ブレンダル領ダカータ Ⅴ
ルタルニアの遺跡から破壊神だった古竜と生贄として繋がれていた聖淑女を連れて戻ったけど?
これは何かの陰謀なのか?
そもそも神である破壊神が封印されてその封印を解く為に生贄を与えるって┉
まぁ破壊神は神々の怒りで封印されたんだから仕方ないとしてもその封印を解いて手懐ける算段をしたのは愚かな事だと思うぞ
確かにシンシア(聖淑女)はすっげぇ美人でスタイルも半端ねぇ!
性格も淑女とは良く言ったものでとてもおしとやかで慎ましい!
そして素直で疑う事を知らない
純真無垢とは彼女の事だな┅
だから助けられて破壊神だったボルガを従えた俺を神様の様な目で見る┅┅┅┅困るんだが?
ボルガもすっかり俺を主指定して従ってるのもむず痒い事です┅┅┅はぁ~
それにチャコは事も有ろうかボルガを子分にしようと偉そうに指図する始末┅┅ドラゴンなんだがねぇ~やれやれ
«ブヒッ!アンタは下なの!アタイのした!ブヒヒィン!»
『このブタ?なんか絡むんだが?丸焼きにして良いか?』
「ダメェ!チャコはブタじゃないし!チャコのお陰であの遺跡が見つかったんだぞ?まぁコイツは少し変わってるから適当に相手してよ」
『そうか┅┅┅少し気になる事を言ってるがそう言う事なら待ってやるとしよう』
«ブヒッ!生意気ね!アタイの下僕よ!ブヒッヒィ!»
「チャコ?ボルガはドラゴンなんだぞ?ヒトじゃ無いからな、それに仲間に上とか下は無いからな、ボルガはどちらかと言えばお爺ちゃんになるだろうし」
«ブ!ブヒッ!ド、ドラゴン!主?ホント?»
「ホントだぞ?ドラゴンと言っても古竜なんだがね、エンシェントドラゴンだ、デカイからヒト化の術で小さくなって貰ったんだよ、町に着いたら服とか買わないとな」
「それホントなのね、でもケンジ様の従者なんでしょ?」
「ああ、ボルガからの要請だよ、だから仲間になって貰った、これから一緒に旅するから、それとシンシアの事はおいおい考えよう、今は彼女自身が混乱してるだろうから」
「はぁ~ホントに┅┅あのね?彼女は行き先も何も無いのよ?400年以上前に生贄として死んだ事になってるの!
ルタルニア国とか無いんだから!
それにシンシアは貴方を主人としてるのよ!
分かる?彼女の事はケンジ様が責任を取るしか無いの!」
「そうよ!なにを馬鹿な事を言ってるの!何も考える事は無いの!
シンシアはケンジ様の庇護が無いと死ぬのよ?
な~んにも知らないか弱い女の子をポイするの!彼女は私達と同じ貴方の女なの!」
「俺の女?┅┅そうなのかな?」
「「「そうなの!」」」
ウンまぁそれは良く分かるけど?
ソフィアとフェリスは好きだし嫁にと決めてる
シンシアが嫁になってくれるなら大歓迎だけど3人の嫁ってのがなぁ┅
そりゃあハーレムじゃ無いけど好きな子と一緒ってのは嬉しい!
このフニャフニャが解決すればだけど┅┅
それにフニャフニャが治ったとして3人を相手に満足させる事が出来るのかな?
元々そっち方面は奥手で38歳になっても経験した女性は2人だけだしな┅┅嫁と初体験の相手だけ┅┅知識は普通に日本人だからかなり有るけどね?AVとかで┅┅
やっぱそのぉなんだ!体の方の満足は絶対条件だよね?ね?
夜の営みが離婚理由とか良く有るしぃ┅俺が3人もねぇ?
トホホなんだよなぁ┅全然自信無いんだが┅┅はぁ~困った
(この子ばっかしは!マッタク!その自信のなさでフニャフニャなんだけど!
なんで固有スキルに絶倫が有るのか考えないかねぇ?それにスキルにも付いてるんだよ?
精力増強ってのも有るんだけど?私達のお節介で1000や2000の女相手は楽に出来るんだよ?
