嫁にヤキモチとか嫉妬とか無かったなあ┅┅

知らない男と仲良く話してるのを見ても何も思わなかった

見てたのはおっぱいとお尻だけだった、夜を想像してる自分しか無かったなあ┅


思えば最低で酷い旦那だと思うよ

体だけの嫁扱いに彼女も辛かっただろう┅┅でも悦んでた?のか?


仕事も頑張ってたけど評価は低かった、足を引っ張る同僚が多く良く騙されたっけ

でも後輩の莉菜ちゃんは何時も一緒で俺を庇ってくれた

良い娘だった┅┅おっぱいも綺麗で括れが細くお尻がふっくら

可愛い顔に似合わないスタイルだった


彼女とは不倫したかも知れない、否!したかった!

能面の嫁より可愛く笑う彼女の方がもっと人間らしく付き合えただろう┅┅┅これも後悔


【早く口説けば良かった】


子供達とも遊んだり話したり少なかった

嫁伝いにしか聞いてなかった

中学受験やYuchbarになりたいとか直接は聞いてない

顔も思い出さないとは┅┅親失格だな


がむしゃらに思い描いた何不自由無い家庭と満足な毎日は結局自己満足で思い違いばかり


今ならわかる、総て後悔しか無い事を

普通に生きて普通に暮してたら良かったと┅┅

悔いの無い人生は結局普通に生きる事だと思う

その普通がとても難しい事だと思わないのが【人】なんだろう


多くの間違いや挫折に哀しみを知ってやっと普通に辿り着くのかな?

優しい人ってのは多くの事を経験してからなれる事なのかな?


この世界で普通は無理だ、何故なら命が軽く魔物なんてのが居やがるし、身分制度に文化が低い


だから悔いの無い生き方は強く逞しく負けない精神と体が必要だ

愛した者を守れる強さ、弱い者を助ける強さ

そして物を言う財力、金が無いと助けられない場合がある


奴隷なんてのが普通の世の中だからその覚悟も必要だ

助ける為に金を使う場面があるんだ、ソフィアとフェリスみたいに


好きに生きろと言われても我が儘は駄目でしょ!

俺の頭と心を自分が思う正しさで生きるだけなんじゃ無いかな


冒険できる世界なんだ、それを好きに生きる事で俺の世界にすれば良いと思う

始まったばかりだ、前世で叶わなかった事を実現すれば良い

今はそう思う事にするかな┅┅


«主?眠れないのか?»

「クロ┅┅お前は賢いし物事を知ってる、だから教えてくれよ、この世界は俺を受け入れてくれてるのか?」

«フフ┅主が悩むのは仕方ない、異世界なんだから、主の世界とこの世界は大きく違うと思われる、しかし主は特別な何かを持って落ちて来た、その事だけでもこの世界のコトワリに逆らってる、私は主の下に仕えられて嬉しく思うぞ»


「神々の世話で変な事になってるのはわかる、まだこの世界のヒト達と触れ合ってないし3人だけだ、彼女達も特殊だから良くわからない、このまま生きるしか無いんだろうなぁ┅」


«主が考え思う事をすれば良い、そんなに悩む事も無い、面白いと思えればそれで良いのでは?»


「┅┅そうだね、悩んでも答えは出ない事だしな、ありがとうクロ、また相談に乗ってくれ」

«何時でも»


荷台の部屋へ戻ればベッドには何時もの様にハダカで寝てる3人と2匹┅┅┅クソッ!

ええい!おっぱいにお尻を揉んでやる!こうだ!モミモミ┅


ああ~良い感触~♪張りがある弾力と柔らかさ~♪

お尻もプリンプリン♪撫でて擦って掴む┅┅ムフフ♪

おっぱいもプルンとしてモミモミ

綺麗な小粒ちゃん♪ツンツン


はぁ~情けない┅どんなにしてもフニャフニャって?


心の問題かな?好きだけど愛してはいない?

イヤイヤ!愛おしく思ってます!

はぁ~寝よ┅┅


朝から賑やかな事で┅┅毎日の事

ホーンラビットやスライムが結界に弾かれ死んでますがな┅

チャコさんや?ホーンラビットを齧るのは止めなさい!

解体するから┅┅生は駄目だよ!


