彼女達の事┅┅
「なんか疲れた┅┅」
「ご主人様?どうして?」
「どうかお礼を!私の腕と目を治して頂きました!この恩は命に代えても報う所存です!」
「私もです!帝国を出ると聞いてます、この国から救って下さった恩は命に代えても!」
「待って待って!重いなぁ┅これは俺の自己満足なんだ、それでリンデルン王国へ着いたら奴隷を解放しようと思ってる、だからそんなに思い詰めなくても良いんだよ」
「「えっ!解放!」」
「駄目です!どうか見捨てないで下さい!」
「そうです!それだけは!」
「見捨てたりしないさ、でも奴隷ってのが嫌なんだよ、出来れば対等でお願いします」
「「駄目えぇぇえ!」」
「とにかく!今はまだ知り合ったばかりです、お名前がケンジ様としか知りません、貴族様では無いご様子ですが?」
「そうだね、今は知り合う事が第一かな?俺はケンジで冒険者になる為にリンデルン王国へ向かってる途中だよ、どうしてこうなったのかは俺にもわからないんだ、早く帝国を出ようと思ってたけどね」
「冒険者┅┅でも商業ギルドの紹介とか言ってませんでしたか?」
「ああ、それは俺が何も知らないから聞いたんだ、そしたら紹介するってね?ホント俺はこの国や他の国と言うか全然知らないんだ」
「はぁ?その奴隷とかもですか?」
「奴隷処か常識を知らない、この宿が高いかなんてのも知らないし金の価値を知らない、勉強中なんだ」
「いったいどうして?」
「俺は凄い田舎から出て来たばかりなんだよ、その田舎では買い物とかしないし誰もいなかったからね、自給自足の生活だった、だから何も知らない」
「そんな事が?有るんですかねぇ?」
「それより!2人の希望を聞きたい、これからどうする?将来どうしたい?」
「どうするも何も私はケンジ様をご主人様として付いて行くだけです」
「私は恩を返す事が第一です、あのままでしたら死んでいました、命を助けられた恩はこの命と身を捧げる事です!」
「イヤイヤ!違うよ!助けたのは成り行きでそんなに思い詰めなくても良い、それにさっきも言った様に奴隷とか嫌なんだよ
帝国にいる間は奴隷でいて貰うけど王国では必要無いんだ」
「ムッ!でも解放されても着いて行きます!これは絶対です!」
「私もです!絶対です!」
「はぁ~参ったなぁ、まぁ良いや先の話しより今だ、名前を聞こうかな?」
「どうかご主人様がお付け下さい」
「私も同じくお願いします」
「なんでだよ?君は人狼族の名前でタナリィって名前だろ?ハイエルフの君はルナルシャと言う立派な名前だし」
「どうしてその名を?もしや鑑定をお持ちなのですね?では私の素性を知っての行いでしたか?」
「私の事も?一族は滅び土地も奪われ何もありません、過去の名前は嫌なのです!どうか名前はご主人様の忠誠の証しとしてお願いします!」
「私は国を追放された身です、この名前は全く必要ありません!そして命を頂いたのですからご主人様が与えて貰う名前こそ私の名前です!」
頑固だなぁ┅確かに人狼族は滅び希少種だから名前は不味いよね、それに皇女様の名前も不味い!
ハイエルフだから目立つしなぁ┅
ここは名前を書き換えたが良いかなぁ┅┅┅
でも難しいぞ?ハテサテ?
「わかった┅┅良い名前を考えないと┅┅何か欲しい名前とか無い?」
「イエ何も!ご主人様の名前ならなんでも素敵です!」
「ええ!そうです!ご主人様からのプレゼントです!」
「そうか┅┅人狼だとオオカミだよね┅┅クリッとした大きな瞳と白い毛並みの耳┅髪は銀色で鼻も高く凄い品がある┅┅
オオカミならフェンリル┅┅フェリスとかは?」
「えっ!フェリス!なんて素晴らしい響きでしょうか!フェリス!我が名はフェリス!」
おっ!なんか持ってかれた!なんで!魔物じゃねぇだろ!
フェリスは白く光り眠りに付いた、これは進化覚醒の睡眠ではないのか?
果たして進化なのか?覚醒なのか?目が覚める迄はわからない
「眠ったか┅えっと?ハイエルフの皇女様┅┅235歳って┅金髪の長い髪で┅やはり耳は尖って┅┅ツンとした上向きの鼻が綺麗で┅スタイル抜群┅碧眼の瞳┅やっぱりソフィアとかかな┅┅スレイとかセレスとかもだなぁ┅そうだ!ねぇ?何が得意なんだ?剣とか魔法とか?」
「私は弓術が得意です、魔法は精霊魔法と風魔法です、剣はこの細いレイピアを使います」
「やはりそうか┅┅じゃあソフィアでいいかな?」
「ソフィア!素晴らしいですねぇ~可愛らしい名前┅┅ありがとうございます!」
やはりソフィアは何も持ってかないな、これはヒトに近いからかな?フェリスの場合は獣人で人狼族ってのはヒトよりオオカミ寄りなのかも┅┅しかし自分のステータスって全部を知らないのかな?