それもモノがモノなんだけど┅┅これが本当の宝の持ち腐れなんだろうねぇ┅┅┅┅残念な子だよ)
┅┅┅┅┅┅ bye創造神
そんな事は全然知らないケンジはソフィアとフェリスとの混浴で毎日悶々とするのだったがそれにシンシアが加わり更に悶々はボルテージをあげる!
これって凄い罰ゲームだよね?
受け入れ体制万全の美女3人がハダカでイチャイチャしてるのにフニャフニャってのは?
絶倫スキルのせいで欲求は人一倍有るから体はもう限界!
無自覚で朴念仁に自己評価最低レベルだから自信なんて全然無い
フニャフニャどうにかならないのおぉぉ!
なんだかんだと有って夕食を食ってお風呂に入る、勿論4人でですよ、シンシアは慣れないからぎこちない手つきでフニャフニャを優しく洗う┅┅駄目なんだなぁ~
ボルガは久しぶりに食べる事を楽しみ満足して寝てしまった
ああ見えてかなり疲れてた様でイビキをかいて寝てる
他の連中はチャコを囲み何やら討論会してるんですよ┅┅
«ブヒッ!言った通りだじょ!»
チャコ
«そりゃあそうだがお前は何もしてないだろ?» フェル
«チャコの能力は優れてるが主を危険な目に逢わせるのは駄目だ、もっと情報を伝えるべきだ» クロ
«そうね、チャコの能力には恐れ入るけどもっと詳しく話さないと駄目ね、次はキチンと情報提示しないと誰も相手しないわよ?» エリザ
«ブヒッ!そんな事知らないじょう!モヤモヤしてたから教えたんだじょう!でもお宝の気配した!ブヒッ!»
«主は欲が無いからなぁ、お宝その物に興味無いぞ?» クロ
«でもあの子の事は主としては嬉しいんじゃ無いのか?» フェル
«ウフフ♪主のツガイとしては中々よ、お宝はあの子みたいだしね♪きっと大事にすると思うからそこは良かったわね♪» エリザ
«ブヒッ!主はツガイを求めてるじょう!これからもっとだじょう、ブヒヒィ!»
«そうよね?主にはもっと良いツガイをつけないと駄目よ!まだヒト族はいないからねぇ♪
ヒト族のツガイ探しは私達が頑張らないと!» エリザ
«そうだ!良いツガイを沢山主に与えるのが役目だ!もっと良いツガイを!» フェル
«フッ┅┅何もわからない癖に┅┅主はお前達が与えるツガイなんかより、御自身で巡り逢う素晴らしいお方が沢山おられる、魔物風情がでしゃばる事ではない!
そんな事より各自能力をもっと高めお守りする事が大事だとしれ!愚か者め!» クロ
««««ごめんなさ~い┅┅»»»»
やはりクロが長として仕切ってる
エリザも賢いが女の子目線が強くて全体を疎かにする癖がある
フェルは子供でチャコは?┅┅┅
うん!知らない
朝から進み遂に辺境伯領へと入った、朝食の時に財宝をタンマリ収納してる事を伝えるとチャコが一番喜んでた
お宝お宝と騒がしかったからね
落ち着いたら披露すると言うとガッカリしてたのを皆で笑った
そりゃ凄い落胆ぶりでそれが可笑しくて仕方なかった
ダカータの町が見える丘に来ると丁度良い時間だったから広い場所で休む事にした
ここからなら夕刻前に着きそうだ
昼食を食べて皆に辺境伯領を越えて帝国を抜けるとリンデルン王国での生活となる事を話した
リンデルン王国は俺達が行くには良い国だと思ってる
多種族国家でダンジョンも沢山有るし広い国だからどこか落ち着く場所もきっと有る
貴族とかには関わらない様にして冒険者として暮らせるなら最適だと感じたからね
この帝国とは段違いだと確信してる
「ケンジ達は冒険者として暮らすのか?」
「そうだよ、少しは商人の真似事もするけど、とにかく帝国を抜ける事が最優先だ、辺境伯領もなるべく早く抜けるよ」
「そうよね、ヒト族主義だから私達には向かないわ」