なんやかんやと朝のルーティンを済ませ湖へと向かう

快適馬車はでこぼこ道を進むと久しぶりに魔物に遭遇!

それもロック鳥の群れ!良し!


直ぐに構える3人娘と無自覚オジサン┅┅┅だよね


«ブヒヒィ!唐揚げ!空から唐揚げ沢山!ブヒヒィ!»


ハイハイ┅┅茶色の塊にしか見えないのか?


見てると先頭のロック鳥が敵判定したのか攻撃に転じた

3羽が急降下して襲ってくる、それを素早くソフィアが弓で対応!

しかし上手く交わされ雄叫びを上げる

ピキキィィイイ!


シンシアとフェリスが風魔法で迎える ウィンドカッター!

後ろの奴に当たり羽が切れる、そして落下

先頭が大将さんなのかな?一回り大きいし巧みに交わす術を知ってる

ソフィアは弓を辞めてレーザーショットを放つ

すると見えないのか綺麗に頭を撃ち抜いた

フェリスも残りを撃ち抜く


3羽が落下すると群れは向きを変えて一斉に逃げた


バタバタと足掻く羽を弓で撃ち抜かれた奴にシンシアが能面の顔で留めを刺す


「ううう┅┅まだ慣れません」

「命を刈る事に躊躇しては駄目!魔物を狩ってこその冒険者なのよ!」

「コイツは敵になった、だから討ち果たしたのよ、それに経験値は魔物を倒さないと得られないのが世界のコトワリなの!」

「分かってはいるのですが┅┅」


シンシアはまだ生き物を殺す事にためらってる

聖女だからかお優しい、だがそんな事では生きては行けない


この命が軽い世界では仇となる

情けは無用!敵は始末するしか無い、シンシアも理解してるが慣れるだろう

何せスパルタ教育の師匠が2人もいる


俺は見てるとしよう、女同士が一番だ┅┅┅無責任?


チャコのヨダレに負けて解体作業をチャッチャッと済ませ肉の塊を収納する

ロック鳥は羽、口ばし、足、肉が素材となる

内臓も食えるがこの世界では食べない、勿体ないが棄てる┅┅鳥レバーは好きなんだがねぇ


内臓は多くの魔物に当てはまる事で大概が毒を持つ、だから食べない、しかし!ロック鳥の内臓には毒が無いんだ!

レバーは美味しいのに┅焼き鳥


落ち着いたら流行らせてやる!鳥レバーに焼き鳥!

俺はタレ焼きより塩焼きが好き♪

それで一杯!最高!

はぁ~何時になるやら

因みにフェリスはバーベキューの時に串で刺したロック鳥が大好きだ、これは焼き鳥も行ける!


密かな楽しみが増えた♪ククク


暫く行くと光る何かを見つけた!

あれは水に反射した日差し

湖に違い無い、やっと着いたのか?


«湖ですよ»

「ホント!あっ、あれね!」

「うわぁ!綺麗!」

「本当に凄く広いわね」


水平線みたいに湖面の先が見えない、それだけ大きい湖だと分かる


「向こうの岸が全然見えないよ!」

「キラキラしてとても綺麗ですね!」

「もっと近くに行けば全体が見えるわよ」


段々と近付き湖畔に落ち着いた

これはファンタジーの世界ならではの光景で俺には精霊や妖精が見えるから尚更凄い景色だ


『ケンジ様!ケンジ様!』

「ん?この声は?」

『ニアです!やっと会えました!好き!好き!』

「ニア!久しぶりだな!どうしてここに?」

『今まであの森で神獣様や聖獣様のお世話をしてましたがやっと解放されてケンジ様の元へ!』


「それは悪かった、全部丸投げしてごめんなさい!」

『イエイエ!良いのです!とても有り難い事ですから!』

「えっと?その子達は?」

『ハイ!この子はハニー族の子でこっちはアクア族の子です、私達はケンジ様に仕える為に来ました』


「仕える?どうして?」

『それはケンジ様の元なら早く天使へ昇格するからです』

「そうなの?」

『『『ハイ!そうです!』』』

「まぁ良いけど大丈夫なのかな?」

『ウフフ♪私達はケンジ様以外は見えませんし小さいですからね?』

「そうだけど┅シルフィは知ってるのか?」

『シルフィ様が推挙されたんですよ!そうで無ければ族長は許可しません!』

『私達はケンジ様を慕ってますから┅┅』

『全妖精族はケンジ様に助けられ感謝と尊敬してます、そしてお慕いしてます┅┅ポッ』


ポッって┅┅20cmの姿、おっぱいがしっかりと揺れてるけど┅

相変わらずのハダカ仕様!

