魔法のお話し
「美味しい!柔らかくて甘い肉汁がたまらな~い!」
「ワイバーンの肉を初めて食べるけどこれは病み付きになるわね」
「とても美味しいですぅ~♪ホント!柔らかくて~♪ウフフ♪」
「これでワイバーンも討伐対象に決まりだね、見かけたら狩ろう!」
『モグモグ┉┉ワイバーンを食べる為に狩る?モグモグ┉良いけど!モグモグ┉何者!モグモグ┉』
«おかわりだじょ!もっと!ブヒッ!»
«ちゃんと噛んで食べろよ、いっぱいあるから!贅沢な奴だ!»
«ソイツは魔力を得る為に喰らうんだ大目に見ろ»
«チャコはまだ覚醒前よ、沢山食べてレベルを上げれば早く覚醒するんだけど»
«ブヒッ!アタイは直ぐに覚醒できるじょ~今は肉だじょ!ブヒッ!»
ん?チャコの覚醒?なんだそれ?
孟獣ってのが正体不明なんだがねぇ?
覚醒したらこの愛嬌は無くなるのかな?それはなんだか嫌だな
「エリザ?チャコが覚醒したら変わってしまうの?」
«いえそんな事はありません、この子はずっと変わらない姿ですよ、覚醒するのは能力です»
「チャコの能力は治癒と癒しだよな?」
«それだけでは有りません、私の能力と似た様なものです、ですが覚醒すると神に近い能力となります»
「チャコが神に近くなるの!そんな!」
«ウフフ♪今も神に近いですよ、孟獣とはそのような存在ですから»
「コイツがねぇ?子ブタにしか見えないけどなぁ?」
«ブタ言うな!ブヒッ!»
「アハハ!ゴメン」
«古の姿ですから仕方無いのです、覚醒すればお分かりになるのですが»
「へぇ~じゃあ期待するとしよう」
聖獣だよな?神に近い獣の能力かぁ┅フェルはシルバーフェンリルで神獣、エリザはフェニックスで聖獣、クロは聖猫で聖獣
進化や覚醒するんだろうね、魔物だし能力半端ねぇし┅┅
「じゃあ落ち着いたから魔法について話そうか」
「「「ハイ!」」」
フェリスとソフィアには以前簡単だが魔法について話したがシンシアや愉快な仲間も加わったから改めて話す事にしたんだ
この世界の魔法に対しての知識はとても怪しい事
そもそも儀式で職業やスキルが決まってしまう事が問題なんだけど
先ずは魔法を使う上で一番大事な事は魔力循環と魔力量
そして無属性だがこの無属性は総ての生き物が持っている
何故なら無属性魔法は補助魔法だからだ
世界の常識は無属性魔法など無いモノとして扱われてる
研究者の間では綺麗に別れた意見で独立した属性魔法で強い魔法と言う者と、なにも無い属性だが魔力所持者の証みたいなモノだと言う者
無属性魔法に特別な能力魔法は無いがこの属性が無いと魔法を扱えない
前にも言ったが魔法を発動すると確かに火や水とか出る
それを攻撃魔法にするのは無属性の補助が必要なんだがその事を知る者がいない
多分この事を遠い昔の権力者とかが隠したんだと思われる
貴族や王族とかね┅┅
火魔法では火を手の平にポンと出し魔力を込めれば大きくなる、それを飛ばそうとするとポトリと落ちてしまう
そこで無属性を使い大きくなった火の玉に合わせると魔力量によって遠くへ放ったり威力の強い火の玉となる
無属性を合わせる事で魔法使いとなるのだ
魔法を使う事を学ぶ時に詠唱を覚えるけどそれが無属性付与となって魔法が使えるとなる
この事を決めた過去のお偉いさん達は魔法のカラクリを広めては不味いとして隠したんだろう
平民が簡単に魔法を使える様になれば貴族の存在が危ぶまれるからなぁ
魔力の量で属性は取得出来るし魔力量も涸渇を繰り返せば増える
なんと言っても魔力循環を普段していれば健康だしステータス向上にもなる
「さて、次に光魔法最強を話すね」
「イヤイヤ!なんか凄い秘密を知った様な┅」
「私とフェリスは前に教えて貰ったから属性も増やせたし魔力もよ♪」
「うん!とても良い事を教わって魔法が好きになったの、今は呼吸法で魔力放出量を増やす事を鍛練してるよ♪」
「呼吸法に魔力循環を常時┅┅まだまだ習う事が多いですね┅」
シンシアの潜在能力は高く聖女より魔女になれるだろうな┅
「魔法はイメージだと言ったね?じゃあ光りのイメージとはどんなかな?」
「う~んと┅朝日とか?」
「やっぱり明かりね」
「難しいですね┅雲の隙間から射し込む陽射しがそれっぽいかなぁ┅」
「そうだね、光りのイメージはこの世界では難しいだろうな、だから見て貰ったがイメージ出来る筈だ」
