森の外は賑やかでした
『あれが森の終点よ!』
「やっぱ早かったな、空間魔法欲しい!」
『ウフフ♪ケンジ様なら直ぐにですよ!私も一緒に行きたいのですが┅┅残念です』
「もう暗くなる、あそこで夜営するから明日帰れば良いよ」
『ハイ♪今夜は一緒ですね♪』
『ケンジ!ちゃんと料理しなさいよ!ここまで運んだのは私なんだからね!』
「分かってるよ、シルフィは明日からも一緒だからな、ニアと会えなくなるのは寂しいけど直ぐに会える様に頑張るよ」
『ハイ!お待ちしてます!』
死の森グランバルは大陸の中央に位置してる大森林地帯
面白い事にこの森林地帯は他の土地とは綺麗に別れていて死の森の回りは大草原となってる
空から見るとハッキリ分かる
だから切れ目が見えると森が終わりだと気づく
降り立った所は草原、何も無い広いだけの場所で道も無い
やはり誰も近寄らないんだと実感した┅┅
空が薄暗くなって来た、直ぐに夜営の準備をしないと!
エアーテントをポン!と出して固定、テーブルと椅子、そして調理器具を揃えて料理する
ニアが手伝ってくれてるからはかどる、シルフィは椅子で横になってる┅┉そうだよな!マッタク!
夜営する周りに土魔法で壁を立て囲うと安全だもんね♪魔法便利!
早速料理に取り掛かる
簡単に肉と野菜のスープと白パン、この白パンは自家製
釜を造り焼いた物を沢山バッグに入れてる、時間停止機能サマサマ!
米もリセット機能で増やしてるから無くなる事は無い
果たしてこの世界に米食が普及してるのか?調べないと┅┅
『明日からは歩いて行くのよね?そんなにのんびりで良いの?』
「そうだな、別に急ぐ事も無いだろ?それより見てみたいのが本音だよ、森しか知らないんだからきっと面白いだろう」
『ケンジ様はホントに不思議なお方です、赤ちゃんの時はどこに要らしてたんですか?』
「アハハ、それが記憶に無いんだ、気がついたらあの森にいたからな、でも必ず記憶が戻ったら話すからね」
『ハイ!ケンジ様の事は統べて知りたいのです♪私も妖精じゃ無かったら┉┉ダメダメ!そんな事を言ったら出逢えた事が台無しですね┉┉ケンジ様┅┅大好きです』
『もう!ニアのケンジ好きはみんな知ってるわよ!でもね!貴女は妖精!ケンジは変なヒトなの!まぁ進化して天使にでもなれば望みは叶うかも知れないわよ、スッゴク難しいけどね』
「進化?やはり進化するんだ、シルフィも進化するんだろ?」
『まぁねぇ~でもスッゴク難しいのよ、精霊ってのは大地から湧いて生まれるの、それが浮遊精霊よ、そして2、300年掛けて下位精霊に進化するの、更に100年以上掛けて中位精霊でしょ?私なんか上位精霊迄に500年も掛かったんだからね、その点妖精は進化する事が無いから天使まで進化するのはスッゴク少ないのよ』
「スゲェ!500年って┅┅┅┅┅┅婆さんなのか?」
『失礼ね!進化したら0歳なの!私はまだ20歳よ!フン!』
「イヤイヤ!進化したとて500年間は生きてるんだろ?だったらスゲェ婆さんってのが当てはまる」
『なによ!私を婆さんだと思ってるの?このピチピチ美少女を!おっぱいだってケンジの好みでしょうが!婆さんならズドーンって垂れてるわよ!ほら!見なさいよ!』
しきりにおっぱいを揺らして見せるシルフィ┅┅┅確かに綺麗なおっぱいですぅ┅でも!でも小さい体!決してロリコンでは無いから!
