死の森グランバルの聖域と変化?

精霊シルフィと中位精霊達が連れて来た神獣と聖獣は無事にケンジの棲家へ着いた

この結界の中は精霊と妖精の楽園となっていて魔力とマナが溢れる場所となっていた


『うわぁ!凄い!なんて素晴らしい所なんでしょ!』

『この神気は?』

『フッフン!その神気はケンジのよ!彼はヒトじゃ無いのよ、それでね?アナタ達はここで好きに暮らしてよ、結界は絶対に破られないから、狭くなったら広がるからね』


『精霊様?我等が住むには勿体ない場所、あのケンジとか言うヒト族の場所と言うのは信じられない!それに精霊様とは仲良しだったのも?』


『そうよ!あのケンジは私達精霊や妖精達が見えて話せて触れる事が出来る変な奴なの

そして女神アフロディア様とも仲良しなのよ

この結界もアフロディア様が施して下さった物よ、だから絶対にケンジを怒らせてたら駄目よ!

そしてアンタ達を保護すると決めたのもケンジよ!感謝しなさい!』


『そうだったのか!あのオーラはヒト族では無かった!

神に近いオーラだった、とても良い薫りと心地好い物を感じた、我等はケンジ様に従う!』


『そんなのは良いのよ、ケンジを好きになったら良いだけ

それとここは死の森だから結界を出たらモンスターだらけよ

食料調達は可能なモノがしてね

アンタ達なら問題無いと思うから』


『フフフ┅それはお任せあれ、ここは湖も有るし林に草原と住むには最適、ありがとうございます』

『ここは精霊と妖精が集まる場所だから仲良くしてね、私はケンジの所に行くから後は好きにして、じゃあね♪』


『『『『『ははぁー!』』』』』


この聖獣と神獣が森に住み着いた事でグランバルは変化を起こす

モンスター達は避け勢力区域が変わったのだ


その為に被害を被るのは森と隣合わせの国々、一番の被害者はガンブル帝国でモンスターに追いやられた魔物達が溢れる事になる

これは因果応報なのか?ケンジ達が嫌った帝国が永い時を魔物に悩まされる事になるとは┅┅


逆にリンデルン王国は魔物が森へと帰り適度な魔物達で冒険者達もダンジョンと少しの間引きで確かな稼ぎを得る事になる

そして帝国は散々進行して領土拡大した国々から攻められ国力が弱くなるのだった


攻め入る魔物と敵対国で国は疲弊して民も離れ国を捨てる有り様

なんと言っても獣王国サデーンの進行を止められず領土は削られる一方だった

あれ程毛嫌いした獣人に負け戦が続く事は何よりも屈辱だった

しかし疲弊して国力が弱くなった帝国に挽回の余地は失く次第にかつての獣王国領土は奪還されるのだった


このグランバルに1つだけ世界樹がそびえる

それは森の中心地で大陸の中心でもあった

そこに精霊達は集い妖精達も住む

そして世界樹は一人のヒト族の名を知る事になる


【ケンジ】と言う不思議な男

この森につい最近清らかな魔力とマナが流れ世界樹はそのお陰で力を復活させた

精霊達が言うにはそれはケンジの力だと┅┅

世界樹はそのケンジに会いたくて精霊と妖精に思いを託す

何故なら世界樹の樹核は乙女だからだ


東大陸の宇宙樹は男核、エルフ国の世界樹は乙女核

まだ誰も会った事の無い世界樹の核はケンジと言うイレギュラーに依って覚醒し始めた

時も同じくかの魔族領でも変化が起きる

この世界では魔族と他の亜人は仲良しでヒト族とも交流があった

あの魔大戦後に魔族の事は受け入れられ多種族国家では普通に魔族も暮らしているのだ


だがヒト族主義の国は魔族を嫌いまだ世界の敵として扱っていた

そう討伐対象として酷い事をやっていたのだ┅┅

その代表格がガンブル帝国

そして愚かにも勇者召喚に踏み切るのはこの後10年後

膨大な魔力が必要とされる召喚術を神の許しなく行う事がどんな悲劇を生むのか?


切羽つまった帝国は考えも無しに勇者召喚を行い国を滅ぼすとは?

そして何故か?