指の先から川に向かってレーザー放射すると川の中に入っていく
「これはレーザーなんだけど川底まで届いてる筈だ、見てごらん」
「あっ!ホント!黄色い線が底に届いてる!」
「火魔法では水に当たったら消えるか爆発するよね?水魔法はねぇ、土魔法も沈むだけだ、でも光りのビームやレーザーは通ってしまうし凄い熱量だから堪らない攻撃になるんだ」
「ワイバーンを射貫いたのはレーザーショットね?」
「うん、射貫いた跡を見れば分かるけど小さな跡で焼けてるんだよ、それも溶ける感じてね」
「それは熱量が高くて火より熱いからなの?」
「火とは比べ様もない熱量だよ、あのお日様と同じくらいかな」
「そんなに!」
「レーザーとビームは同じなんだけど使い方に違いがあるんだ、レーザーは線として扱い易い、ビームは広範囲に使える事が出来るんだよ、簡単に言えばレーザーは細かくビームは太く使えると思えば良いかな」
「じゃあ光り魔法の広範囲魔法は他にもあるのね?」
「上級魔法や帝級魔法は町を消す事が可能だよ、火魔法の帝級も町を消せる、総ての属性魔法の帝級とか上級は凄い威力を持ってる、そして神級魔法はそれ以上だよ」
「神級魔法って┅┅」
「そんなの聞いた事が無いわ」
「┅┅確か王宮魔術師は帝級魔法を得ようとして禁忌を犯したとありました」
「そう、帝級魔法は封印された魔法なんだ、そしてそれが魔法の解釈をねじ曲げた原因だよ」
「でも魔術と魔法は違うんでしょ?」
「魔法は魔術から発展したものだよ、だから詠唱は魔法陣に書かれた文言なんだ、魔法陣を描く事は勉強した者しか書けないからね、勉強して研究した結果が魔法なんだよ」
「ケンジ様は魔術も簡単にするでしょ?魔法陣を勉強したの?」
「アハハ♪勉強と言うか覚えたよ、全部ね、魔術の本に魔法陣図鑑があってそれを全部覚えた、そして陣の文言を俺独自に書き換え作ったんだ」
「ほぇ~それがビームやレーザーなの?」
「違うよ、ファイヤーボールとかの文言を少し弄ったら凄い威力になったんだ、面白いから色んな魔術を書き換えて作ったんだ」
「「「┅┅┅┅┅┅┅」」」
「だから3人には魔法を見せる事でイメージしやすくするから覚えてイメージして欲しいんだ、頭の中に思い描く訓練だよ」
「「「ハイ!」」」
「思い描く癖が出来たら色んな事が可能なんて夢みたい♪」
「そうね!可能性が広がるんだよね♪」
「私にも他の魔法が使える様になるなんて┅┅」
「だから3人には光魔法を完璧に覚えて扱える様になって欲しいんだ、最強魔法だからね♪」
そうなんだよ!光魔法には結界を使って盾を張れるし壁もだ
浄化も広範囲に扱えたらアンデッドや呪いも消せる
回復魔法も上級だと身体欠損が治せる
攻撃、防御、治療が出来る属性は他に無い
最強なんだよなぁ~♪
「皆には魔力循環と呼吸法を完全に会得して欲しい、涸渇法は寝る時にお願い、魔力量増加は必要だからね」
「魔法はわかったけどこれから先の事を教えて欲しいなぁ」
「王国に行ったら落ち着く場所を探そうと思ってる、拠点だよ?そこを起点として冒険の旅をするのが今の目標かな」
「冒険の旅!色んな所へ行くのね♪」
「楽しみぃ♪」
「まだ見ぬ土地を旅するのですね?ワクワクしかありません!」
「だから落ち着く場所が必要だと思うんだ、王国は多種族国家で広くてダンジョンも沢山ある、海にも面していて安定した政治も魅力だよ」
「そうだよね?帝国みたいにトップが変わる度に政治も変わる国は落ち着かないもの」
「早く王国へ行ってどんな国か知りたい!」
「見ないと確信が持てませんから、評判程宛になりません!」
「シルフィやエリザが先に見に行ってるから安心だね、ホントゆっくりと落ち着きたいよぉ」
「でもグランバルの森に棲家があるんでしょ?」
「うん、転移魔法を覚えたらゲートで繋ごうと思ってる、皆にも行って欲しいから」
「死の森ですか┅」
「なんか凄いモンスターとかいっぱいいるんでしょ?」
「モンスター?魔物はいるけど?」
「見た事がないの?」
「そうだねぇ┅ゴブリンやオークにオーガとかいたよ、他もいたけど普通かな」
「「「┅┅┅┅┅┅?」」」
「確かゴブリンを見て子供とか言ってたよね?」
「そうなんだよ!まだ大人のゴブリンに会ってないんだ、オークもだよ、どこにいるのかな?」
(ねぇ?これは認識の間違いよね?)