『私の体はケンジ様は好みでしょうか?この羽がお嫌い?』
「ニアは凄く可愛いよ、その羽もだ、おっぱいも大きくてお尻もプルンとして好きだよ、でもニアの事が好きなのは性格と思いやりの気持ちが綺麗だからだよ
そうで無ければあのキラービーの子と仲良しなんてなれなかっただろうね、ニアはとても良い子だから大好きなんだ」
『ケンジ様┅┅┅好き♪』
『フン!我が儘で悪かったわね!どうせ私は気まぐれ娘ですよ~だ!』
「シルフィも良い子だよな、照れ屋さんで悪ぶってるのが可愛いよ、素直になればもっと可愛いけどねぇ~アハハ!シルフィも大好きだよ、頼りになるし頭も良い、とても美人だしね?」
『な、なにを心にも無い事を!シャアシャアと恥ずかしい事を言うわね!誰がアンタなんか認めるもんですか!そんな目で見ないでよ!あ~もう!こんな恥知らずとなんで一緒なんだか!プン!』
「『アハハ!』」
収納してたベッドで3人一緒に寝る夜はとても暖かく安らいだ夜だった┉┉┉┉おっぱい┉ムニャムニャ┉
120cmのシルフィと20cmのニアを抱いて寝てる俺は195cmの身長┅┅ニアはお人形さんに見えるがシルフィは幼児その物┅┅
でも2人のおっぱいは見事なFカップだから変な感じ┅┅
起きた時にシルフィのおっぱいに手が乗ってた┅┅柔らかい
ニアはしっかりと俺の胸で寝てたんだ、ホント可愛い┅┅
こうして見るとファンタジーだね
500歳の精霊と20cmしかない妖精と寝てるなんて誰が信じるだろうか、そんな事を考えてたらシルフィが目を覚ました
精霊は寝なかったんじゃ無いか?
そうでも無くて寝なくても良いと言うだけで大抵の精霊達はしっかり寝てるんだと┅┅
知らなかったなぁ
『起きてたの?あら?この手はなぁに?』
「起きたらそうなってた、柔らかなおっぱいだね?」
『アンタは┅┅』 バチン!
「なんだよ?いきなり打つなんて」
『レディの胸を触るなんてハレンチね!ずっとこうしてたの?なんて恥知らずなのよ!私の許可無しで触らないで!』
「ふぅ~ん?じゃあ言えば許可してくれるんだ?揉んで良いか?」
『ば、ばかな事を言うなぁ!このこの!』 ポカポカポカァー!
「アッハハ!カワイイなぁ、そんなシルフィだから好きなんだ」
『この厚顔無知めぇ!もう知らない!』 スゥ~と飛んで言った
『ケンジ様┅┅おはようです┅とても安らぎます┅ケンジ様の薫り┅ずっとこうしていたいですぅ┅』
「ニア?もう朝だよ?起きようか?」
『もう少しこのままで┅┅好き♪』
ニアの俺好きは最早好きではなく愛してると思える┅┅
恋愛感情丸出しなんだよ、それもカワイイと思える程に純情一直線
ニアが普通にヒトだったら┅┅
なん~てお馬鹿な事を思ってしまうDT恋愛耐性低レベル男ですぅ┅┅結婚してましたけど!
案の定壁の外にはウルフ達が来てたようで足跡が沢山ありました!
『ウルフが来てたみたいね、これからは魔物も多く出るわよ、良い肩慣らしかもね』
「魔物かぁ┅あんまし嬉しく無いけどな」
『この先の魔物は森の魔物より弱いですからケンジ様の敵ではありません!どうかお気楽に行って下さい』
「もう帰るのか?朝めし食っていったら?」
『長くなると別れが辛くなります┅┅このまま帰ったがまだ整理できますので┅┅』 「ニア┅」
目の前に飛んでるニアのホッペにチュッとしたら赤い顔して喜んでくれた
何も言わずそのまま飛び立ち空高く行ってしまった┅┅寂しい
『行ったわね?あの子ケンジが大好きだから大切にしてあげなさいよ!普通妖精がヒトを好きになるなんてあり得ないからね、それに本当に進化して現れるかもね?ウフフ♪』
「そうなったら嫁に来てくれると良いな┅┅俺もニアが大好きだから┅┅」
『フン!┅┅┅バカ┅』
軽く朝食を食べて風呂に入りキャンプ道具を片付けた
風呂は土魔法で作った簡易風呂
昨日寝る前に3人で入ったんだ