とても可愛くてセクシー♪だけど!┅┅┅ロリコンじゃナイヨ


妖精3人が加わり更に賑やかになった

クロ、エリザ、フェルにチャコは精霊や妖精が見えるし話せるから騒がしい


3人娘はジト目で羨ましそうにしてる

確かに精霊や妖精が周りに飛び交ってるのに見えなくて話せないのはもどかしい


「良いわね!私達は除け者みたいで辛いわ」

「見えると良いのですが┅┅」

「契りを結べば見えるし話せるのよ!ケンジ!結びましょ!」

「イヤイヤ!そんな事で簡単に操を棄てるな!それにフニャフニャなんだぞ!」


「「「ケンジのイケズ!」」」


どこでそんな大阪弁を┅┅

それを言うなら意気地無しだよ


「この湖には何がいるの?」

«魚は豊富ですね、エビリンは大きなロブロブがいます»


ロブロブ?もしかしてロブスターなのか!


「エリザ?ロブロブってのはこれくらいの奴か?」

«ええ、30cmから大きいのは1mはします»

「ヒャア!ロブスターだ!それは是非とも捕まえなくちゃ!」

「そのロブロブってのは美味しいの?」

「フッフン!エビリンの王様だぞ!プリプリした肉で甘いんだ!煮て良し!焼いて良し!ホッペが落ちる旨さだぞ!」

「へぇ~!それは捕まえないと!」

「食べたいです~♪」


«ブヒャ!エビリンの王様!食べる!ブヒャ!ブヒィ!»

«フッ!ロブロブは深い所にいるぞ!簡単では無い!»

«そうね、釣るしか無いでしょう»


「フフフ♪罠を仕掛けて大量ゲットだぜ!」

「「「罠を!」」」

「そうだよ、カニも罠で捕るんだけどロブスターでも行ける筈だ、俺は仕掛けを作るから皆は釣りをしててよ」

「「「ハ~イ!」」」


ロブスターの釣り餌は魚の切り身を付けて釣る

他のも釣れたら良しとしよう

仕掛けはカゴを作って一晩置いとく奴だ

これでウシシ♪だよ~ん!


カゴは10個仕掛けて置く

明日の朝に引き上げ又仕掛ける!

目標高く100匹!

1mするなら大きなカゴにする!

待ってろよ!異世界のロブスター!


「キャア!釣れたけど!怖いわよぉー!」

「ハサミは弱いから陸で竿をポンポンすると外れるよ!」

「私も釣れたわよ、ポンポンね!」


これは良く釣れる!俺も釣るぞ!


いやぁ!凄い事になった!

釣り大会の様で競って釣り上げるがロブスター以外にも魚が釣れる

きっと誰も釣りなんてしないのだろう


サバリン、ジャゲ、カンパチーノ

アジシ、アユリュ、ヤメヤ?ヤマメかな、イワリュ、これはイワナだね

エビリンも岸近くに沢山いた

ここは宝庫じゃないか!

ムフフ♪食べるのが楽しみぃ♪


夕方まで釣りをして辞めた┅┅

非常に疲れたが楽しかったし面白かった

そう言えば昼めし抜きで無我夢中だったな┅┅┅ゴメン



早めの夕食は決まり魚臭い体をお風呂で癒す

バーベキューにすると決めてるから後は楽だ

ニアとチトにリリも食べる事が出来る様になったらしい

シルフィの影響だね┅┅良いの?


楽しいバーベキューの始まりだ!

ロブスターの塩焼きは絶品だった

だって1m越えの大きさの身だよ!

臭みもなくプリプリの歯応え!

皆は黙って武者振りついてた!


優しい風がそよぐこの場所は何故か幸せな空気に満たされてた

精霊と妖精が集まり清らかなキラキラが周りを照らしてたから┅┅



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