「私は早く帝国を出たいから領都に留まるのは賛成じゃないわ」
「フェリスの言う通り長居は不味いよな、でも食料とか調達しないと駄目だしね」
「じゃあ買い物を終えたら出るってのはどう?」
「それなら朝一番で入って買い物をすると良いかな」
「近く迄行って野営して朝にって段取りね?」
「取り敢えず必要な物を買って国境を目指そう」
「そうね、国境の前に町があるからそこで最終の食料とか調達すると良いわね」
帝国と王国の間には高い山々が連なり行く手を困難にしてる
山は高く寒い時期は雪を被り真っ白となる
ここから見える山脈がそれになるんだがまだ雪は降って無いようだ
その国境を抜ける道は古くから整備されていて帝国と王国を結んでる唯一のルート
相互条約は通商条約と冒険者が往き来する事を許してる
冒険者ギルドと商業ギルドの力は大陸中に広がっていて情報も速い
魔大戦後の協議で通貨と冒険者に商人の扱いを統一した事が大きい
大陸通貨として統一され国が変わっても使えるのは有難い
まぁヨーロッパ通貨ユーロが世界の通貨だと思えばわかる
そう言う事で休憩後は領都ダカータ町の近くへと向かい野営する場所を探した
ソフィアはエリザからの情報を聞いては指示してクロを膝に乗せてる
フェリスはフェルとじゃれて遊びシンシアは何故かチャコが気に入りかまってる
チャコは甘えて膝に寝そべり頭を撫でられるとコクコクと寝てるんだが?
「シンシアはチャコがお気に入りみたいだね?」
「ウフフ♪チャコちゃん可愛いですよね♪この尻尾もクルンとしてウフフ♪」
「シンシアは変わってるわよね?そんなブタみたいなのが好きだなんて」
「でも愛嬌は一番あるかもね、チャコの目は可愛いわ、でももう少し痩せたら良いのに」
「アハハ!確かに!このプニプニのお腹は残念だよな」
«向こうで盗賊が馬車を襲ってるわよ»
「盗賊?どれどれ┅┅」
見てみると領都の街道とこの道が交差する場所で煙りがあがってる
そこには2台の馬車と争ってる集団が見えた
「ありぁ商人の馬車だな、護衛の冒険者達と盗賊が戦ってるよ、冒険者達が劣勢かな┅」
「それなら助けないと!」
「待って!下手に手を出したら後が面倒にならないかな?領都に引き留められるとか?」
「それは断れば良いかな、命を助けるのは悪い事じゃ無いし、盗賊をのさばらせるのも嫌だしね」
「じゃあ助けましょ!」
そんなでアンとリンに速く行く事を頼んで街道へと急いだ
ボルガがドラゴンになって蹴散らすとか言うのを皆で止めておとなしくしてる様にお願いしたけど納得してない
こんな所でドラゴンなんて迷惑千万!大騒ぎにしかならない!
近くに着くとフェルが飛び出し駈けて行く!その後をフェリスも付いて行き走る!
血気盛んなのは仕方ないがアナタは獣人だからなぁ┅
「なんだこのケモノは!」
「助けに来た!」
「ええい!獣人なんかに用は無い!」
「けっへへ!臭い獣人に助けられてめでたいこった!それでも冒険者なのか?ガッハハ!商品と女は頂いた!おめぇら死にやがれ!」
「くそっ!おい!獣人!邪魔するな!お前なんかに助けられる筋合いは無い!出ていけ!」
「助けは要らぬと言うのか?」
「ああそうだ!獣人なんかに!」
「これでも俺達はC級冒険者だ!獣人の手を借りたなんて恥にしかならない!出ていけ!邪魔だ!」
「そうか┅┅フェル!戻るぞ!」
「ヒェー!どうか獣人さん!お助けを!コイツらの言う事を聞かないで下さい!どうか助けて!」
「フン!アンタは依頼した俺達を見限って獣人風情に頼るのか!」
「おいおい仲間割れか?ククク!所詮C級の鼻垂れ小僧達だ!おめぇらの女は俺達がしっかりと教育してやるからな┅へへへ」