朝風呂は日課としてるからね♪
壁を戻し草原を歩いて行く、シルフィはその横を飛んで付いて来る
朝日にスライムがピョンピョン跳ねてキラキラと光る
水色のスライム、初めて見るとカワイイ物だ
全然向かって来なくて森の奴とは大違い、紫色スライムはとても凶暴だったのに┅┅
『あのスライムが普通のスライムだからね、とても弱くて直ぐ死ぬわよ、新人冒険者があのスライムを狩って魔石を集めるの、覚えておきなさい!』
「そうなんだ?先生!ありがとうございます!」
『なにふざけてんのよ!』
「イヤイヤ!シルフィの知識はとても勉強になるんだ、だって俺は何も知らないんだから」
『マッタク!良くそれで町で暮らすなんて言うわね!そりゃお金は持ってるから大丈夫でしょうが常識は知らないと痛い目に会うわよ!』
「そうだよな┅町へ行ったら常識を教えてくれるヒトが居たら良いな」
『奴隷を買うってのも良いかもね、奴隷だとアンタの秘密とか守れるわよ、それに戦闘奴隷なら一緒に戦えるしね』
「ヘェ~そんな奴隷が?他は?」
『そうね、借金奴隷ってのが一般的よ、後は犯罪奴隷とか特殊奴隷も有ったわね』
「その奴隷ってのは金さえ出せば買えるのかな?」
『国や領地で扱いは様々よ、これから向かう町はどこ?』
「確かハーベルムって言う町が一番近いかな」
『ハーベルムねぇ┅ガンブル帝国の第3都市よ、良いの帝国で?』
「なんか不味いのか?」
『ガンブル帝国はこの大陸では3本の指に入る強大国、今は大人しくなってるけど昔は戦争ばかりしてた国よ?広い領地も戦争で獲得したから帝王への反感も有るって聞いたわ、その第3の都市も帝王を嫌ってる都市なの』
「なんかヤバイ感じかな?内乱とか?」
『それは無いわよ、帝国には強い軍が有るからね、帝都の隣に軍の町を作ってる程の軍事国家って言うのかな?だから不満でも逆らえないみたい、その町は帝都から遠いからケンジみたいなヒトには良いかも?』
「帝国に染まってない町って感じかな?」
『それも有るけどその町は死の森に近いから冒険者が多いのよ、冒険者ってのは国とは関係なく暮らせる職業だからね、帝国の政治が嫌いになれば出て行けば良いし、隣の王国も大国で冒険者に向いてるよ』
「じゃあやっぱり最初は近場のハーベルムで冒険者登録して少し暮らしてから考えよう!」
『ウフフ♪それにダンジョンも2つ領地に有るわよ、冒険者の町として有名なのはダンジョンが有るからよ、私は様子見ね?』
「その町がシルフィでも安全なら呼ぶから、それで?どのくらいで着くのかな?」
『歩きだと約1ヶ月かな?途中に村や小さな町も有るからね、ハーベルムの町はヘンリー侯爵領の都よ、この辺りは国の領地で手付かず、このまま歩いて行くと関所の町に行き着くから』
「関所が有るんだ?そこから先が侯爵領地なんだな、どれくらい?」
『そうね┉┉歩いてだから2ヶ月かな┉この辺は死の森に近いし町が遠いから全然手を入れて無いのよ、ずっと草原で暫く行くと確か山になる筈、そしてその山を越えると目当ての侯爵領地へと行けるわ』
「まぁノンビリ行こう、町へ着くまで勉強しながら行けば良いし魔物と戦ってみるのも良いね♪」
『フン!冒険者の真似事を今からやるのも悪く無いわ、薬草とかも採取しなさいよ!どうせ初心者冒険者は雑用ばかりだからね』
「やっぱシルフィがいると助かるよ、知らない事を教えてくれるからな、ありがとう」
『そ、そんなの良いわよ!一緒なんだから教えるのは当たり前よ!それにアンタが上手くやらないと私が美味しい料理食べれないでしょ!チャンと冒険者しなさいよ!良いわね!』
「ハイハイ♪シルフィ先生♪」
『もう┅┅バカなんだから』
何も無い大草原を歩いて行くと遠くに山々が見える
あれが言ってた山かな?反対を見ると鬱蒼とした森
しかし草原に吹く風が気持ち良い
蝶々みたいなのが飛んでトンボ?も飛んでる┅┅デカイですけど?