「ソフィア?フェリスは寝てるから2人で話そうか?」
「ハイ!ご主人様!」
「えっと!ソフィアは奴隷だができるだけ普通にして欲しい、そのご主人様ってのも無しだ、そうだな?冒険者仲間!パーティー仲間で頼む」
「ええっ!ご主人様と呼べないのですか?ではケンジ様?」
「イヤイヤ!ケンジで良いよ、仲間だからね!」
「ムゥッ!駄目です!これはケジメと言うものです!ご主人様と呼べないならケンジ様です!これは譲れません!フェリスも同じだと思います!」
「仕方ないなぁ、じゃあそれで┅┅それで良いかい?この世界では奴隷がどう扱われるか知らないし知ろうとも思わない、俺は2人に奴隷とか思って欲しく無いんだ、ソフィアはソフィアの意見や気持ちを普通に出して欲しいし生きてる上で先輩なんだから教えて欲しいんだよ、まぁ一緒に居たら分かるから」
「普通にですか?何故そうお優しいのですか?それにケンジ様は独特の薫りと雰囲気です、ヒト族には無い感じがします」
「もっと良く知り合えたら話すよ、確かに俺はヒト族では無い、それと俺の周りには精霊や妖精が集まるんだ、薫りはそのせいかは分からないけどね」
「ケンジ様は精霊や妖精が見えるのですか?」
「見えるし話せるよ、だから友達も沢山いるよ、町だから遠慮してるけどね、ここまで一緒に来た精霊には世話になってる」
「私はおぼろ気にしか見えません、声も囁き声程度、エルフ族でも見えて話せる者は何人もいません、ぼんやりとしか┅┅」
「そうだ!ソフィアの契約精霊だが解放しないか?彼女は仕方なく契約したせいで能力を発揮できないんだ、解放して友達になれば良い」
「解放って?ではケンジ様は私の契約精霊と話せるのですね?」
「ああ話せるよ、あの商会にいた時からずっと話してた、それで知ったんだよ、彼女は風の下位精霊だよね?可愛らしいけど困ってるようだ、昔無理やり契約されて怒ってたけど長い時間一緒にいてソフィアの事を許してる
でも契約してるから力を出せないらしい」
「そんなぁ!精霊契約はエルフ族の決まりなのです、成人の義で相応しい精霊と契約するんです、それが嫌々だったなんて┅」
「あのね?本当は精霊魔法に契約は必要無いんだ、これはヒト族が勝手にそう始めた事が原因でね?それをエルフ族が真似たんだよ、精霊との友好を築いてたエルフ族だったがヒト族の進攻で力が必要となった、でも精霊達は友達以外は何もしてくれないから強制的に契約して精霊魔法を使う様にしたんだ、契約しなくても精霊魔法は強力だよ」
「私は成人の義で契約したのですが最初の頃は全然でした┅┅やはりそんな訳だったのですね┅契約精霊には悪い事をしました┅」
「でも今は精霊さんはソフィアの事を好きみたいだ、解放して普通に友達になればもっと良い関係になるよ」
「ハイ┅┅でも解放はどうしたら?」
「それは大丈夫!友達に上位精霊がいるし大精霊もだ、解放は任せて欲しい」
「はい!全てお任せ致します、良いなぁ見えて話せるなんて┅┅」
「ソフィアもそうなるから、契約の弊害だよ、本当ならとっくに見えて話せたんだよ、まぁ任せなさいって!」
「ハイ!ウフフ♪」
夕食までは時間が有ったから風呂へ入る?なんでなの?┅┅
「お背中流しますねぇ♪」
「ソフィアさんや?なんで?」
「だってご主人様の世話をするのが役目ですから、体を洗わせて貰いますねぇ♪」
「イヤイヤ!自分で出来るからぁ!恥ずかしいだろ?」
「何が恥ずかしいですか?この身は全てケンジ様の物です!どうなされても良いのですよ?夜のお世話もです┅┅」
「イヤイヤ!夜のお世話って┅違う!それは気持ちが大事で!お互いのなんだな!そのぉ!とにかく!良いってば!」
「ウフフ♪ケンジ様はその様な事が嫌いなのですか?」
「イエ!大好きです!そりゃ据え膳なんたらですが!早すぎるって!会ったばかりで駄目ぇ!」
「もぅ!そんなの関係ありません!私はケンジ様の事をお慕い申してます!どうかこの身をお受け下さい」
「それは後々の事で┅┅いいね!」
「もぅ!┅┅┅では体を洗います!これくらいはお許し下さい」
仕方なく身を任せた┅┅
背中に柔らかな感触┅あの見事なおっぱいを押し付けて手で体を洗われるとは!
でもなんで反応しないんだろう?
ピクリともしない┅┅不能?
ずっと反応しないから疑ってるけど?こんな欲情する場面でなんでなんだよ!
ソフィアの様な素晴らしい女性とお風呂してるんだぞ!
本来なら既に襲ってるのが普通なんだよ!
あ~あ!不能なのか!異世界だからなのか!でもなんで絶倫てぇのが付いてるんだ!