「クロード!助けて!キャア!」
「ううっ!クロード!いやぁ!」
「サリー!ジュン!くそっ!」
「へへへ~良いおっぱいしてやがる┅ペロペロ┅なんだ感じてるのか?このスケベな体は俺のモノを欲しがってるぞ?色男!おめぇの竿はそこらに干しとくがな!アッハハ!」
盗賊達は女性冒険者4人をハダカにして弄んでる
商人の馬車からも6人の女性が捕らえられてる
燃えてる馬車からは奴隷の女性達がおろされその数は15人┅┅
どうやらこの商人は奴隷商人のようだ
6人の女性は奥さんと娘2人にメイド2人と侍女さんみたいだ
女ばかり21人、そりゃ盗賊も頑張りますがなぁ~
盗賊はざっと50人に対して護衛は冒険者パーティー2つ┅┅無理だね
男3人女2人のパーティー2つで50人の盗賊は無理で6人の男冒険者は戦闘不能になった
クロードとか言うのは片足を切られ他も腕を失くしてる
そして女性冒険者達はハダカに剥かれ盗賊達の慰みモノになってるのを男冒険者達にこれ見よがしに見せて楽しんでる
「いやぁ!やめぇてぇ!ヒィー!いやぁ!┅あっ┅┅アッアアン」
「へへへ!コイツ感じてやがる!腰を振ってるのはどうしてかな?ふしだらな女だぜ!ホレホレ!」
「アッアアン~」
「やめろ!サリー!辞めてくれ!」
「へへへ!おめぇの女か?ククク!おめぇのモンより俺のデかブツが良いんだとよ!へへへ!良く見てな!ホレホレ!」
「ヒィー!アッアアン!」
と、まぁ悲惨な事で┅┅
「ん?どうしたフェリス」
「フン!私みたいな獣人の助けは要らないんだって┅┅」
「えっ!それじゃあ命は要らないって事?」
「獣人に助けられたら恥だって┅┅」
«あの冒険者の馬鹿がフェリス様の事を馬鹿にしたんだ!獣人風情が!って!だから何もしないで戻った┅┅»
「そうか、じゃあ仕方ないな、助けは要らないんじゃ放っておくか、でも盗賊は見逃さないぞ、多分あの調子だと片付いたらアジトへ行く筈だ、そこを叩く!良いだろ?」
「ええ!目に物を見せてやるわ!」
«あの盗賊もフェリス様を侮辱した!許さない!»
「じゃあ2人が先に叩いてくれ、後に俺達が続くよ」
「「「「ハイ!」」」」
「だから我が一思いにと申したのに、しかし永い時を経て世界は変わったのだな┅┅┅これは┅」
盗賊団はやはり男を全員殺し女だけを連れてアジトへと向かってる
無傷の馬車に荷物を積めて女21人はトボトボと歩いてる
1時間程して山の中腹に有る洞穴へ着くと中から数名が出て来て女達を中へと入れた
他は荷物を抱えて手際良くアジトへと運び馬車を裏の方へと引いて行った
「あれがアジトだな、エリザ?裏口とかあったかい?」
«ええ!裏にあります»
「じゃあ俺が裏へ廻るとしてクロ、先に潜入して掻き回してくれ、そしてフェリスとフェルが突入だな」
「その後を私が入ります」
「ソフィアは補助を、チャコは┅┉待機!ボルガ?どうする」
「我は主と一緒に行くとする」
「じゃあそれで、絶対無理はしない事、シンシアは留守番してて、こっちに来た奴は任せる」
「ハイ!お任せ下さい!」
そうして盗賊団殲滅作戦を開始!
いゃあ!凄く速く終わった┅┅
フェリスとフェルの進撃は凄かったようであっ!と言う間に片付けてしまった
ソフィア曰く何もする事がなかったってね┅
俺とボルガも難なく始末して中へと進み返り血に真っ赤に染まったフェリスとフェルに出会ったのは直ぐだった
ざっと70人はいた盗賊達は無残な死に様で首があちこちに散らばっていた
「フェリスとフェルはこっちに、少し綺麗にしようね?アハハ┅
クリーン!」
「なんか手応え無しだったけど?これでよかったの?」
«てんで弱い連中でしたね?»