ケンジもそれに巻き込まれる事になる

10年後のお話しではある┅┅







■□■□■□■□■□■□■□




町を避け魔物が多い山沿いを進むケンジ一向、有難い事に魔物達は経験値と肉や素材をもたらし

あのマジックバッグから無尽蔵に出る野菜で豪華な食事を堪能する毎日

そしてやっと最果ての町へと近付いたのだった


「あの城壁が帝国では最終の町なんだな?」

「ええ、あの町が国境越えの為に栄えた町よ」

「ソフィアは来た事が有るの?」

「むか~しね、エルフ国を出てリンデルン王国で帝国のエルフ狩りに捕らえられたの┅┅その時に通ったわ」


「なんで王国で帝国の奴がそんな勝手をしてるんだ?」


「エルフ国はリンデルン王国の隣なの、古くから付き合いがあって友好国なの、でも帝国はエルフを欲しがり不法入国して狩るのよ、あの王国も摘発に乗り出してるけど中々上手くいかなくて┅┅奴隷商人が冒険者崩れと組んでるからね」


「抜け道を作ってると言う訳か┅┅それは王国側にも手伝う輩がいるって事だね」

「欲にまみれた奴はなんでもやるのよ、それが貴族とかでも」

「貴族は絡んでるね?だって私もそうだったから┅┅」

「悪い奴はどこにでもいるさ、でも俺はそんな奴は許さない、ヒトを売買するのは嫌いだからな」


「「ケンジ様┅」」


「2人を買ったのは仕方ない事だから別だよ、それに借金奴隷とかは助かってるんだろ?

帝国の奴隷制度は糞だけど王国は違うと思う、あの奴隷商人のザルトさんも言ってたからな

彼は帝国を出るらしいぞ、王国の王都に兄弟が店を出してて別に店を構えるらしい

他にも商人のおっさんが帝国を捨てるとか言ってた」


「早くこの国を出たいなぁ、そして王国で自由に歩きたい!」

「明日には町へ入るからその時は変身術を掛けるよ」

「用心は必要ね、買い物したら出るんでしょ?」

「冒険者ギルドと商業ギルドとかで素材とか買い取って貰いたいんだ、かなりの量になってるから」


「じゃあ買い取り次第で泊まるかもね、変身してたら大丈夫よ」

「町を見て廻る事はしないから問題無いと思うよ」

「そうね、でもフィルやクロ達は窮屈かも」

「宿でおとなしくか┅でも子犬と猫だしチャコは┅┅まぁいけるかな?アハハ」


「チャコ┅┅どうかしら?」

「子ブタちゃんだから大丈夫よ┅」

«ブヒッ?»

「チャコ!絶対に町じゃ喋るなよ!絶対だぞ!喋ったら丸焼きだからな!」


«ブヒッ!酷い!ブヒッ!信じて!ブヒッ!»


「まぁチャコもそこまで馬鹿じゃ無いでしょ?ねっ?良いわね!」

«ブヒッヒィ┅ソフィア様ぁ!»

«フン!チャコは俺が見てるから安心して下さい、コイツは目を離すと直ぐやらかすから»

«フィルなら大丈夫だろう、私も用心します»

«何か不穏な時は私がつつくからね♪ウフフ♪»


「ウフフ♪皆で用心してるから大丈夫よ」

«ブヒッ!信用ないじょお!ブヒッ!»


「「「«««アハハ!»»»」」」


しかしチャコは皆を楽しませてくれる、有難いキャラだなぁ~♪


ここでも朝に入る事にして近くで野営!

街道から放れてるし山沿いだからキャンプには持ってこいの場所がすぐに見つかる

川の近くで広い場所が見つかりそこでキャンプする


まだ昼過ぎの時間だから設営してからは釣りを楽しむ

やっぱり納得いかない魚ばかり釣れるのだが?

あのジャゲとかサバリンとか┅┅

しかし!エビリン発見には皆が喜んだ!

魚よりエビリン!そしてカニ!

はぁ~魔物カニ?えっ?

デカイ!【シェルトクラブ】?


鑑定 魔物 魔石はソコソコ

素材 甲羅は死ぬとブヨブヨで価値無し 足の先がナイフの材料

なんと言っても肉は最高級品

内臓(ミソ)はポーション材料で痺れ薬になる


「このシェルトクラブの肉は最高級だぞ!エビリンより旨いぞ!」

「やったぁ!ご馳走だ!」

«ブヒッ!ご馳走!ブヒヒィ!»


シェルトクラブを5匹とエビリンは1000匹!手長エビリンも500匹も捕らえた

魚はジャゲを5本とヤマメもどきを15匹、サバリンは塩サバリンにして収納、ヤマメもどきは串焼きでジャゲも塩ジャゲとした

生のジャゲも2本収納する、フライは美味しいからね♪

そしてカニ!コイツがメイン!

4匹はそのまま収納!なんせデカイから~♪


シェルトクラブは体長3m甲羅がだよ、足もデカク食べ応えがある

キャンプならではの大鍋で湯がき真っ赤なカニの塩茹でができた

そのまま食べるのと天婦羅にサラダ!カニ汁とカニ尽くし!

ソフィアとフェリスにシンシアは黙って黙々と食べる!

やはりカニは黙ってしまうのか!

世界共通だとは!