(うんうん!ゴブリンな子供って言うから森のゴブリンはレア種よ)
(ケンジ様はモンスターを魔物と同じに思ってるんでしょうか?)
(絶対そうよ、常識とか無いから間違ってるのよ、それって良いのかな?)
((ケンジ様ですから~))
なんかヒソヒソ話してる?
早くゴブリンの大人で今の力を試したいけどなぁ┅強くなってる?
ケンジが知ってるゴブリンはエンペラーゴブリンやブラッディゴブリンでモンスター
エンペラーゴブリンは国を滅ぼす程の力と統率力を持ってる
ブラッディゴブリンは死の森特有種族でエンペラーゴブリンの比ではない
ブラッディ種はモンスターの中のモンスターしか存在しないのに魔物としてしか認識してないケンジは普通種の魔物が子供や成長中だとしか思っていない
少し考えれば分かる事なんだが?
残念転生者は無自覚で非常識、そして天然で俗物なんだよなぁ~
今はフニャフニャの分身の事で悩んでる普通の若者かもね?
話しも終わり皆でお風呂に入ってる
夜空にはいつもの2つの月が明るく照らしてる
川面に光る虫は光虫と言う魔物虫でホタルと同じお尻が光ってる
フワフワと無数の光虫が飛ぶ様は昔、田舎で見た光景┅┅
蛍が舞う川で遊び夏祭りでは精霊流しの川に蛍が沢山舞ってた
今は見る影も無い蛍の舞い
この異世界では良く見る景色だが光虫は毒を持っていて迂闊に触れば意識不明になる程の毒を刺す
そこは致し方無い
「ふぅ~とても安らぐわぁ~」
「一緒に入るからかしらねぇ~」
「こんな事が続くなんて夢みたいです┅┅」
«ブヒッ!主のエキス!ブヒッ!»
«風呂大好き!»
«ウフフ♪この姿に慣れてからお風呂は楽しみよ♪»
«フン!従者の癖に贅沢言いおって!だらしない奴等め!»
クロさん?水嫌いを八つ当たりしては駄目ですよぉ~
3人のハダカには慣れて全然恥ずかしく無いし、洗う事も躊躇いなく洗える
背中から胸へそしてアソコも普通に洗ってる自分がおかしいと思わなくなってる
3人はいつも息を荒くしておっぱいとアソコに手を誘いオネダリするんだが?
顔を赤く火照らせ瞳は潤んで終いには抱き付いて震えてる
何がしたいのか?┅┅┅┅ねぇ?
空間拡張してる荷台の部屋には各々の部屋を作ってるけど寝てると全員が俺のベッドで寝てる?
それにハダカで寝るのは┅┅
フニャフニャは一向に兆しを見せないから欲情するのはするけどおっぱいを触ってる今もなんとも思わなくなってる
これは!不能者の感じなのか!
このまま不能で終わるのか!
俺の尊厳を返してくれぇ!
『馬鹿だよねぇ~尊厳は前からあるのに まぁ王国に着けば気がつくでしょ♪ それより山脈の主はどう動くのかしら?フフフ♪』
┅┅┅┅ byeアフロディア
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