おっ!川が見える!行って見よう
「シルフィ!川だ!行くぞ!」
『待ちなさいよ!そんなに走らなくても!川には水飲みの魔物が!』
「フッフフン♪フフン♪」
気分良く走ってると何やら草に隠れて向かってくる?
ピョン!と飛び上がると見えたのは犬?オオカミ!
よし!鑑定の訓練!見てみよう!
ジィ┅┅┅┅┅【ハングウルフ】
おお!鑑定出来た!
それで?ハングウルフってなんなの?
【ハングウルフ】一般的なウルフ
毛皮や牙が武具の素材になるが安い 肉は不味く食えない
はっ?これはザコキャラなのか?
狩っても意味無いじゃん!
でも襲うって事は迷惑な魔物なんだな┅┅腕試し相手と思えば┅
剣を取り出し走って来る奴を待つ
そして姿を現したら┅┅┅斬る!
シュパーン! ドサッ
あれれ?簡単?首が飛んでる?
グォォオ!ガルルル!
後3匹、囲まれた!おっ来る!
なんて動きが遅いんでしょう?
走ってるのか?こりゃ良い!
パシィー!スパーン!ドシュッ!
ゆっくり襲ってくるハングウルフを簡単に切り捨てた!
なんて弱いオオカミなんだ?
『フッ!そんなもんよ!このハングウルフは一番弱いオオカミだから勘違いしては駄目よ、他にブレードウルフとかダイアウルフなんて面倒なオオカミがいるからね』
「そうだろうな、コイツら弱すぎだろ!スゲェ遅くて歩いてるかと思ったぞ、やっぱり一番弱いからだな」
(コイツと来たら┅┅一瞬で4匹を倒してるのに┅┅ハングウルフでもEクラスよ、それに4匹だとCクラス┅┅良いのかな?)
「これって素材も肉も駄目みたいだから穴で燃やすぞ、ゾンビなんて嫌だからな」
『じゃあ魔石だけ取ったら?安いけど他にも使えるから』
「なる程!魔石は道具に使えるよな、確か心臓近くとかだった┅┅これだ!やっばり赤いんだな┅よし!4つ取った!燃やすぞ」
スライムが多く集まり跳ねてる?
『スライムはエサだと思ってるわよ、どうするの?』
「コイツら全部食べちゃうかな?それなら燃やさないけど?」
『ウフフ♪食べさせたら?この辺だとスライムもエサに困ってるでしょうから』
「そうか、じゃあ燃やさず放っておくよ」
土魔法で掘った穴から放れると一斉にスライム達が穴へ飛び込む
多分全部跡形も無く食べてしまうんだろう、また勉強した!
魔石を特大バッグに収納して河原へと行く
川の水は綺麗で飲める!甘い!
これもウンディーネのお陰かな?
魚が見える!フフン♪釣りをしなさいって事か?では!遠慮なく!
「昼めしは魚だぞ!これから釣るからな!」
『魚♪じゃあ塩焼よ!あれは美味しいからね♪』
釣り道具をだして河原の石を裏返しすると虫、これを針にさしてイザ!勝負!
川上へと投げ入れ流すと┅┅
ビクビク!掛かった!
凄く引く!こりゃ良い!反応が面白い!
つり上がった魚?【川サンマ】
なんでだよ!サンマって┅┅
確かに長くて尖った口、サンマだねぇ?でも大きいぞ、大根有ったかなぁ?あっ!マンドラゴは?
大根の代わりになるのか?
続けて川サンマ┅次も!次も!他のは無いんかい!
ググッ!こりゃ大物だぞ!
凄く引っ張られる!クソッ!負けるものか!
そして┅┅【ジャゲエ】?
鮭の間違いじゃ無いのか?これは鮭だよな?ジャゲエ?なんだそりゃ?変なの┅┅
名前は深く考えないように┅┅
こうして川サンマが10匹とジャゲエが2匹、それとガンハル(カンパチ)1匹で釣りを辞めた┅┅
なんか非常に疲れた釣りだった┅
名前と海の魚ってのにはモヤモヤしか無い┅┅
気を取り直して捌いて串刺し!