「こんなの初めて!」

「あの魔物がこんなに美味しかったなんて!」

「ウフフ♪ホッペが落ちそうですぅ♪」

«ブヒッ!ングング♪ちあわしぇ!ブヒヒィ♪»

«こんなのがこれ程とは!»

「ん?猫はイカとかカニは苦手じゃなかったか?」


«フッ!それはケモノの猫、私は魔物です!それに聖獣ですから»

「そ、そうか┅猫と言って悪かった、この塩焼きも美味しいぞ」

«ウフフ♪主は優しいですね♪私達をヒトと同じに扱ってくれて┅┅好き♪»

«フェリス様!口が!口がごめんなさい!»

「ウフフ♪良いのよ、アナタはまだ子供でしょ?気にせず沢山食べるのよ?そして大きく強くなってね♪」

«ハイ!ングング»


「食べたら皆でゆっくり風呂に入るぞ、だから汚れるのは気にするなよ♪」

「この┅足が美味しいけど┅どうしても汁が垂れるのよね┅美味しい♪」

「この天婦羅?これも初めてで┅凄く美味しいですね、このつけ汁も美味しい♪」


シンシアは流石に淑女様!なんとも綺麗な食べ方をする

これが優雅と言う事か┅┅綺麗だ

ソフィアもお姫様だからそつなく食べるなぁ、フェリスはまぁそのぉまだ子供だし知らない事が多いから┅┅


カニを堪能して暫くは全員惚けてしまってる┅

動かず余韻に浸ってるのは仕方ない、極上の食べ物とはこんな力があるなんて┅┅幸せ♪


結界の外は忙しくウルフとかゴブリンとかぶつかって死んでいくのが見えるから見えないように土壁を張る

そして風呂の支度をするとソフィアとシンシアが後片付けしてくれた、フェリスは食べ過ぎたのか動けず残念そうに寝てるのが可笑しかった


空に輝く月は相変わらず2つ┅

この異世界特有の月はずっと見守ってくれてる感じ

皆で入る風呂だから何時もより大きくしてる

湯船に浸かってるとシンシアとソフィアが入ってきた┅隠さず?

そしてフェリスも来て4人でゆっくり浸かってる


フィル達も来てプカプカ浮いてるのは何時もの事、クロはやはり水が嫌いだから椅子に座りこちらを見てる┅┅猫は苦手だもんなぁ


寄り添って来るソフィアとシンシアのおっぱいが心地好く腕にあたる、ソフィアの手はフニャフニャを優しく擦りシンシアは顔を胸に預けてる

何時になったら抱けるのか?

3人は既に熟れ過ぎてるのだが?

体を洗う時にあの部分からしっかりとお汁が垂れてる

洗う事を理由に指を入れると喘ぎ感じてるのは欲しくて堪らないいんだろうなぁ┅┅女だもん


ソフィアは立派な大人でシンシアも体は充分大人、フェリスは年齢的にまだ子供かも知れないけど体はしっかり大人

成人は15歳だから今のフェリスは成人になる

出会った時は14歳で未成年、だから性奴隷にならなかったから良かった


今は成人して覚醒したから凄いスタイルと美貌になった、それなのにフニャフニャなんて┅┅

まぁ俺の気持ちは3人を愛してる訳でなく好きだと言うだけ

そして奴隷として買った責任やシンシアを生贄から解放して守る事だから愛してる感情は無い


きっとそれがフニャフニャの原因だと思うけど普通の大人はフニャフニャでは無い筈だ

この世界に落ちて来てずっと森で訓練と鍛練に勉強ばかりの日々で欲情なんてこれっぽっちもしなかった


そのせいなのか?


普通は夢精とかしても不思議じゃ無いんだが?

だから今はこうして3人の美女の6個のおっぱいを堪能する毎日で良いと思ってる

綺麗なハダカを見て触ってじゃれ合うのも良いじゃないか!

これぞ男冥利かも知れないね?

フフフ┅はぁ~


皆とベッドで寝るキャンプとか少しおかしいがこれが俺達のスタイル!

あの馬車も空間魔法で拡張して部屋としてる

そうそう!この空間拡張魔法は転移を繰り返して獲得したスキル

次元収納の発展系も収得した

時空間魔法と次空間魔法


マジックバッグの時間停止機能は時空間魔法を使って作る事に成功

空間拡張は次空間魔法の応用で成し得た産物

馬車の荷台は5LDKの部屋になりお尻が痛いのは解消された

車軸と車輪を造り変えたのも手伝って快適な馬車の旅となった


ゴムの木を見つけた時は声をあげて喜んだね!フフフ♪

しっかりと苗を5本も収納したのはこの旅一番の収穫だった

棲家の土地に植えればゴムが取り放題!便利な物が造れる┅にっ!


さあ!最果ての町!ダレガル町!

帝国ともオサラバだ!



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