「ケンジ様?前も洗いますね┅フッフフン♪スベスベの肌ですねぇ♪ケンジ様って女の子みたいですぅ♪お顔も可愛くて白い肌が際立ってますよぉ♪羨ましいです」
「そうかな┅┅ソフィアだって凄く柔らかな肌で綺麗だよ、髪も綺麗だ┅┅」
「ありがとうございます♪これは?こうですか?フニャフニャですねぇ?」
「なぁソフィア?ソフィアは経験した事があるのかな?」
「それは交尾ですか?交尾はまだです、エルフ族は男が少なくて結婚は早くて15歳くらいですかねぇ?でも私は早くに追放されて国を出てから何度も性奴隷にされそうになりました
ですがどうにか逃げて┅戦う目に何度も遇いました、結局最後は死ぬ運命でしたけど┅┅」
「未経験なのに交尾の事を知ってるのは?」
「それは幼き頃に教わりましたから、エルフの皇女として当然です、でもケンジ様のこれはフニャフニャで交尾は難しいかと?」
「アハハ┅はぁ~そうなんだ、だから無理して夜のナンタラは良いからね」
「そうですね┅ではそう言う事にしておきます」
どうにか解放されてグッタリ┅
あの爆弾ボディは犯罪だよ!
「ご主人様?お疲れでしょうか?目が覚めたら誰もいなくて┅」
「うん?フェリスか?┅┅えっぇええ!本当に!」
「ハイ?フェリスですけど?」
「ちょっと待って!」
名前 フェリス 年齢0歳(14歳)
種族 銀狼族 称号 進化者
職業 ケンジの奴隷 レベル 1
HP 200 MP 50 器用 2 体力 200
運 5
スキル
物理攻撃耐性 2 俊敏 3 跳躍 2
体術 3 身体強化 2 ???
??? ???
固有スキル 金剛豪力
ケンジの加護 ???
「鑑定レベル1じゃあこれくらいかな?
まだ未成年だし┅┅┅フェリス!人狼族から銀狼族になってるぞ!それも凄くヒト寄りだ!」
「本当ですか!ああ!覚醒出来たのねぇ┅やっと私も┅」
「そのぉ銀狼族ってのは知らないがきっと凄い事なんだな?だってフェリスの姿が変わってるんだからなぁ┅┅」
これは凄い!だって前はフサフサモフモフの毛が顔の1部に有ったのにスッカリ無くなって凄い美貌になってるぞ!
髪が銀色に輝き肌が真っ白で毛耳はついでの様に付いてるだけ
尻尾も短くなって大きなスカートに隠れるぞ
確か背中に毛が生えてたけど?
「なぁフェリス?背中を見せてくれないか?」
「背中を?ハイどうぞ!」
ガバッっとハダカに!って!
凄いおっぱい!綺麗だぁ~♪
って!背中!問題は背中だよ!
おおっ!無い!綺麗な肌の背中だ!
「フェリス!背中の毛が無いぞ!ツルツルの肌だ!とても綺麗だぁ!」
「本当ですか!ええ!では前と全然違う体に!」
「風呂で確認したが良い!」
「ではご主人様と一緒に!お願いします!」
「えっええ!それなの!」
引っ張られて風呂へ!ハダカにされてドブ~ン!まだソフィアがいたぁ!
「あらあら?今度はフェリスとですか?」
「ちが~う!ほら!ソフィアも見てごらん!フェリスが覚醒して銀狼族になったんだ!」
「ご主人様?この股からお尻を見て下さい、前は毛で覆われてました」
「ぶっ!そ、それは!なんで全部見せるんだよ!┅┅確かに┅ツルツルで┅ピンクの筋が見える┅┅お尻もツルツルのプルンプルン桃尻!」
「まぁまぁ!フェリスったら毛むくじゃらが無くなりました、銀狼族ですか┅┅最早絶滅した種族ですねぇ、その能力は1人で国を滅ぼすとさえ言われた程、ケンジ様の従者として充分です、それにまだ進化するでしょうから」
「まだ進化するのか?それは凄いな、俺の鑑定はレベルが低いから詳しい事は分からないけどソフィアが知ってるなら良いや、でもこんなに変わるなんて、背も高くなってるぞ」
「これもご主人様のお陰です!一生着いて参ります!」
はぁ~こんな美人2人と一緒にって夢なのか?
それにハダカ同士なんて┅┅
でも反応しないってのは悲しい!
アフロディア!なんでだよぉ!
フェリスはすっかりヒト姿寄りにに変わった、もう誰もオオカミ少女とは言わないだろう
それでも綺麗だったのだから今のフェリスは絶世の美女と言える
そしてソフィアもまがう事なく絶世の美女だ!
ハイエルフとしての気品と知性豊かな顔立ちは目を奪われる
そして2人共凄いスタイル!豊かな胸と細い括れに張ったお尻が素晴らしい!
男なら誰しも見惚れる女性だと言える
そしてケンジはまだ知らない!
この2人の能力を、それは恐ろしく強い生き物だと言う事を┅┅
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