火の周りに立て焼いて行く
川サンマは美味しそうだし、鮭モドキは3枚に開いて塩を振り収納
カンパチモドキも捌いて収納しておいた
サンマは美味しく頂きました!
ホント大丈夫かぁ?
コーヒーを入れて食後の休憩♪
シルフィはコーヒーが苦手でなんでそんな苦いのを飲むんだってね?アハハ♪お子ちゃまには早いかな?アハハ♪
川を見てると落ち着く、なんか優雅な暮らしだなぁ┅┅
これも全て魔法の恩恵なんだよなぁ┅┅
異世界での心配は全く無くなり、これからの事が楽しく思えてる
町はやっぱり中世時代の建物で沢山の種族が住んでるんだろうな
「なぁシルフィ?帝国では亜人の扱いはどんなだ?」
『亜人は差別されてる、奴隷の大半は亜人だしヒト扱いされてないよ、エルフの女は性奴隷が多くてドアーフは強制労働、まぁ帝国はヒト族中心に考えてる国よ』
「なんか急に行きたく無くなったよ、エルフが性奴隷ってやはり容姿が良いから?」
『帝国の歴史が戦争で支配した土地が多いからそうなってるのよ、支配するのを覚えると傲慢になるからね、エルフ国は今でも帝国を敵として小競り合いをしてるわよ』
「奴隷狩りとかは?」
『帝国の冒険者はエルフ狩りや獣人狩りの依頼で稼いでるらしいのよ、アンタならどうする?』
「帝国での暮らしは辞めた!隣の王国を目指すぞ!クソ国家なんだな帝国ってのは┅┅」
『仕方ないわよ、支配して大きくなった国だもの、まぁ人気の無い国の1つね』
「変わらないのかな?ヒト族だけで上手くやれるなんて馬鹿じゃないか?行き詰まると思うよ」
『確かに最近は隣国との争いは芳しく無いみたい、でも所詮は欲の皮を張った争いだから時期に辞めるわよ』
「もしエルフの女性が狩られてたら俺は帝国を憎むだろうな、そして潰してやるとか思うぞ」
『アンタがそれをやると本当に潰し兼ねないからね!自重しなさい!それより冒険者になるんでしょ?』
「ああ┅┅嫌な事を知ったな┅王国かぁ┅確かリンデルン王国だったかな?」
『そうよ、リンデルン王国は他種族国家で帝国とは昔から敵対してる大国よ、そうね┅やっぱり冒険者になるなら王国が良いわね?
ケンジはノンビリ冒険者したいんでしょ?帝国では嫌いな依頼が多い筈だから無理ね』
「決定だな!リンデルン王国へ方向転換!クソの帝国は知らん!」
どうやら方向は決まった、更に遠くリンデルン王国へと進む
しかし!帝国を抜けなければならない
3つの領地の先が国境で高い山脈を越えないと行けない
万年雪が積もる山々には伝説のドラゴンも生息してる険しい旅だ
その山脈まで1年近く掛かる、やはりどうしても冒険者登録しないと駄目かな?否!商業ギルドだけで良いかも?
下手に冒険者登録すると厄介な事があるやも知れない
シルフィと話し合った結果が商業ギルド登録で身分証を作る
冒険者登録は王国ですると決めた
そして時間短縮でシルフィが空からの旅を提案、なるべく町には寄らず先を急ぐ事にした
やっぱり空間魔法が必要だ!
チャッチャッと転移して王国へと行きたい!
そうして半月は歩いたか?やっと道らしき道へ出た
これは街道なのか?馬車が通った形跡がある
この街道をずっと南へ行けば侯爵領地だ、その先は伯爵領地で最後が辺境伯領地
1年とは疲れる┅┅でもそれは歩きでは無くて馬車での旅だと分かってからシルフィを責めた!
『悪かったわよ!そんな歩いてなんか知らないわよ!私は飛んでからしか移動しないんだもん!』
開き直りですか?はぁ~歩いてだと3年近く掛かるんだと┅┅嫌だ
だから空の旅を主体に組み直す!
そして空間魔法に取り組む
チマチマと歩いてなんか行けるか!バカヤロー!
第一の町へと辿り着いたのは森を出てから1月後だった┅┅
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