「アハハ!2人が強かっただけだ、でも今回だけだよ、次からは俺が良いと言う迄は無茶しないでね」
「«ハイ!»」
裏には馬車が5台あって御者出来る人も何人かいたから頼み全員乗れて領都へと向かった
アジトにも捕らわれた女性が10人いて一緒に戻った
奴隷商人の奥さんを代表者として頼み俺達はアジトを破壊すると言って了解して貰い一緒にと言うのを断った
これで領都ダカータへ行くのは無しと決めて盗賊が溜め込んだ物をちゃっかり頂いた
金に武器や武具がたんまり、宝石とかもかなり有って面白かったのは悪事の証拠と言える証文が沢山出て来た
これは違法奴隷売買の証文で売った先と売った奴がご丁寧に署名してる
名前を見ればどこぞの貴族が黒幕でどこぞ貴族が買ったのが一目瞭然だった
これは後から来るであろう衛兵さんの仕事を取って置いた
装飾品は貴族の物らしいのには手を着けず飾り剣とかも置いて
誰の物か分からない物を頂いた
それと樽に入った塩や高く積まれた小麦とかも全部頂戴して要らない武器と武具も置いとく
本当は壊したいがアジトを検分して本当の悪を捕らえて欲しいから壊さずその場を去った
「あの冒険者達は自業自得だからフェリスが気にする事は無い
女性冒険者達も謝ってただろ?
体は汚されただろうけど命を拾ったんだ、感謝されるのは当然だよ
冒険者ってのは自己責任だからね
それと商人の奥さん達もフェリスには感謝してた
これでこの件はおしまいだよ?」
「ええ、でも獣人の扱いが帝国は正しいとしてるのが悔しくって┅┅」
「のぉ主よ?我が封印されてた期間にスッカリ世界が変わったようだ、我は少し世界を確認しに行きたい、なぁにドラゴンの姿なら簡単だ、それにホレ?┅ポン!」
えっえぇぇえ!爺ちゃん!
「ホッホホ!この姿なら何も問題無かろう、今まではチト無理をしてたのじゃ、本来の姿はこの通りの爺ぃじゃ、なんせ古竜だからな、ふぅ~体が楽じゃわい」
「ボルガ?それが本来の姿って┅今までは若造りしてたのか┅」
「主が20才ソコソコじゃからな?じゃが話をしたらなんの!なんの!立派な大人じゃった、それならこの姿が良いだろう?フッホホホ!どれ┅儂は世界を見て来るとしよう、暫くは別々じゃが念話は出来る、用があれば繋ぐでな?では!」
そう言ってドラゴンに戻り飛んで行った┅┅┉
«ブヒッ!ブヒッ!ド!ドラゴン!»
「キャア!もう!ボルガ爺の馬鹿!風で無茶くちゃよぉ!」
「漆黒のドラゴン┉┉」
「ふぅ~エンシェントドラゴンってのは本当だったのね、でもお爺ちゃんのボルガが親しみ易いわね♪」
「シンシアは漆黒のドラゴンに何か?」
「┅┅漆黒のドラゴンは守り神として崇められてました┅それが破壊神様だったとは┅┅」
「破壊神は神々の怒りで封印された、それはこの世界の町を破壊したり神域を破壊したからだよ、根は良い奴だけど短気が損したんだね」
「大丈夫なの?亜人差別を大層気にしてたけど?」
「まぁ見て廻ればどんなになってるか知るし、違いを知れば考えるだろ?」
«領都は大騒ぎです、騎士団がアジトへ向かいました、町では主様達を迎えるようです»
「げっ!不味い、逃げよう!」
「「「««««ハイ!»»»»」」」
街道を避け山沿いの道をひたすら走る!
ここは夜も進み領都から遠ざかるとやっと休憩した
「かなり離れたようだ、ここで野営して明日も先へ進もう」
「肉は沢山あるけど野菜が少ないわね」
「どうにかなるよ、さて夕食が先か?お風呂が先か?」
「「「お風呂!」」」
ハイハイ!昨日は風呂無しだったからな、ゆっくり入って┅┅
イチャイチャタイムでフニャフニャをしごかれ身も心もグッタリ┅
何時になったらこのフニャフニャはシャキン!とするのか?
このまま不能だったら?┅┅
イヤだ!こんなご馳走が目の前にあるのに!
アフロディア!助けてぇぇえ!
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